EU外相、シリア制裁緩和の工程表で合意 復興支援へ
欧州連合(EU)外相は27日、シリアに対する制裁緩和の工程表で合意した。2020年1月、シリアのアルホル難民キャンプで撮影(2025年 ロイター/Goran Tomasevic)
[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)外相は27日、シリアに対する制裁緩和の工程表で合意した。昨年12月のアサド政権崩壊を受け、欧州各国は対シリア政策の見直しを開始しており、EUはシリアの復興支援に取り組んでいく。
EUの外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は「迅速な対応を目指す」と表明。同時に「誤った措置が取られれば、制裁解除を撤回することもある」とも述べた。
シリア暫定政権のシェイバニ外相は、EU外相の決定は「前向きな一歩」とし、「シリア国民の生活全般にプラスの影響を及ぼし、持続可能な発展につながると期待する」とXに投稿した。
EUは現在、シリアに対し、石油輸出禁止や国際金融網へのアクセス制限など、個人および経済部門の双方を対象とする幅広い制裁を導入している。この日の外相会合に先立ちEU加盟27カ国の外交官は、エネルギーや運輸部門などの制限措置を迅速に停止するよう提言していた。
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