ダンジョンはクソだ!!
正確には「迷宮」と言うよりも「階層構造上となっている天然の地下空間」であると言えて、数多くのモンスターが生まれ棲息している魔窟でもあり、定期的に出現してくるモンスターが地上に進出してくるのを防ぐべく、あるいはモンスターから得られる魔石やドロップアイテムで収入を得るべく、各ファミリアに所属する『神の恩恵(ファルナ)』を受けた冒険者達が、日夜モンスターと命懸けで戦っている。
組成が破壊されても、側から修復を始めて再生する事から、『無限の資源』とも呼ばれている。
数千年以上前は「大穴」と呼ばれ、大陸の果てにある魔物が出てくる場所、冥府と繋がっていると認識されていたが、実際その存在を確認したものはいなかった為、半ば都市伝説の様な扱いを受けていた。
現在、大穴だった迷宮の真上には、ウラノスに『恩恵(ファルナ)』を与えられた数少ない眷族である名工・ダイダロスによって、オラリオの象徴とも言える50階建ての摩天楼施設である『バベル』が建造されており、バベル自体が迷宮からあふれ出て来るモンスターを封じ込めている「蓋」としての役目を持っている。
また、『ギルド』の主神であるウラノス自身の権能である祈祷によって、迷宮の活性化を防いでいる。
1階層から12階層までが「上層」、13階層から24階層までが「中層」、25階層から36階層までが「下層」、それ以下の階層は「深層」と呼ばれている。
1、2階層を除く階層の最奥部では、「食糧庫(パントリー)」と呼ばれるモンスターの食糧が染み出す場所が存在する。
10階層から下の階層では、「怪物の宴(モンスター・パーティー)」と呼ばれるモンスターが大量発生する現象が、特定の地帯で起きている。
18階層、50階層の様に「安全階層(セーフティポイント)」と呼ばれるモンスターが出現しない場所も存在するが、別の階層からモンスターが登ってくる(あるいは下ってくる)場合もあるので、「完全に安全な階層などは無い」と判断した方が正しいと言える。
現在も、迷宮の構造を完全に解明しようと、【ゼウス・ヘラ・ファミリア】を始めとするD級以上となる上位の探索系ファミリアによる「遠征」が度々行われているのだが、最深の階層にまで辿り着けた事例は現在の所無く、現在攻略されている最も深い階層は僕達が辿り着けた67階層となる。
また、既に踏破されている多くの階層は、先人の冒険者達が事細かく調査した事で、ギルドにより各階層の特徴やマップ等の情報が公開され、現在の冒険者達の助けになっているが、上層ですら完全に調査された階層は殆ど無く、中には今まで確認されていない「未開拓領域」と呼ばれる場所も存在する。
冒険者達にとっては莫大な富や名声を得るチャンスのある「宝庫」であるのと同時に、冒険者としてのステイタスを向上させる為の「修業場」となっているが、それ故に命を落とす危険が常に伴っている「戦場」でもあり、モンスターとの戦いで命を落とす者や死体さえ残さず消息を絶つ者が後を耐えない事にもなっている。
疲弊した所を見計らったかのようなタイミングで狡猾に産み落とされるモンスターや、悪辣な『迷宮の陥穽(ダンジョン・ギミック)』など、全てが命を落とす要因になりかねない、まさに魔境である。
当然だが、譬え上層の中でも上の階層であったとしても、一般人は勿論、『神の恩恵』を受けたとは言え駆け出しの冒険者が単独で行動するのは「自殺行為」も同然の場所であり、駆け出しの冒険者同士でパーティを組むか、あるいは所属しているファミリアの先輩格の冒険者から指導を受けながら行動するのが基本となっている。
