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今後ゲーム制作の問題になってくるかもしれない「フリー音楽の曲被り」について


ライセンスや利用がフリーの音楽は手軽だが、
他コンテンツとの曲が被るリスクあり


先日、「HELLO, HELLO WORLD!」というゲームをプレイしました。
インディーゲームならではの物語のスピードと手軽さ、キャラクターデザインの可愛さ、そして秀逸で思わず唸ってしまうエンディングには心を打たれてしまいました。本当に良い作品でした。



途中、ひとつ気になったことがあり。
ゲームプレイの途中、初めてプレイしたゲームなのに、ある場面で流れたBGMに聞き覚えがありました。

ブラウザ版を一部録画(音量が大きくなってしまいました)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm14187


このBGM、私が好きなIGN JAPANの配信番組「しゃべりすぎGAMER」のオープニングBGMと一緒なんですよね。

『「どうぶつの森」から考えるゲームのペース配分について:#191 しゃべりすぎGAMER』より
https://www.youtube.com/watch?v=L-SSDG-fgxc


ゲームに利用される音楽は、たまに無断利用についてニュースになることがあります。特に個人ではなく企業間でもそういった話もあり、それはライセンスに関する知識だったり勘違いだったりが原因だったりします。著作権は本当に難しい。


しかし今回のこの「曲被り」=別々のコンテンツで同じ曲が使われていることについては全く別で、おそらくフリーBGMサイト「DOVA-SYNDROME」からの利用フリーな音源の利用かなと、「HELLO, HELLO WORLD!」のエンディングクレジットから推測されます。無断利用ではなく、正式に利用されている全く何の問題も無いものです。

国内外で今後インディーゲームが盛り上がってくると予想すると、ゲーム音楽をフリー音楽サイト等から利用するということも増えてくると思います。どのゲームもオリジナル曲を毎回準備するのは、時間も制作費も割かれることとなりますし。

今回は正直、日常パートでのBGMであり曲が被っていても全くゲームプレイに支障は無かったです。「お!このBGM聞いたことある!」くらいでした。

でも、今後はもしかすると、ゲームで一番重要なシーンや涙を誘うシーン、盛り上がりのピークのシーンで夢中になっているときに「え、このBGMどこかで聞いたことあるな…なんだっけこれ…」と、プレイヤーの没入感が阻害されてしまうこともあるのではないでしょうか。


フリー音楽というのは誰でも使える分、誰かと被る可能性があるということです。この点、JASRACに権利を委託されているゲーム音楽は、他のゲームでの音楽利用については不許可であることがほとんど、または全てであると思います。テレビやラジオで使ってもいいけど、他社のゲームにうちのゲームの音楽を勝手に使うのは無しだよ、ってことです。

また、株式会社ファルコムの音楽フリー宣言(自由に同社のゲーム音楽使っていいよという宣言)でも、他のゲームへの利用は認めていません。

先ほどのサマースウィートハートの件も、おそらくこの利用についての勘違いが原因かと思われます。


フリー音楽は何にも染まっていない音楽のようでありつつ、何か大衆向けのコンテンツに利用された場合そのフリー音楽がそのコンテンツの色に染まる可能性はあります。そして音楽を利用する側がそれ=既に何かのコンテンツに使われたかどうかをチェックすることは困難です。

感覚の話になってしまいますが、フリーの音楽が多くあったとしても、検索のしやすさや音楽的なクオリティの関係で、例え1万曲あっても1万曲がすべて平等に利用されることは無く、使い勝手の良さそうな、曲としての完成度の高い曲のほうが多く利用されるのではないでしょうか。そしてそのとき、曲が被る可能性はより高くなっていくと思います。


今回は私が偶然気づいただけであり、決してよくある話ではないと考えます…が、今後もどこか何かで起こりそうな気はします。
ゲーム音楽はゲームにおいてのメインの要素ではないものの、ゲームには欠かせないものでありプレイヤーの耳にも残るものです。そのため、そのブランドを利用して別の商品の価値を高めたり、興味を持ってもらうようにコラボすることは多々あります。

過去には、トヨタのCMにゲーム音楽が利用され、インタビュー記事でトヨタのマーケティング担当の方は以下のようにお話されています。

また、CMにおける楽曲というのは特に昨今では重要な要素でもあるという。その理由は「今の世の中、携帯とスマホのダブルスクリーン視聴(ながら視聴)も多くなり、残念ながらCMをじっくり見る人が多くないと言われています。だからこそ“耳からのマーケティング”、つまり画面にまず目を向けてもらうために、耳で引き付けることが重要と考えています。その点においてゲーム音楽は青春時代に何度も何度も聴き、身体に脳に自然と刷り込まれており、流れると即座に反応してしまうものです。ドラクエのフィールド曲である「冒険の旅」を選んだ理由は、冒険と旅をしているプレイ中に何度も何度も聴いている音楽だけに、流れると即時に身体が反応するようになっているからなのです」と明かす。

メインの要素ではないものの、ゲーム音楽は単体のコンテンツとしての力も十分にあり、ユーザーの記憶に残るものです。


フリーの音楽を利用することは全く悪いことではないと思いますし、そのおかげで完成されたゲームも多くあると思います。質も高い音楽が多く、ゲーム以外ではYoutubeなど動画サイトでも欠かせないものになっています。
ただ、もしそれで別コンテンツとの音楽の被りがあり、制作物の没入感が削がれてしまうような結果になるのは、制作側もユーザー側も望んではいないというのは、明らかだと思います。


小規模だったり個人でのゲーム制作の環境が整ってきた現代です。単純に作られるゲームの数が増えれば、音楽の需要も高まってくるのは当然だと思います。そして、自由に使える音楽があれば、きっとその需要も高まってくると思います。その結果、同じ曲が別のゲームで使われる、なんてことも、有り得るのではないでしょうか。
もしかしたら、ゲーム音楽のオリジナリティについても考えなければいけない日も、近いのかもしれないですね。



※2020/6/19 追記

こちらのプロモーションツイートでも同じ曲が使われていました。(noteには動画までは引用されないようなので元ツイートの動画CMを見ていただければ。元楽曲が気になってきました。大人気楽曲ですね…。
ということで、ゲーム系配信番組、インディーゲーム、ソーシャルゲーム(プロモーションツイート)と複数のコンテンツで利用されているのは興味深いですね。しかも(私がゲーム系をよく観測しているため)今回見つかったのが全てゲーム系コンテンツ内であることから、きっとゲーム系以外のコンテンツでも使われているBGMでありそうです。

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