アゼルは静かな街路を歩いていた。暮れゆく空に染まるオラリオの街並みは、どこか寂しげだった。しかし、その静けさを破る声が彼を呼び止めた。
「もう、また一人で歩き回ってる!」
少し怒ったような声で駆け寄ってきたのはアーディだった。明るい表情を浮かべながらも、プンスカと頬を膨らませている。
「何か問題か?」
アゼルは足を止め、ゆっくりと振り返る。琥珀色の瞳が夕陽を反射し、一瞬だけ光を帯びたように見えた。
「問題しかないよ!こんな時期に一人なんて危ないからね!私、心配だよ!」
「心配は無用さ」
「油断はダメだよ。
アーディは真剣な声で訴えるが、アゼルは「そうだな」と短く返事をしただけだった。
「気をつけておくよ」
「も〜、ちゃんと分かってるの?」
頬をふくらませ、じっとアゼルを見つめる彼女に、アゼルは肩をすくめて答える。
「分かってる、分かってる」
その少し面倒くさそうな態度に、アーディはぷいっとそっぽを向いた。
「本当にもう……」
アーディは小声で呟くが、すぐにアゼルがぽつりと言葉を投げかける。
「仮に闇派閥に襲われても、アーディがいるなら問題ないだろ」
その言葉に、アーディの表情がぱっと明るくなった。
「そういうことじゃないよ〜!」
その嬉しそうな声色は隠しきれない。
「でもそうだね」
アーディは照れ隠しのように小さく笑いながら、力強く拳を握りしめた。
「私がアゼルのこと守ってあげる!」
その宣言には冗談半分の明るさがあったが、同時にどこか本気の思いも感じられた。
「頼もしいな」
アゼルが短く答えると、アーディは一気に得意げな表情を浮かべた。
「えへへ、そうでしょ? なんたって私はアゼルの幼馴染で、頼れるレベル3の憲兵様だからね!」
アゼルは淡々と歩き続ける。
アーディもそれ以上突っ込むことなく、軽やかな足取りで隣を並んでいた。
ふと、彼女が小さく息を吐く。
「ねえ、アゼル」
アーディがふと声をかけた。
「……なんだ?」
アゼルは足を止めずに答える。
彼女は彼のすぐ隣に寄ると、少しだけ間を詰めながら歩幅を合わせた。
「ちょっとだけ、こうしてていい?」
「……何?」
アゼルが僅かに眉をひそめる。
「今日、ずっと動き回ってたからさー。ちょっと疲れちゃった」
「なら、休めばいいだろ」
「だから、今休んでるの!」
そう言いながら、アーディはアゼルの肩に軽く頭をもたせかけた。
アゼルは特に何も言わず、避ける素振りも見せない。
アーディはそのまま、歩幅を揃えるようにステップを刻む。
「……アゼルって、こういうの気にしないよね」
「お前が気にしてないだけだ」
「そうかも」
アーディはくすっと笑った。
「他の人にはしないんだけどな、こういうの」
「……」
アゼルの琥珀色の瞳が、一瞬だけアーディを横目で捉えた。
アーディはアゼルの肩に寄りかかったまま、ふわりと笑みを浮かべた。
「……アゼルって、本当に優しいよね」
「それはどうも」
思ってもなさそうに返答するアゼルに、アーディは小さく吹き出した。
「そういうとこが、またね」
意味ありげに微笑みながら、わざと少しだけ体重を預ける。
しかし、アゼルは静かにため息をつくと、ふと視線を遠くに向けながら呟いた。
「……あまり気軽に俺と一緒にいると、変な噂が立つぞ」
「え?」
アーディが顔を上げると、アゼルは淡々と続ける。
「お前は都市の人気者だろう。正義の憲兵で、誰からも慕われる存在。そのお前が、得体の知れない男とつるんでいるとなれば、面白がるやつもいる」
「……ふーん?」
アーディは一瞬だけ考えるふりをして、ゆっくりと微笑んだ。
「それ、アゼル自身が気にしてるってこと?」
「気にしてない。ただ、余計な面倒は避けろと言っている。」
「ふーん……でもさ、そんなの気にしない人のほうが多いと思うけど?」
「自分がどれだけ慕われてるか自覚を持て」
