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老人ホーム入居者殺害疑い「被告に精神疾患はない」

塩尻市の老人ホームで入居者を殺害したとして殺人などの罪に問われている元職員の裁判です。精神鑑定をした医師が出廷し、「被告に精神疾患はない」と証言しました。

殺人などの罪に問われているのは元職員の望月大輔被告(42)です。
起訴状などによりますと望月被告は2022年5月、勤務していた塩尻市の老人ホームで、入居者の当時77歳の女性に向精神薬を飲ませ、薬物中毒により殺害したとされています。
また望月被告は、同じ介護施設で利用者から現金をだまし取ったとして詐欺や窃盗の罪などでも起訴されています。
全ての罪において争点となっているのが被告の責任能力です。
弁護側は、被告は軽度の知的障害と適応障害を抱え、犯行当時はうつ状態にあり、心神喪失で、責任能力がなかったと無罪を主張しています。
10日の裁判では、精神鑑定をした医師が「被告はパーソナリティ障害であり、狭義の精神疾患は存在しない」と証言しました。
また医師は、パーソナリティ障害を「人間性のゆがみ」と説明し、知的障害についても被告の学歴や職歴などから否定しました。
弁護側から「医師により、精神疾患の判断は異なるか」と問われると「残念ながら異なります」と答えました。
裁判では被害者の死因についても争われ、26日に判決が言い渡されます。