一方、「自分達がモンスターから生き延びる為」、あるいは「個人的に気に入らない同業者達を始末するという邪な動機」から、『怪物進呈(パス・パレード)』という自分達に襲い掛かるモンスターの群れを他の同業者に押し付ける行いや、あるいはモンスターと交戦している冒険者に不意打ちで襲い掛かる等といった「冒険者達による問題・犯罪行為」も少なからず発生しており、この場合、死亡した被害者は「モンスターの餌」として捕食されてしまう為、証拠が立証出来ないケースが多く、またギルド側も、その行いに悪意が見られない限り、実行した冒険者達は追及されない事になっている(他の同業者達からの信頼を失い、犠牲者の遺族や仲間達による報復が待っている可能性はあるが…)。
皮肉にも、この凶悪なモンスター達の巣窟である迷宮の存在自体が、モンスターから回収された魔石を使って造った「魔石製品」でオラリオが暴利に等しい莫大な収入を得る事に繋がるのと同時に、他国の『神の恩恵』を受けた者達を圧倒する実力を持った冒険者達が大量に排出され、一種の軍事力を保有するに至っており、幾つもの国家系ファミリアによるオラリオへの侵略が「失敗」という形で終わっている。
モンスター達は各階層の壁から這い出てくる様に生み出され、壁は魔石の様な物で構成されており、壊した所で自動修復される事になる為、破壊はほぼ無駄な行為となる。しかし迷宮はモンスターの誕生より地形の修復を優先するため、ルームで休む時は武器で外壁などを傷つける事で、モンスターの誕生を阻害するといった行為を行うこともある。階層によって壁から生まれて来るモンスターは決まっているのだが、ダンジョンの階層を降れば降る程、より凶悪なモンスターと遭遇する事になり、命を落とす危険度も必然的に上がる。
特定の階層には、『階層主(正式名称は『迷宮の孤王(モンスターレックス)』)』と呼ばれる、個人は勿論、少数のパーティであっても勝ち目のない所謂ボスモンスターが排出され、大規模なファミリアならば総出で、少数のファミリアならば他のファミリアとの暫定的同盟によって撃破するしか方法は無いと言える。第一級冒険者クラスの実力者ならば、同格か自身より推定Lvの低い階層主を単独で打ち破る事も可能だが、それほどの力を持つ人間は限られている上に危険な行為なのは変わりない為、行おうとするものは少ない。ただし、モンスター達は常に無尽蔵で生まれてくる訳ではなく、ダンジョンの階層やモンスターの種類により次産間隔(インターバル)があり、殲滅後一定時間はモンスターが産まれない。階層主級の様な強力なモンスターともなれば、数週間から数か月生まれない場合もある。
更に、何らかの要因・経緯によって「他のモンスターの魔石を喰らって自らの身体を強化する」という狡猾な知性を備えた『強化種』と呼称されるモンスターも存在する。
また、ダンジョンが特定の異常事態に陥る事で次産間隔さえも無視して階層主が出現する他、階層主以上のポテンシャルかつ特殊な能力を備えたモンスターも出現する。悪戯にダンジョンの破壊を繰り返すような真似をすると、「修復が追い付かない」と判断したダンジョンによって、ウイルスを駆逐する免疫抗体の様な役目を持った強力なモンスターである『ジャガーノート』というモンスターが生み出され、痛い目に会う事になる。ダンジョンに『神』が入って神威を感じ取った場合でも、異常事態を察知したダンジョンが「階層主の強化型」と言える個体を生み出す事だってある。だから基本的には神はダンジョンに入るのは許されない。
さて、長い前置きになってしまった。まあつまり何が言いたいかというと、
《ダンジョンはクソだ!!》(最初とほぼ同じ(汗))
なんで好き好んでそんな魔窟に入らなきゃいけないんだよ!!
死にたいの!?ねぇ!死にたいの!?
