<社会時評>入管の権限集中にメスを 差別のまん延、政策の背景に 安田菜津紀

 名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で、スリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が亡くなってから、4年がたつ。
 ウィシュマさんは2017年6月、「日本の子どもたちに英語を教えたい」という夢を実現すべく留学生として来日。その後、学校に通えなくなり、在留資格を失ってしまう。そして20年8月、名古屋入管に収容された後、日ごとに体調を崩し、最後には自身で体を起こせず、食べ物ものどを通らないまでに衰弱し、21年3月、帰らぬ人となった。
 学校から足が遠のいた背景にも、帰国できない事情の中にも、かつて同居していたパートナーの男性からのDVがあったことをウィシュマさんは訴えていた。収容中のウィシュマさんの元にその男性から届いた手紙は、スリランカに帰国すれば危害を加えると示唆する内容だった。しかしそうした訴えが十分に顧みられることはなかった。...
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