「えへへ」
アーディは無邪気に笑いながら、さらに距離を詰めた。
(噂なんて、立つなら立てばいいのに)
アゼルと一緒にいることを、後ろめたく思ったことなんて一度もない。
それどころか、誰かに咎められたとしても、やめるつもりもなかった。
「それに、アリーゼだっていつもくっついてるじゃん」
アゼルは淡々としたまま答える。
「……あいつはそういうやつだからな」
「じゃあ私がやっても別にいいよね?」
アゼルは一瞬だけ視線を向けたが、すぐに前を向き直し、静かに言った。
「お前はお前だろ」
アーディはその答えに満足そうに微笑んだ。
「そっか、じゃあ問題なしだね」
さらに腕を絡める力を少しだけ強める。
アゼルは短く息をついたが、それ以上何も言わず、ただ歩き続けた。
しばらく、二人の間に静寂が流れた。
夜の帳がゆっくりと広がり、遠くの街灯が灯る。
昼間の喧騒が嘘のように消えた静かな街路に、二人の足音だけが淡々と響く。
アーディは、歩くアゼルの横顔をちらりと盗み見た。
普段と変わらぬ無表情。
それなのに、妙にこの時間が心地よく感じる。
「……明日だろ?」
唐突に、アゼルがぽつりと呟く。
「え?アゼル、知ってたの?」
「まぁな」
その一言には、いつもの淡々とした響きがあったが、どこか深い思慮を含んでいるようにも感じられる。
明日は、闇派閥を討つ作戦の日。
都市全体が暗黒期を終わらせるべく総力を挙げた計画であり、その成否によってはオラリオの未来が大きく変わるかもしれない重大な一日。
作戦の指揮を執るのは【ロキ・ファミリア】。
彼らを中心に、多くの冒険者が参加する予定だったが、その情報は極秘とされ、外部に漏れるはずのないものだった。
それでも、【アストレア・ファミリア】と縁の深いアゼルならば知っていても不思議ではない——アーディは、そう納得する。
「明日の作戦が成功すれば、たくさんの人を安心させられるし、みんなを笑顔にできる」
「なら、頑張らないとな」
「うん!絶対に成功させるよ!」
アーディは拳を握りしめながら、大きく頷いた。
一瞬、沈黙が訪れた。
アゼルの足が止まり、彼はアーディをまっすぐに見つめる。その瞳には、どこか遠くを見つめるような色が宿っている。
「……もしかしたら、お前にとって最も残酷な未来が訪れるかもしれない」
低く、静かな声だった。どこか遠い響きを持ち、ほんの少しの寂しさを滲ませている。
「そんな時が来たとしても……それでも、お前には前を向いていてほしい」
「それってどういう意味?」
アーディは首を傾げながら聞き返す。その目には純粋な疑問と、ほんの少しの不安が宿っていた。
アゼルは少し目を伏せた後、静かに言葉を紡いだ。
「アーディには、笑っていてほしい」
「え?」
アーディは突然の言葉に息をのんだ。鼓動がほんの少し、速くなるのを感じる。
「お前が笑顔を絶やさなければ、きっといろんな人を笑顔にできる。それは、今の時代で一番大切なことだ」
アーディはその言葉に一瞬だけ驚き呆けた表情を見せたが、すぐに優しく微笑んだ。
「そうだね、私、ずっと笑顔でいるよ!そしたら、アゼルも笑ってくれる?」
「どうだろうな」
アゼルは少し口元を緩めるが、それ以上は何も言わなかった。
再び歩き始めた二人の間には、柔らかな静けさが漂っていた。しばらくして、アーディがふと思いついたように頬を赤らめ、少し照れくさそうに口を開いた。
「ねえ、明日の戦いが終わって落ち着いたらさ……今度、二人で出かけない?」
彼女の声はいつも通りの明るさを纏っていたが、その裏にほんの少しの期待と緊張が感じられる。アゼルを見上げる瞳は輝き、微かに頬を染めていた。
「……」
アゼルの表情がふと曇った。返事をしようとして口を開くが、言葉は出てこない。彼の瞳に影が差し、その沈黙にアーディの胸が少しざわつく。
(アゼル……?)
