コンテンツにスキップ
現在第四回執筆コンテスト開催中。/流行記事大賞2024の結果が発表されました。

クサビフグ

提供: 知木ペディア
Last 5 Pages Viewed: クサビフグ
クサビフグ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: フグ目 Tetraodontiformes
亜目 : マンボウ亜目 moloidei
: マンボウ科 Molidae
: クサビフグ属 Ranzania
: クサビフグ R. laevis
学名
Ranzania laevis
(Pennant1776)
シノニム
Orthragoriscus battarae Ranzani, 1839
和名
クサビフグ (楔河豚)
英名
Slender sunfish

クサビフグとは、マンボウ科に分類される海水魚の一種である。クサビフグ属の中で唯一の現存種である。

形状[編集 | hide all | hide | ソースを編集]

体は細長く、側扁する。

上部は濃い青色で、下部と側面は銀色。青・灰色・茶色・緑などの縞模様や斑点が入る。目の後方から下側にかけて暗色の縞模様がある。

体長は70cm程で、マンボウ科の中で最も小型である。

唇は漏斗状。舵鰭は直線的。吻部から舵鰭の基部迄が多角形の骨盤で覆われる。

生態[編集 | hide | ソースを編集]

主食はイカや浮遊性甲殻類、小魚[1]

普通は単独で過ごすが、群れを作る事例もある[2]

マンボウ科の他種とは異なり、泳ぐスピードが早い。

1~3月に繁殖する。稚魚はハコフグ型。

成長と共に体高が高くなる[3]

分布[編集 | hide | ソースを編集]

本種は、世界中の温帯~熱帯地域の水深1~140mで見られる[2]

西大西洋ではフロリダバミューダメキシコ湾カリブ海全域、南はブラジル南部まで。大西洋東部では、スカンジナビア地中海、西アフリカ沿いから南アフリカまで確認されている。東太平洋では、中央カリフォルニア以南からチリまで知られているが、メキシコ以北では稀。インド・西太平洋では、東アフリカのソマリアから南アフリカマダガスカルモーリシャスレユニオン、北はイランインド、東は台湾中国、南はオーストラリアマスカレーネ諸島ハワイ諸島で知られている。ペルシャ湾では回遊魚と考えられている。ハワイ沖に多い[2]

日本では、佐渡島両津湾[4]伊豆半島[5]三宅島駿河湾[6]和歌山県 (田辺湾)、高知県愛媛県 (宇和海)、鹿児島県[7]富山湾福井県山口県琉球列島で記録がある[8]

オーストラリア南部では、ルーウィン海流による影響で挫傷する[3]

人間との関係[編集 | hide | ソースを編集]

マリンピア日本海では本種の剥製が常時展示されている。

食用としての利用[編集 | hide | ソースを編集]

マグロ延縄で漁獲される。肉は食用になり、鶏肉の様な感触である。

台湾では、ヤリマンボウが食用になり、捕獲されるが、本種はあんまり漁獲されていない。

名称[編集 | hide | ソースを編集]

標準和名の「クサビフグ」は田中博士が命名した[9]。クサビフグは当時もマンボウ科に分類されていたにもかからわず、何故か「フグ」と名付けられた。田中は、1930年代になると「クサビマンボウ (クサビマンバウ)」と表示するようになった。

富山県氷見では「クイザメ」と呼ばれる[10]

飼育[編集 | hide | ソースを編集]

飼育事例は非常に少ない。日本においてアクアワールド大洗で一度だけだが飼育された事例がある[11]

出典[編集 | hide | ソースを編集]

  1. Marianne Nyegaard, N. R. Loneragan, M. Begoña Santos “Squid predation by slender sunfish Ranzania laevis (Molidae)“. Journal of Fish Biology. 90 (6) : 2480-2487. DOI:10.1111/jfb.13315.
  2. 以下の位置に戻る: 2.0 2.1 2.2 Liu, J., Zapfe, G., Shao, K.-T., Leis, J.L., Matsuura, K., Hardy, G., Liu, M., Tyler, J. & Robertson, R. (2015). “Ranzania laevis“. The IUCN Red List of Threatened Species 2015. 2024年4月7日閲覧.
  3. 以下の位置に戻る: 3.0 3.1 Kimberley A. Smith, M. Hammond, Paul Graeme Close. (2010). “Aggregation and stranding of elongate sunfish (Ranzania laevis) (Pisces: Molidae) (Pennant, 1776) on the southern coast of Western Australia“. Journal of the Royal Society of Western Australia. 93 (4) : 181-188. DOI:10.1093/acprof:oso/9780199583652.003.0012.
  4. マリンピア日本海. (2016). https://x.com/marinepia/status/811035319755649024. 2024年11月30日確認.
  5. 田中茂穂. (1935). ‘‘日本産魚類図説’’. 大地書院. pp 374.
  6. 蒲生重男 & 加藤直. (1973). ‘‘真鶴附近の魚類’’. 横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学. 20 : 69-84.
  7. 澤井悦郎 & 山田守彦. (2018). ‘‘鹿児島県産クサビフグ Ranzania laevis 若魚の形態に関する若干の知見’’. Nature of Kagoshima. 44 : 5-8.
  8. 清水孝昭. (2021). ‘‘愛媛県宇和海沿岸より得られたフグ目魚類 4 種の記録’’. 徳島県立博物館研究報告. 31 : 7–12.
  9. D. S. Jordan, S. Tanaka & J. O. Snyder. (1913). “A catalogue of the fishes of Japan”. The journal of the College of Science, Imperial University of Tokyo, Japan = Tokyo Teikoku Daigaku kiyo. Rika. 33 : 1-479.
  10. アチックミューゼアム. (1942). ‘‘アチックミユーゼアム彙報 第52’’. アチックミューゼアム. pp 349.
  11. 鴨川シーワールド. (Apr 2010). ‘‘マンボウ類の飼育に関する調査’’. 動物園水族館雑誌. 51 (3) : 62-73.
Cookieは私達のサービスを提供するのに役立ちます。このサービスを使用することにより、お客様はCookieの使用に同意するものとします。