そろそろプラットフォームの権限に任せない、公共の議論ルールを作りませんか?
この文章について
主にインターネットなどの公開の空間で、実質無法状態となっているプラットフォームの運営がいつの日か公正に誹謗中傷を裁いてくれる、なんていう起こり得ない幻想に頼らずに、利用者間の合意によって公共性のある議論を行うための互いに守るべき手続きを、著作権のライセンスなどのように、プラットフォームの垣根を越えて定式化して流通する事を目的にしています。
これを守っていただけない方とは情報交換に応じられない事などをあらかじめ提示することで、議論と称した誹謗中傷から身を守り、建設的な意見交換を行える空間を私たちの手で作っていきましょう。
公共の議論ルールの策定案
賛同意見を強要しない。
相手の属性や内心の認定を行わない。
相手が許容していない非公式の呼称で呼ばない。
義務のない質問への返答を強要しない。
勝ち負けに関する主張を行わない。
これらの行為を指摘された場合は、その行為を取り止める。
指摘する側は、取り止める以上の過大な制裁を求めない。
不毛な罵倒合戦にならないための推奨ガイドライン
批判をする時は「どこが」悪いのかを具体的に指摘する事を心がけ、「どのくらい」悪いのかという表現の強さを争わないように気を付けましょう。これを行った場合、批判の詳細が不明確なまま、言葉だけが強くなり続ける不毛な罵倒合戦になってしまいます。
「比喩」を相手をやり込める目的で使用しないで下さい。相手が別の比喩で対抗するなど、無限に話が脱線する原因になります。
「論破」を目標にしないで下さい。インターネットは負けを認めなければ無敵の空間なので、時間を無駄にしたい人にしかお勧めできません。
「目的」を明確にしましょう。相手が敗北を認めて謝罪する事や、自発的にこちらの要求を察して譲歩したり宜しく取り計らってくれる事を無自覚に目的として設定してしまうと、ほとんどの場合それは実現不可能です。また相手から見れば、目的や要求の不明瞭な相手に一歩でも譲歩すれば、無限に付け込まれるのではないかという極めて真っ当な警戒を与えます。
相手に何をして(何をしないで)欲しいのか、そして相手の示した条件との調停が可能かどうかをよく考えて、相手に伝わるように提示して下さい。ダブルスタンダード指摘に熱中しすぎないで下さい。この方法はお手軽に相手を論破したような気分を味わえますが、前提事実を確認する習慣がなければ、なんでもダブルスタンダードに見える病気になってしまいます。例えば「俺たちばかりが批判されてなぜあいつらにはだんまりなのだ!」という勝ち誇った指摘は多くの場合、あなたがあなた以外への批判をわざわざ注意を払って見ていなかっただけかもしれません。その不公正の指摘が事実かどうかを、一度立ち止まって見直してみましょう。
ご利用の際の注意
違法な物や一般常識については改めて掲示していないため、ここに書かれていない事をやっていいという合意ではない事にご注意下さい。
項目の拡充などの改定案も募集していますが、特定の方を狙い撃ちにした物、健全な意見交換を妨げる物は掲載できない可能性が高くなります。
区別のため現行バージョンの名称を「公共の議論ルールVer0.1」とします。
相手の方へ提示される場合は、当記事へのリンクを貼るほか、必要な部分をコピーペーストする、バージョン名称を表記するなどの方法でご利用下さい。


コメント
1ターン制の導入もアリかなあ、と思ったけどLINEみたいに既読機能あるSNSはそう多くないし無意味か……これどっちかというとTwitter向け感あるし。