幸手市議の男性 不起訴

 さいたま地検はおととし12月、幸手市議会で、当時市の建設経済部長の首をつかむなど、全治3週間程度のけがを負わせたとして、傷害などの疑いで書類送検された藤沼貢市議を27日付けで不起訴処分としました。

 市によりますと藤沼市議は、おととし12月幸手市議会で当時、市の建設経済部長の首をつかむなどして、全治3週間程度のけがを負わせたということです。

 その後、幸手警察署に被害届が受理され、書類送検されていました。当時、藤沼市議は、議場で意図的に暴力をふるったことなどを否定していました。

 さいたま地検は、「警察とともに捜査を尽くした結果、起訴しない判断に至った」とコメントしています。

地下鉄7号線延伸実現に向け 国に予算支援要望

 建設コストの増大などで「当面見送り」としていた埼玉高速鉄道=地下鉄7号線の延伸事業。

 さいたま市は実現の可能性が高まったとして、大野知事と清水市長は27日、国土交通省に対し早期実現に向けた予算支援を要望しました。

 地下鉄7号線の延伸をめぐっては、去年1月、労務費や資材の高騰などで建設費が2018年に試算したおよそ860億円からおよそ1300億円と1.5倍ほど膨らんだことから、清水市長は計画の精査が必要と判断し、2023年度中の事業化要請を断念していました。

 しかし市は、延伸に伴うまちづくりを具体的に検討した結果、沿線地域の人口が伸び整備費用に対する効果の比率が1.0を超える見通しとなったことから、国から建設費の補助を得られる可能性が高まったと現在、開会中の市議会に説明しています。

 国土交通省に提出した要望書では、浦和美園から岩槻までの延伸事業の早期実現に向け国の支援が必要として、早期の事業化と進捗に応じた予算の安定的な確保を求めました。

久喜市などでひったくり事件 新たに4件

 26日夜、久喜市や幸手市などで自転車のかごに入れた荷物を狙ったひったくり事件が4件相次ぎました。

 県内では3日前からバイクに乗った2人組による同じようなひったくり事件が相次いでいて、警察は関連を調べています。

 警察によりますと、26日午後7時55分ごろ、久喜市吉羽の路上で、自転車で帰宅途中の40歳の女性が、黒いバイクに乗った2人組に、後ろかごに入れていた現金およそ8万円などが入ったリュックサックを追い抜きざまにひったくられました。

 そのおよそ3分後には、およそ900メートル離れた久喜市久喜東の路上で、自転車で帰宅途中の23歳の女性が、同じような手口で自転車の前かごから現金およそ5万円などが入ったリュックサックをひったくられました。

 また、午後7時半ごろには幸手市栄の路上で、午後9時20分ごろにはさいたま市北区の路上で、いずれも自転車に乗っていた男性2人がひったくりの被害にあいました。

 被害にあった4人にけがはありませんでした。

 県内では3日前からさいたま市や越谷市などで、黒いバイクに乗った2人組による自転車を狙ったひったくり事件が8件発生していて、警察は同一犯の可能性もあるとみて調べています。

 ひったくりの被害に遭わないために、県警は「3つのかける」を呼びかけています。

 「荷物は車道とは反対側に持つようにこころがける」「近づいてくるバイクや自転車がないか周囲を気にかける」「自転車のかごにはひったくり防止カバーをかける」の3つです。

 また、県警はひったくりなどの犯罪情報を県民に速やかに知らせることで被害防止につなげようと、「X」の「埼玉県警察犯罪情報官」のアカウントで発信しています。

炎症性腸疾患への理解を深めるための公開講座

 28日の「世界希少・難治性疾患の日」を前に、国が指定する難病のひとつ、炎症性腸疾患に対する理解を深めてもらうための講座が、東洋大学の朝霞キャンパスで開かれました。

 この講座は、食生活と健康について学ぶ東洋大学食環境科学部と、炎症性腸疾患の啓発に取り組む武田薬品工業が合同で開きました。

 東洋大学食環境科学部の佐々木和生学部長は「大学生の年代で発症することも多い炎症性腸疾患を学び、患者の気持ちを理解してほしい」と学生に呼びかけました。

 このあと、武田薬品工業の担当者は消化官に慢性的に炎症や潰瘍が生じる炎症性腸疾患の患者は日本におよそ29万人いて、脂質や刺激物を避けるなどの食事制限があることや、慢性疲労などに悩まされながら日常生活を送っていることを説明しました。

 そして「日本人の400人に1人いるとされている炎症性腸疾患の患者の食に関する悩みを知ることで、患者への思いやりをもち、将来、食に関する仕事に就いたときには生かしてもらいたい」と話しました。

 東洋大学食環境科学部は27日の講座をふまえ、炎症性腸疾患の患者がおいしく食べられるメニューを考え、炎症性腸疾患への社会的な理解を深める5月19日の「世界IBDデー」に発表する予定です。

現代美術館「ハイパーミュージアム飯能」3月開館

 飯能市のメッツァビレッジに、3月1日に開業する新時代の現代美術館「ハイパーミュージアム飯能」の内覧会が27日開かれました。

 「ハイパーミュージアム飯能」は、「自然とデジタル」「キャラクターアート」を組み合わせた新時代の現代美術館です。

 27日は、後藤繁雄館長とオープニング特別企画展「宇宙猫の秘密の島」の作者ヤノベケンジさんが、企画展の見どころなどを紹介しました。

 宇宙猫は、人類の起源は地球外生命体が運んできたとする説に基づき、地球生命体としてヤノベさんが作り上げたキャラクターです。

 館内では、宇宙猫に関する立体作品や原画作品などで、飯能市に降り立った宇宙猫の起源や物語などを表現しています。

 また、美術館の前には、高さおよそ4メートルの宇宙猫のオブジェや、美術館の隣に広がる宮沢湖に中を見学できる周囲およそ50メートルの「宇宙猫の島」が作られるなど、美術館の周りにある自然を利用した作品も展示されています。

 「ハイパーミュージアム飯能」は、3月1日からオープンします。

奥富ひなまつり

 3月3日のひなまつりにあわせ、狭山市の奥富公民館では、およそ4メートルのひな壇に、各家庭から譲り受けたひな人形が飾られています。

 奥富ひなまつりは、桃の節句に女の子の幸せと健やかな成長を願う日本の伝統行事を継承しようと毎年、開かれていて、ことしで16回目となります。

 会場では、およそ4メートルのピラミッド型のひな壇に630体ほどのひな人形が飾られていて、中には明治時代や大正時代に作られた人形もあります。

 また、公民館で活動しているグループが一針一針手作りしたつるしびなも飾られ、会場に彩を添えています。

 奥富ひなまつりは、3月3日まで開かれています。