まあ、つまり何が言いたいかというとどんなにLv.が上がろうとも行きたくないと思うのは絶対不変で当然の感情なのである。
現在僕ことライト・ルークはLv.8とオラリオ最高峰の
Lv.を誇っているがここまで来た理由は涙なしでは話せないし
僕がダンジョンに潜らされ、鍛錬という八つ当たりを受けさせされ、サポーター(自称)として戦闘の補助をしまくってきた歴史そのものと言ってもいいだろう。ヤベ、思い出しただけでゲロ吐きそう( ;∀;)
そんな僕は現在何をしているのかというと・・・
【ダンジョン67階層】
「『ヴェノムスカイ・センチピード・ドラゴン』だーー!!」
「ポテンシャルLv.7の怪物が7体!?」
「おい!一体強化種混じってんぞ!!」
現在、
「レグナン!!」
「了解よ〜、マキシム!」
『女帝』と『英傑』は息を合わせ強化種(気持ち悪い)に向かって行き渾身の一撃を叩き込む!!
「「ハアーー!!」」
『グオオオオーーー!』
「いや、あいつ絶対Lv.8はポテンシャルあるでしょ」
冗談じゃない。僕は18階層でバカンスできるって言われたから一緒にダンジョンについてきたのに、
「なんでダンジョン攻略させられてるんだよーー!!!!」
そうだ、うん。僕が深層のしかも奥深くを攻略させられるのは間違っているだろうか?
いや、絶対に間違っている!!
一体一体はあの『ウダイオス』にも匹敵するのに更にそのうちの一体が強化種だって!?ふざけんな!!よし、僕は逃げる。
逃げるぞ!!そうと決まればこっそりと抜、
「【福音】」
「うおあ!?」
僕の足元をDestroyでRequiemな音の暴力が抉った。
「ちょっと何すんのさ!?」
「何もクソもあるか。
ーー今貴様逃げようとしたな?」
「な、なんのことかな〜╮(. ❛ ᴗ ❛.)╭」
「イラッ、躾だ、行って来い。」
「え?」
暴力女、うゔん。失礼。(殺気を感じたので言い直す)
世界一可愛い美少女(笑)アルフィアは僕に早歩きで近づいくると首元の襟を掴んで、
「お前は私よりLv.は上なんだ。他の虫どもは任せろ。そら、行って来い。
フン!」
「イヤー!!(+_+)」
ブーン!!
「クソ、隙がねえ!」
「せめて、一撃を完全にしのいで隙を作れたら、」
「だが、奴(強化種)の毒吐息と牙は幹部たちのLv.7はおろか俺たちLv.8の耐異常も貫通するぞ!」
「ええ、だから完全に止めるなんてそんなことできる人なんて私のペット(下僕もといライト)ぐらいしか『ドン!!』あ、いた。」
マキシムの意見に賛同しようと思っていたレグナン(女帝)だったがマキシムは今目の前の落下してきた存在を完全に失念していた。
「いたたたたた、」
「おいライト、テメー今の今までどこで何してやがった!?」
「何って、、観察?(いつ逃げるか見極める為に)」
「なっ、いやお前のことだ。いつものように何かしら考えていたんだろう。」
「フフッ♪、さすが私のペットね。帰ったら私の夫(奴隷)にしてあげる。」
「ハハハッ、うんうんそうだね~マキシム。」
なんか後者は不吉なことばかり言っているので完全に無視する。
『グオオオオオ!!』
「っと、しゃべってる暇は無さそうだね。」
『百足竜』(センチピード・ドラゴン)は目の前に立っている3人の中で一番弱そうなライトに、並の第一級冒険者なら即死の牙で貪るために喰らいつく。
「ハアーー⤵、【任意防御】(リフレクト)」
『グオ!?』
怪物は瞠目した。先刻まで自身と張り合っていた2人の英雄ですら牙の直撃を必死に避けていたのに対し、目の前の男は避ける素振りすら見せずに自身の攻撃を透明な結界で完全に跳ね返して見せた。更に
「【深淵覆う暗黒の円環】
ーーー【闇縛り】」
紅と蒼と漆黒で構成された闇の鎖が竜の身体を覆い尽くし、動きを完全に縛った。そして、
「9重畳、【任意防御】!!」
怪物が最後に見たのは先程の透明な結界を纏った拳で自身を殴りつけているところだった。
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「(いや~・・・
危な!?魔法なかったら死んでたよ今の!!?
