【兵庫再生12】兵庫県庁破滅~心ある兵庫県職員の皆さんへ | 酒呑童子の独り言

酒呑童子の独り言

平成25年5月23日。。。

リスタートしました。。。

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もう救いようの無いところまで来たように思う。

 

残念とか、悔しいとかいう一般的な用語では、

もはや説明のしようがない事態に陥ってしまった。

 

3月5日、兵庫県議会本会議において、

兵庫県政史上51年ぶりとなる百条委員会の調査結果報告が、

奥谷委員長から厳粛に報告され、

三名の反対を除くすべての議員の賛意を得て承認された。

 

地方自治制度の根幹をなす二元代表制。

その一翼を担う民意により選出された議員が構成する議会が、

犠牲者を出してまでまとめ上げた正に血染めの報告書である。

 

その報告書を齋藤知事は、

「一定の見解が示された。」

の一言でバッサリと切り捨てた。

 

そして今後の議会対応について、

「未来へ向けた政策議論を進めていきたい。」

との展望を口にした。

 

報告書に示された告発文検証に基づく様々な指摘は、

二元代表制のもう一方の一翼を担う首長、

すなわち齋藤知事が県のトップリーダー、最高責任者として真摯に向き合い、

その全ての問題について議会、県民の前につまびらかにしなければならない。

 

議会から提示された指摘、問題点を全て解決することが何より先決。

未来へ向けた展望を語り合うのはその後である。

 

3月末までに代表監査委員が委任を受けた第三者委員会からの報告が出される予定であるが、

今回の知事の態度を見るに、

その報告を受けてもその姿勢を変えることは期待できないだろう。

 

司法判断の権限のない百条委員会が、

公益通報者保護法違反などに関して、

違法の可能性が高いと表現したことに対して知事は、

「違法の可能性があるということは、適法の可能性もある。」

と開き直って言ってのけた。

 

とにかく知事の座を守るために、

苦し紛れに支離滅裂な発言を繰り返すばかりである。

 

とりわけ5日の定例記者会見において知事は、

告発者のPCに保存された情報内容について、

決してやってはいけない告発者の悪者立証を口にしたばかりでなく、

これまでの事務方の苦労を根底から覆す爆弾発言をした。

 

元西播磨県民局長が使用していた公用PCの内容について、

その開示請求が出た場合の対応についてである。

 

公用PCの内容開示請求に対して、

従来の県の対応は「存否応答拒否」となっていた。

 

様々な意見はあるかも知れないが、

私はこの県の対応は正しいと考えている。

 

なぜなら県幹部職員が職場で使用しているPCには、

業務上の様々な情報が蓄積されており、

その内容によっては一般に流布することが社会に甚大な影響を及ぼす可能性もあるからだ。

そうした情報も内在する可能性の高いPCの内容について、
存否応答拒否とする対応は極めて自然なことである。

 

記者から自らへの厳しい追及に耐えかねた知事は、

「税金で購入したPCに保存されたデータであるから、

県民は見る権利を有している。」

といった趣旨の発言を行い、

これまでの県の方針を根底から覆してしまった。

 

こんなことを知事が口走ってしまうと県庁内では何が起きるか。

 

これまで開示請求して存否応答拒否の回答を受けた請求者が、

一斉に担当部署に押し寄せ、

これまでの事務方の対応を攻撃し始めるだろう。

 

しかしそもそもこの公用PCデータに関しては、

知事によると二つの第三者委員会が立ち上がっている。

 

一つは公用PCのデータを外部流出させたことは、

地方公務員法違反に当たるかどうかを調査するもの。

今一つは、公用PCの内容とされる情報をネットで流布することが、

公益通報に当たるかどうかを検証するもの。

 

これらの調査結果を待つことなく、

開示請求があれば開示する可能性を知事が口走ってしまえば、

二つの第三者委員会の存在価値そのものが無に帰してしまう。

 

二つの第三者委員会については、

その設置根拠や委員会メンバーも明らかにされていないため、

その存在すら疑われてきた。

 

そして記者会見で知事は、

その運営経費については既定経費で賄うとの説明を続けたにもかかわらず、

2月補正予算で唐突に約1200万円の予算が計上された。

 

3月4日にその補正予算を審議するために開催された総務常任委員会では、

総務部長をはじめ県当局は知事のこれまでの支離滅裂な発言を何とか取り繕うため、

可哀想なほど苦しい答弁を繰り返していた。

 

このようにこれまで職員が血の滲むような努力で積み上げてきたものを自らの保身のために一瞬でぶち壊す。

 

それに関わる職員たちは県の行政体としての体裁を取り繕うべく、

心にもない答弁を積み重ねて急場をしのがざるを得ない。

 

そのことの矛盾に対して県民からの追及も日々激しさを増す。

 

矢面に立つのは全て職員である。

 

みんなこんなことに心身を削って対応するために、

兵庫県職員になったのではない。

 

兵庫県という組織体を維持するために、

心にもない対応を迫られ懸命に日々の業務に携わっている職員の努力は、

結果として自己保身しか頭にない齋藤知事の片棒を担がされているだけであり、

こんな状況は組織として破滅していると言わざるを得ない。

 

責任をとるべき立場の人がその責任を果たさず、

自らの地位を守ることだけに専心していると、

組織はこんな破滅的状況に陥ってしまう。

 

そして組織体を守ろうとする善意の者たちの屍が、

そこには累々と積みあがっていく。

 

 

兵庫県職員のみなさんへ

 

日々のご苦労本当にお疲れ様です。

ここまで来たら一度大きくリセットするしかない段階かも知れません。

これからどのような展開になっていくか、

なかなか先が読めませんが、

こういう時こそみなさんが兵庫県職員を目指した時の原点に立ち返ってください。

公僕として、兵庫県民の幸せを追求する、その一端を担える立場として、

誇り高い兵庫県職員の矜持を保ち続けてください。

そしてどうしても意に染まない仕事をしなければならない事態に立ち至った時、

そんな仕事でみなさん自身が壊れてしまうようなことがあることだけは、

絶対に、絶対に避けなければなりません。

そんな時は悩む必要はありません。

遠慮なく逃げてください。

恥ずかしいことでも卑怯なことでもありません。

全ての元凶は、

こういう状況を作り出してしまった責任ある立場の人間たちです。

決してみなさんに責任がある訳ではありません。

だから遠慮なくその場から離れてください。

 

こんな状況が永遠に続くことは絶対にありません。

必ず明るい明日は来ます。

 

みなさんが兵庫県職員としての誇りを持って、

兵庫県民のために笑顔で仕事のできる日が必ず来ます。

 

その日のためにくれぐれも自分を大切に。

 

それだけを強く、強く願っています。

 

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