SHEIN、米国向け商品は新疆綿不使用 英については明言せず
1月24日、中国発の格安ファッション通販大手「SHEIN(シーイン)」は、強制労働の疑惑が取り沙汰されている新疆ウイグル自治区産綿の使用の有無を巡って、米国で販売する商品については、承認された地域からのみ綿花を調達することを契約製造業者に求めていると説明した。写真はシンガポールのモールにあるシーインのポップアップストア。2024年4月撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[ロンドン 24日 ロイター] - 中国発の格安ファッション通販大手「SHEIN(シーイン)」は24日、強制労働の疑惑が取り沙汰されている新疆ウイグル自治区産綿の使用の有無を巡って、米国で販売する商品については、承認された地域からのみ綿花を調達することを契約製造業者に求めていると説明した。承認された地域には中国は含まれていないとした。
新疆綿問題について調査を行っている英下院ビジネス貿易委員会に書面で証拠を提出した。ただし、シーインは、綿花の調達先に関する規定が、英国など米以外の市場で販売される商品に適用されるかどうかは明言を避けた。
シーインの法務責任者は書面で、承認された綿花の調達先には、豪、ブラジル、インド、米、そして「限定的に」欧州、中東、アフリカ、東南アジアの特定の国々が含まれると説明。調達先についての要件は、中国での強制労働によって製造された商品の米国への持ち込みを禁止する「ウイグル強制労働防止法」を順守するためだとした。
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シーインの回答に、ビジネス貿易委のリアム・バーン委員長は不満を表明。英国で販売される商品に新疆綿が使用されているかどうかを明確にするよう、シーインに改めて求めたとしている。
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