私が高校受験をしたのは40年近く前のことだけど、私立高校と公立高校とがあらゆる層において拮抗していた東京においても、都立高校の競争率はせいぜい1.1倍から1.2倍程度だった。いわゆる最低難易度の高校だけは1.5倍近くにはなっていたけど、それはなんとしてでも公立に入りたい生徒が殺到していたから。高校全入が前提条件となっていたので、こと公立に関しては予め層割りがされて安全な進学、受験を学校絡みで指導されていた。
高難易度の学校の志望者が定員割れになったからと言って、それがすなわちその学校の入試難易度や学力の低下に結びつく訳ではなく、単に需要と供給のバランスが少しばかりズレてしまっただけの話。
このように考えるのが、論理的な思考だと思う。