坂爪圭吾 坂爪圭吾
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あらゆる年齢を言い訳に使うな。

十六歳の女性M様から「会いたい」と連絡をもらった。私は「ランチを奢ってくれるなら行くぜ」と言った。十六歳に奢らせるなんて鬼畜かなと思ったが、奢らせる必要があると思った。自分は何も差し出さないで、相手にだけ差し出させるのはフェアではないと思った。三十九歳と十六歳が会う時は、年上が奢るのが普通だ。だが、私は逆流したい。あらゆる年齢を言い訳に使いたくない。

日本社会は甘えが前提になっていると思う。誰かに会いたい時は「会いたいよ〜、会おうよ〜」と駄々をこねれば、大概会える。だが、それは甘えだ。どれだけ熱量を込めたとしても、自分の要望を口にするだけでは、程度が低い。相手も「それをやりたくなる」工夫をするのがコミュニケーションであり、飯を奢るからとか、金をあげるからとか、やり方はいろいろある。自分も何かを差し出すことで、甘えが薄くなり、本気度が高まる。

M様は「自分の好きなことをやると、同時に罪悪感も覚える」と言った。罪悪感。興味深いテーマだ。M様は言った。私はピアノとバレエを習っている。この世界は完全なる徒弟制だから、自分がミスをした時は大土下座をして泣いて謝らなければならない。罪悪感が大好物な生き物がいて、彼らは自分が反省したり謝ったりする態度を見るのが好きだ。彼らの言うことを真に受けると、オートマティックに発動する罪悪感を埋め込まれる。この世の中には二種類の人間がいると思う。罪悪感で生きる人間と、喜びで生きる人間だ。罪悪感で生きる人間は、謝罪や反省が大好物で、喜びで生きる人間は、謝罪や反省なんてどうでもいいから、もっと楽しいことをしようぜと思っている。お前はどっちだ。お前はどっちに行きたいのだ。

M様は言った。前に坂爪さんに会ってから、いよいよ自分のやりたいことしかやれない体になってしまったが調子はすこぶる良い。私は言った。強烈な感動は交通事故に会うみたいなものだから、後遺症が残ったり障害者になる。私も過去に感動に出会って、立派な障害者になった。障害者は、健常者の言う「善い生き方」ができなくなる。自分の好きなことしかやれなくなるのだが、私は、障害者になったことが嬉しくてたまらない。この世界に障害者を増やすために、私はあちらこちらを移動して、世間を逆流して、人々と激突して、障害者を増やす活動をしている。座右の銘は皆殺し。包丁で殺したら犯罪だが、言葉や音楽や存在で殺すことができたら、それは感動と呼ばれる。

あらゆる年齢を言い訳に使うな。それぞれの年代に、それぞれの言い訳がある。まだ◯◯歳だからとか、もう◯◯歳だからとか、年齢を言い訳にするほど退屈な存在になる。何かをやりたいなら、今、やることだ。何かになりたいなら、今、なることだ。私は、行く先々で「お前はそのまま死になさい」と言っている。身の上相談をしてくる人にそれを言うと「酷い!なんてことを言うんですか!」と怒られたり、泣かれたりする。だが、好きなことを見つけて、好きなことをやって生きている人にそれを言うと「はい!このまま生きて、このまま死にます!」と、元気の良い返事が返ってくる。お前はそのまま死になさいと言う言葉自体はニュートラルであり、ただの鏡だ。お前はどっちだ。お前はそのまま死になさいと言われて、酷いと思うのか、このまま生きて、このまま死にますと元気よく答えることができるのか。あらゆる年齢を、つまらない言い訳に使わないことだ。

坂爪さん

本当は一年後くらいにまた連絡しようかなぁと思ってました。

けれど、すみません!

この間のお話の続きで、どうしても一つだけ伝えたいことがあるので、こんなに直ぐにメールをしてしまうことにしました。



坂爪さんは、私の好きなことが「オペラ」や「レコード収集」だと知って、「渋い」とおっしゃいました。(多分……です!もしおっしゃっていなかったら…それでも伝えます。)

その「渋い」という言葉が強く心に残り、あれこれ考えてみました。



私はずっと自分のことを「特別」だと思ってきました。良い意味でも悪い意味でも。

同年代とは、なかなか話が合わなくて、いつも寂しくて困っていました。その一方で、私のことを「16歳で、オペラ聴くとかすごいね、大人だね」と褒めてもらえることもあって、少々というか、かなり悦に浸っていたことを暴露します。



ところがこの頃、自分のことを「特別」と全く思わなくなりました。

自分は、ごく「普通」の、ただの16歳だと思います。

自分の好きなことを、周りも自分自身も「難しいもの」と見過ぎていることに気づきました。これは何百年にもわたって、オペラやバレエなどの諸芸術を、意図的に「高尚」なものへと引き上げようとした歴史が強く関係していると思います。

が、本当は「難しいもの」なんてこの世にないのではないか!!

本当は「めっちゃ簡単」で、「最高に楽しい」ものだと思ってきました。



なぜなら、私のオペラやバレエの見方がそうだからです。

何も、専門的に細かく何かの資料と照らし合わせながら、分析しながら、まるで論文を書くようにこれら触れている訳ではありません。

オペラを聴けば、あぁ美しい〜楽しい〜最高〜!!!

バレエを見れば、あぁ美しい〜楽しい〜最高〜!!!



これだけです。

K-POPやアニメに陶酔している女子高生と何一つ変わらないです。ジャンルが違うだけです。



私だって、バレエやオペラでも、何だかよく分からないなぁと思った時は逃げます。

潔くノンレム睡眠に入らせていただいています笑。



だから人生、自分の「心」が「最高!楽しい!幸せだ!」と思うことだけ、フッ軽に素直にラク〜に、すればいいのだと思います。



世界って、まじでもっとめちゃくちゃ楽しくて、最高なんだわ!と坂爪さんと話して、

強く思いました。



めちゃくちゃ元気になって

心身共に調子が爆上がりしてます!!



だから、私と会ってくれて、

本当にありがとうございました!!!!

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おおまかな予定

3月11日(火)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)

連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com

SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z

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坂爪圭吾
バッチ来い人生!うおおおおお〜!

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