アーディが不安げに問いかけようとしたその瞬間、アゼルの視線がふいに別の方向へ向いた。
「……リューか。」
低く呟くアゼルの目線の先、街路の先にリュー・リオンの姿が見えた。彼女は一人佇んでおり、どこか物憂げな雰囲気を漂わせている。
「アゼル、アーディ?」
リューは2人と遭遇し目を見開く。
「今は1人か?」
「えぇ……街の巡回中です。作戦を気取られないためにも、普段と変わらない行動を心掛けようと、アリーゼたちと決めて……。」
リューの言葉に、アゼルは軽く眉を上げながら口を開く。
「殊勝なことだな。それで何があったんだ?」
「え?」
リューが少し戸惑った表情を浮かべる。アゼルはそんな彼女の様子を見て、わずかに口元を緩めた。
「お前は分かりやすい。何かあればすぐに顔に出る」
そう言いながらアゼルが軽く肩をすくめると、アーディが笑いながら頷いた。
「そうだね、リオンはすぐ顔に出るんだから。ほら、話してみてよ。何か困ってるなら、聞くから」
通りの脇、ちょうどいい高さの花壇のブロックに腰を下ろし、リューはぽつりぽつりと語った。
先日、アストレア・ファミリアが主催した炊き出しの日、突如として闇派閥の襲撃を受けた。混乱の中、リューたちは必死に事態を収めたものの、その最中にリューは一人の神と対峙することになった。神エレン――冷たい微笑みを浮かべた彼は、リューに「正義」とは何かを問うた。軽蔑と興味が入り混じった視線を向けながら、リューの信じる正義を揺さぶる言葉を投げかけてきたことを。
「炊き出しがあった日に、そんなことがあったなんて…。ごめんね、あの時、力を貸してあげられくて」
「貴方やシャクティ達は勇者の指示で敵の別部隊を叩いていた。罪悪感を抱く必要はありません」
リューが緩慢に首を横に振ると、「ーん」と、アーディは考えるように夕焼け空を見上げた。
「それにしても、エレン様って…なんだか思ったより意地悪な神様?」
「意地悪で済むのでしょうか…。下界を愉しむ神の酔狂と言えば、確かにそうなんでしょうが…」
「私は好きな女の子にちょっかいを出す男の子!みたいな感じだけどな。リオンの話聞いてたらさ」
「多分そんな感じだな。マセガキみたいな神だったし」
アゼルは口元を緩めて言う。その軽い調子に、リューは一瞬驚いたように目を見開き、それからすぐに声を荒らげた。
「どうしてそうなるんですか!」
軽い調子のアゼルの物言いに、ついついを声を荒らげてしまう。
怒りと羞恥を渾然とさせていたリューは間もなく沈んだ声を出す。
「あれは決してそんなものでは無い…そんなものでは…」
リューの脳裏に、先日の光景が再び蘇る。
たた 薄い笑みを湛えた男神が、今もリューのことを見つめていた。
―もし答えられないのなら。
―君達が「正義」と呼んでいるものは、やはりとても歪で、「悪」よりも醜悪なものだ。
耳の奥どころか心にまで残響する言葉に、リューは気が付くと、2人に向かって尋ねていた。
「…真の正義とは、何だと思いますか?」
リューの突然の問いに、アーディは目を丸くし考え込む。
「ん〜…難しいなぁ。答えは人それぞれだと思うんだけど、神様は違うのかな?アゼルはどうおもう?」
「…知らん」
アゼルの素っ気ない反応に、アーディは小さく首を傾げながらも、すぐに明るい声で言った。
「うーん…ならさ!こんな正義はどう?全ての武器を楽器に!」
「…?武器を楽器に…?」
リューが眉を寄せると、アーディは勢いよく頷きながら続けた。
「そう!剣や槍は吊るしてツリーチャイム、盾は2枚揃えてシンバル代わり!大砲なんかは空砲で太鼓にならないかな!」
