クサビフグ
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Ranzania laevis (Pennant, 1776) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Orthragoriscus battarae Ranzani, 1839
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| クサビフグ (楔河豚) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Slender sunfish |
クサビフグとは、マンボウ科に分類される海水魚の一種である。クサビフグ属の中で唯一の現存種である。
形状[編集 | hide all | hide | ソースを編集]
体は細長く、側扁する。
上部は濃い青色で、下部と側面は銀色。青・灰色・茶色・緑などの縞模様や斑点が入る。目の後方から下側にかけて暗色の縞模様がある。
体長は70cm程で、マンボウ科の中で最も小型である。
唇は漏斗状。舵鰭は直線的。吻部から舵鰭の基部迄が多角形の骨盤で覆われる。
生態[編集 | hide | ソースを編集]
主食はイカや浮遊性甲殻類、小魚[1]。
普通は単独で過ごすが、群れを作る事例もある[2]。
マンボウ科の他種とは異なり、泳ぐスピードが早い。
1~3月に繁殖する。稚魚はハコフグ型。
成長と共に体高が高くなる[3]。
分布[編集 | hide | ソースを編集]
本種は、世界中の温帯~熱帯地域の水深1~140mで見られる[2]。
西大西洋ではフロリダ、バミューダ、メキシコ湾とカリブ海全域、南はブラジル南部まで。大西洋東部では、スカンジナビア、地中海、西アフリカ沿いから南アフリカまで確認されている。東太平洋では、中央カリフォルニア以南からチリまで知られているが、メキシコ以北では稀。インド・西太平洋では、東アフリカのソマリアから南アフリカ、マダガスカル、モーリシャス、レユニオン、北はイラン、インド、東は台湾、中国、南はオーストラリア、マスカレーネ諸島、ハワイ諸島で知られている。ペルシャ湾では回遊魚と考えられている。ハワイ沖に多い[2]。
日本では、佐渡島両津湾[4]、伊豆半島沖[5]、三宅島、駿河湾[6]、和歌山県 (田辺湾)、高知県、愛媛県 (宇和海)、鹿児島県[7]、富山湾、福井県、山口県、琉球列島で記録がある[8]。
オーストラリア南部では、ルーウィン海流による影響で挫傷する[3]。
人間との関係[編集 | hide | ソースを編集]
マリンピア日本海では本種の剥製が常時展示されている。
食用としての利用[編集 | hide | ソースを編集]
マグロ延縄で漁獲される。肉は食用になり、鶏肉の様な感触である。
台湾では、ヤリマンボウが食用になり、捕獲されるが、本種はあんまり漁獲されていない。
名称[編集 | hide | ソースを編集]
標準和名の「クサビフグ」は田中博士が命名した[9]。クサビフグは当時もマンボウ科に分類されていたにもかからわず、何故か「フグ」と名付けられた。田中は、1930年代になると「クサビマンボウ (クサビマンバウ)」と表示するようになった。
飼育[編集 | hide | ソースを編集]
飼育事例は非常に少ない。日本においてアクアワールド大洗で一度だけだが飼育された事例がある[11]。
出典[編集 | hide | ソースを編集]
- ↑ Marianne Nyegaard, N. R. Loneragan, M. Begoña Santos “Squid predation by slender sunfish Ranzania laevis (Molidae)“. Journal of Fish Biology. 90 (6) : 2480-2487. DOI:10.1111/jfb.13315.
- ↑ 以下の位置に戻る: 2.0 2.1 2.2 Liu, J., Zapfe, G., Shao, K.-T., Leis, J.L., Matsuura, K., Hardy, G., Liu, M., Tyler, J. & Robertson, R. (2015). “Ranzania laevis“. The IUCN Red List of Threatened Species 2015. 2024年4月7日閲覧.
- ↑ 以下の位置に戻る: 3.0 3.1 Kimberley A. Smith, M. Hammond, Paul Graeme Close. (2010). “Aggregation and stranding of elongate sunfish (Ranzania laevis) (Pisces: Molidae) (Pennant, 1776) on the southern coast of Western Australia“. Journal of the Royal Society of Western Australia. 93 (4) : 181-188. DOI:10.1093/acprof:oso/9780199583652.003.0012.
- ↑ マリンピア日本海. (2016). https://x.com/marinepia/status/811035319755649024. 2024年11月30日確認.
- ↑ 田中茂穂. (1935). ‘‘日本産魚類図説’’. 大地書院. pp 374.
- ↑ 蒲生重男 & 加藤直. (1973). ‘‘真鶴附近の魚類’’. 横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学. 20 : 69-84.
- ↑ 澤井悦郎 & 山田守彦. (2018). ‘‘鹿児島県産クサビフグ Ranzania laevis 若魚の形態に関する若干の知見’’. Nature of Kagoshima. 44 : 5-8.
- ↑ 清水孝昭. (2021). ‘‘愛媛県宇和海沿岸より得られたフグ目魚類 4 種の記録’’. 徳島県立博物館研究報告. 31 : 7–12.
- ↑ D. S. Jordan, S. Tanaka & J. O. Snyder. (1913). “A catalogue of the fishes of Japan”. The journal of the College of Science, Imperial University of Tokyo, Japan = Tokyo Teikoku Daigaku kiyo. Rika. 33 : 1-479.
- ↑ アチックミューゼアム. (1942). ‘‘アチックミユーゼアム彙報 第52’’. アチックミューゼアム. pp 349.
- ↑ 鴨川シーワールド. (Apr 2010). ‘‘マンボウ類の飼育に関する調査’’. 動物園水族館雑誌. 51 (3) : 62-73.