高校生自殺未遂、元生徒と神戸市が和解 市が不適切な対応一部認める

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原晟也
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 神戸市立六甲アイランド高校(東灘区)で2017年、当時1年生だった男子生徒が校舎から飛び降り自殺を図ったのは不適切な指導が原因だったとして、元生徒が市に約6150万円の損害賠償を求めた訴訟は10日、神戸地裁(野上あや裁判長)で和解が成立した。原告側代理人が明らかにした。

 訴状などによると、元生徒は17年12月、同級生をいじめたと教員に疑われ、転落前日から2日間にわたり計16時間、別室で指導を受けた。退学処分を受けると思い込ませる教員の言動に不安を抱き、校舎5階から飛び降りた、とされる。一命は取り留めた。

 和解条項では、長時間にわたる別室での指導について、ほとんどの時間を原告1人にさせるなど一部不適切な対応があったと市が認めて謝罪し、見舞金150万円を支払うことなどが盛り込まれた。一方で、教員の言動については和解条項に含まれなかった。

 元生徒は「裁判がこれ以上続くことの精神的負担が重く、和解せざるを得ませんでした。神戸市には、教師の発言により私が退学の恐怖を感じ、一生消えない傷を負ったという事実を認め、謝罪してほしかったです」とコメントした。

 市教育委員会は「指導に違法性はなかったとの当方の主張が認められたと認識している」とし、「裁判所の和解勧告も踏まえ、当該事案の早期解決を図るため和解することとした」としている。

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 この事案をめぐり市が19年…

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この記事を書いた人
原晟也
神戸総局|司法担当
専門・関心分野
スポーツ、教育