石井苗子の健康術
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私の「裸族」健康法にダメ出し?
(自己流でこれがいいと思っても、ドクターストップがかかることがある?)
面白い体験をしました。高齢者(熟女と呼んでいただけるようですが)がゲストに大勢出演する番組の収録の際に、医師が4人が並び、熟女たちの健康法について医学的にOKかドクターストップか診断を下すというコーナー企画がありました。私も熟女のひとりに入れて頂き、出演しました。
健康に良いと言われる野菜と果物を何種類か一緒にミキサーにかけて、ビールジョッキ3杯分を毎朝イッキに飲み干すという健康法をやり始めてから、便秘もなくなり、風邪もひかなくなったとおっしゃるゲストに対して、ドクターストップを出した医師がいました。
一度にそれほど飲むとかえって胃腸が弱ってしまったり、栄養を吸収しようとする力が怠けてしまうことがあるので、新鮮なものであっても、1日に何回か分けて飲むようにとのこと。
これはまだ理解できたのですが、1日往復で10キロを毎日ジョギングされ、途中の公園で腹筋その他のストレッチ運動をそれぞれ100回以上やり続けて何年にもなる方がいらっしゃいました。見事なプロポーションと風邪ひとつひかない身体を維持している。私からしてみたら、なんて素晴らしいと思う健康法なのですが、ドクターストップが多かったのには驚きました。
理由は、過ぎたるは及ばざるがごとし…。年齢的に見て、そんなに無理を重ねては、かえって身体によくないとおっしゃるのです。疲労を重ねることになって膝を悪くしてしまうこともあるので、もっと楽な運動を少しずつやる方に切り替えなさいと。そのゲストの方は、今年のお正月に初めて何もしないでいたんだそうです。すると便秘にはなるし、風邪はひくし、おっしゃってましたが、急にやめるのもよくないかもしれません。彼女のくっきりと腹筋の割れ目が見えるほど鍛え上げた身体は、誰しもが憧れるプロポーションです。手放したくないという気持ちはどうすればいいのでしょう。
人には人の健康法があると思います。
走ることができるうちは、走ればいいと私は思うのですが、長生きしたければ、もう少し身体をいたわった方がいいというのが医師の意見でした。
ちなみに私の健康法も聞かれましたから、家に居る時はほとんど服を着ません。家族から「裸族」と呼ばれていますと答えたら、「なんで裸で家事までするんですか?」と司会者に質問されたので、「基本的に服を着るのが嫌いなんですね、今日は収録ですから仕方ないですけど」と答えたら「家に撮影に行っていいですか?」と笑われました。
私の健康法にもドクターストップを出した医師がいました。窓から太陽光線が入ってくると皮膚がんになるので遮光対策をしていますか?とか、皮膚を風にあたらせると風邪をひく、だから「風邪」という名称がついているぐらいですから、身体を冷やすことになるとのご意見でしたが、私は全裸で窓際に立ったり、外を歩いたりするとは申し上げてないのですが・・・。ずっと裸で過ごしているわけでもなく、1日に一回は裸になり、服の締め付けを取り、手足をさすり、どこが冷えているかを確認すると申し上げただけです。
驚いたことに、デヴィ夫人が「ワタクシ、ワタクシと同じ人に初めてお会いしましたわ、ワタクシも何も着ないでベッドでテレビを見ております」で、「アクセントには香水を」。こちらはマリリン・モンローでございますが、私は香水なんて高級なものを付けません。裸でラジオ体操をやっているだけで、筋肉のどこが弛んでいるかを確認する健康法です。
ドクターストップとはおそらく番組を面白くするために使った言葉で、それほど深刻な話ではないのでしょうが、それにしても、「熟女なんて言葉は、医学用語にはありません」と言わんばかりだという印象を私は受けました。人間の身体はすべてが年齢で決まるものでもないと思います。
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