全日本私立幼稚園連合会(東京)の口座から資金を不正に引き出したとして、連合会が元事務局長の勝倉教雄受刑者(51)=業務上横領などの罪で実刑確定=と香川敬元会長(73)に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、勝倉受刑者に約2億円、香川元会長に約2500万円の賠償を命じた。
勝倉受刑者は約6200万円を着服したなどとして実刑判決が確定。香川元会長は連合会名義の預金通帳を偽造したとして、有印私文書偽造などの罪で執行猶予付き判決が言い渡されている。
新谷祐子裁判長は、勝倉受刑者の行為で連合会には少なくとも3億円超の損害が生じたと認定し、賠償額を算定した。