11日に都内の路上で女性が刃物で刺されて死亡する事件が起き、芸能界にも衝撃が走っている。
東京・多摩市の佐藤愛里さん(22)は11日、東京・新宿区高田馬場の路上で動画を配信していたところ、栃木・小山市の職業不詳高野健一容疑者(42)に刃物で首や胸などを刺され、搬送先の病院で死亡。高野容疑者は警視庁に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。警視庁は容疑を殺人に切り替えて調べる。
2人は顔見知りとみられる。高野容疑者は「貸した金が返ってこなかった」など供述。実際に2人はそれぞれ金銭をめぐって都外の警察に相談していた。
佐藤さんはライブ配信アプリで本名とは別名義で活動していたライバーだったとされる。高野容疑者は、佐藤さんが山手線1周企画を配信するとの予告を見て上京。「動画を見て、場所の当たりを付けた」などと供述している。
ライブ配信アプリでは、視聴者がライバーへの応援の気持ちを込めて送金する「投げ銭」をめぐってトラブルに発展するケースがある。
「ライバーだけでなく、最近は芸能人もこぞってライブ配信に挑戦し、投げ銭で収入を得ている。ライブ配信はテレビ番組より出演者と視聴者の距離感が近いとされ、双方が密な関係を作りやすい。ただ、今回の事件のように配信中に位置情報を特定され、被害に遭ったとなると…。今後はライブ配信により慎重にならざるを得なくなる」(芸能プロ関係者)
屋外でのライブ配信は接触リスクが高く、芸能人は自宅や所属事務所などで配信することが多い。それでも視聴者は配信画面に映った部屋の壁紙や間取り、窓ぎわに見えた外の景色などで配信先を特定する。ある女性アイドルグループでは、視聴者からマンション名まで特定されたことをインスタグラムのDMで伝えられ、恐怖で引っ越したケースもあったという。
過去には2022年1月、埼玉・越谷市でライバーの女性が視聴者の男に殺害される事件が起きている。












