中米諸国、米と合意の可能性 強制送還者受け入れ巡り=メキシコ大統領
メキシコのシェインバウム大統領は31日、トランプ米大統領が2月1日にメキシコとカナダに対する関税の発動を警告していることについて、米国の決定を「冷静に」待ち、この対話を維持していくとの考えを示した。写真は1月21日、メキシコ市で記者会見するシェインバウム大統領(2025年 ロイター/Henry Romero)
[メキシコ市 27日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は27日、同国がここ1週間、米国からのメキシコ国籍以外の強制送還者受け入れているとした上で、他の中米諸国も他国からの強制送還者の受け入れを巡り米国と合意する可能性があるとの見方を示した。
シェインバウム氏は朝の定例記者会見で、メキシコは4000人超の強制送還者を受け入れており、そのうち「大多数」がメキシコ人だと言明。米国に不法滞在している移民の大量送還を掲げるトランプ米大統領が、先週20日に就任して以降、メキシコが受け入れた強制送還者の数は「大幅には」増加していないと指摘した。
その上でシェインバウム氏は、米国は中米諸国とも移民問題について協議を行っているとし、これらの国々が同地域の他国からの移民を受け入れる可能性があると示唆した。
シェインバウム大統領は今月22日、米国への渡航を希望するメキシコ国籍以外の亡命希望者を受け入れることには同意していないと述べていた。 もっと見る
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