発表によりますと、九州地方を中心にディスカウントストア「トライアル」を運営しているトライアルホールディングスは、5日の取締役会でアメリカの投資ファンドのKKRと小売り大手のウォルマートから西友のすべての株式を取得し、完全子会社にする方針を決めました。
西友は業績の不振などから2008年にウォルマートの完全子会社になって再建を進め、その後はKKRが85%、残りの15%をウォルマートが保有していました。
トライアルは両社から3800億円余りかけてすべての株式を取得し、ことし7月1日に契約完了を目指すとしています。
福岡市に本社があるトライアルは九州地方を中心に北海道や関東地方などに300店余りを展開していて、ITの活用で店舗運営のコストを削減し、食品や日用品などを安く販売する低価格戦略を強みとしています。
外資のもとで自社ブランドの食品などを強化してきた西友を取り込むことで、商品力の強化や店舗網の拡大につなげるねらいです。
トライアルHD 総合スーパー「西友」完全子会社化を発表
アメリカの投資ファンドや小売り大手のもとで再建を進めてきた総合スーパーの西友について、ディスカウントストア「トライアル」を運営する会社は、すべての株式を取得して完全子会社にすると発表しました。