NZがビザ緩和、休暇中リモート勤務可能に 観光・経済活性化へ
1月27日、ニュージーランド(NZ)は、ビザ(査証)規制を緩和し、観光目的で同国を訪問した人が滞在中にリモート勤務ができるようにすると発表した。写真はニュージーランド・オークランドの夕暮れ時のスカイライン。2023年8月撮影(2025年 ロイター/Molly Darlington)
[ウェリントン 27日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)は27日、ビザ(査証)規制を緩和し、観光目的で同国を訪問した人が滞在中にリモート勤務ができるようにすると発表した。観光の振興や経済活性化を狙う。
スタンフォード移民相は声明で1月27日から訪問者ビザが変更され、国内を旅行しながら働けるようになると述べた。
同相は記者会見で「これはNZが参入できる全く新しい観光客市場だ。NZは訪れて働くのに理想的な場所と感じてほしい」と説明。この機会をどれだけの人が利用するかは分からないが、(移動しながらリモート勤務する)デジタルノマド向けビザは海外で「非常に人気」であり、NZは国内で働きながら旅行する機会を望む人々に照準を合わせていると述べた。
「滞在が通常より長くなると見込まれ、それに伴い支出も伸びるだろう。そして本当の望みは、この国を好きになってもらえること」と述べた。
同国は2024年第3・四半期にテクニカルな景気後退(リセッション)に陥り、政府は成長加速の方法を模索している。
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海外からの訪問者数は19年の水準の約86%にとどまっており、観光部門はコロナ禍中の国境閉鎖から完全に回復していない。
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