しかもトドメを刺すのに9重畳も使わされたし、)」
僕の魔法【安全結界】(セーフリング)は希少魔法で自身に向けられた攻撃を自動で完全に防御する。ドンピシャで起動鍵【任意防御】(リフレクト)を発動すると、更にその攻撃エネルギーを半減して反射してくれる弱っちい僕にとっては超必須級魔法である。しかもこの魔法は重ね掛けできて現在僕が纏える限界は20重畳である。しかも既に纏った状態なら他の魔法を使用する事もできる。(普段から安全の為20きっかり纏っている)
またさっきの最後の攻撃は僕が偶然見つけたこの魔法の特性を僕の性分である研究をしていたときに偶然見つけたもので、【任意防御】は攻撃の反射は1回の使用で十分なのだがでは同時に多数の結界を使用すればどうなるかと思いたち試してみると
・・・・・・・・・・・・・
結界同士を反射しだしたのだ。しかもお互いの結界の反射を半減せずに。試しにそれを攻撃に転じて使ってみると使用する結界を増やすごとに乗算的に威力が増加し、魔力が伝播することによって攻撃対象に強力な魔力反発エネルギーが流れ込み内側から破壊するという驚異的な性質を発揮した。まあ、重ねるごとに負担は増えるのだが。
これだけ聞くと神様たちがいうチート?、のようにも思えるが当然デメリットが存在する。それはこの魔法を使用するのに1回分の使用でLv.に関係なく
どうやって20も纏うほどの魔力を用意しているかというと秘密はこのスキルにある。
【魔力銀行】(バンク)
・自身又は他人の精神力を貯蔵可能。
・他人と互いに精神力の譲渡権限。
・精神力借用可能。返済期限は借用精神力量に準ずる。
返済遅延の場合自身の【魔力】以外の能力(ステイタス)の減少 又は数日間の精神疲労(マインドダウン)。
・【魔力】の能力(ステイタス)の経験値に超高補正。
僕が【安全結界】を覚えたあとに発現したスキルでかなりクセが強い。
返済が間に合わない場合はステイタスの減少という前代未聞の効果を持っていて数日間のマインドダウンなど御免被るので素直にステイタスを減らされた回数は数知れず。
その結果それぞれでのLv.も含めて【魔力】以外はこんなにも貧弱なステイタスになってしまった。
ライト・ルーク
Lv.8
力: Lv.1= I 0 Lv.2=I 0 Lv.3=I 0 Lv.4=I 0 Lv.5=I 0
Lv.6= I 0 Lv.7=I 0 Lv.8=I 0
耐久:Lv.1= I 0 Lv.2=I 0 Lv.3=I 0 Lv.4=I 0 Lv.5=I 0
Lv.6= I 0 Lv.7=I 0 Lv.8=I 0
器用:Lv.1= I 0 Lv.2=I 0 Lv.3=I 0 Lv.4=I 0 Lv.5=I 0
Lv.6= I 0 Lv.7=I 0 Lv.8=I 0
敏捷:Lv.1= I 0 Lv.2=I 0 Lv.3=I 0 Lv.4=I 0 Lv.5=I 0
Lv.6= I 0 Lv.7=I 0 Lv.8=I 0
魔力:Lv.1= s 999 Lv.2=s 999 Lv.3=s 999Lv.4=s 999
Lv.5=s 999Lv.6=s 999Lv.7=s 999 Lv.8=H 201
うん、今見ても結構グロい。魔力に関しては結構ホイホイとあがるのだが他のステイタスは銀行にガッツリ食われる。
まあ、Lv.のランクアップ補正によって全体的に上がっていたとしても同Lv.はおろか自分よりも下のLv.の冒険者にも負けてしまう可能性まである。実際にこのステイタスを見たゼウスと主神であるヘラはLv.8のランクアップ祝いに