「誰かを傷つける武器も、みんなを笑顔にする何かに変えちゃう。リオンもそれくらい簡単に考えればいいんだよ!私みたいにさ!」
「それは愉快だな」
意外にも、アゼルは小さく笑みを浮かべて答えた。しかし、その後の言葉にどこか厳しさが含まれていた。
「だがお前はもっと深く、重く正義について考えているはずだ。」
アーディは一瞬戸惑ったように目を瞬かせたが、すぐに微笑みを浮かべる。しかし、アゼルの次の言葉にその笑みはわずかに揺らいだ。
「こいつが聞きたいのはそこだろ。そして俺自身も問いたい」
アゼルの視線がアーディに向けられる。その瞳には穏やかでありながら、鋭い意志が宿っていた。
「アーディの正義を」
その瞬間——リューの胸に、不可解な違和感が広がった。
(……なぜだろう。今のアゼルの姿が、神エレンと重なって見える……。)
自分でも信じられないほど、不気味な感覚だった。
エレンが投げかけた冷笑と、アゼルが見せる静かな眼差し。
その二つが、今この瞬間、奇妙に重なって見える——。
アーディもまた、少し困ったように笑いながら視線を揺らしていた。
「…正義って難しいよ、アゼル」
ぽつりと呟く声には、どこか迷いが滲んでいた。
「押し付けてはいけない、背負ってもいけない。そして秘めているだけでも、何も変えられない時がある。真の正義なんか本当はないんじゃないかって、そう思っちゃう」
「アーディ…」
リューは思わず呟く。普段は明るく無邪気に振る舞う彼女の横顔が、どこか年齢以上に大人びて見える。そんな錯覚を覚えた。
「難しいことなんか考えないで、誰も傷つかないで…みんなが笑顔で、幸せになればいいのに」
その願いは、まるで子供じみた幻想のようでありながら、何よりも尊く輝いていた。
簡単で、それでいて難しいこと――誰もが一度は夢見る理想。
「でもね、こんな風に立ち止まっちゃう時、私は自分に正直になることにしてる」
アーディがふっと口元に笑みを浮かべた時、リューはその声に目を見開いた。
「え?」
「今、自分が何をやりたいかって」
その言葉を聞いた瞬間、アゼルがわずかに肩を震わせた。
何かを思い出したのか、それとも心の奥に引っかかるものがあったのか——。
彼は遠くを見つめるような目をしながら、薄らと微笑む。
(未だ確たる答えはない。だからこそ迷い続け前に進もうとしている。リューが雛鳥とするならアーディは一筋の光を頼りに舞う蛍…)
「だから、私の今の正義はやっぱり、リオンを笑顔にすることかな!」
「!」
振り返って投げかけられたその言葉に、空色の目が見開かれる。
アーディは破顔して、リューの手を取った。
「リオン、踊ろう! ここで!」
「はっ?ア、アーディ? いったい何をっ?」
そして、通りの真ん中へ躍り出る。
驚くリューの両手に指を絡めて、即興の舞踏を始めた。
先属する自分がリーダー、ひたすらうろたえるリューがパートナー。
アーティが笑みを弾けさせ、軽快なステップを踏めば、周囲からたちまち注目を集めた。
「なんだ、なんだ」
「道の真ん中で、エルフとヒューマンがいきなり・・・・・・」
「冒険者さまが、おどってるー!」
ドワーフの労働者が、覇気のないヒューマンの男が、目を輝かせる獣人の少女が、思い思いの声をあげる。
やがてそれは喧騒を生み出し、道行く人々の足を次々に止めていった。
そんな周囲の反応に、覆面越しでもわかるほど赤面するのはリューである。
「ア、アーディ! 待ってください! どうしてこんなことを!?!?!?」
「昔の英雄は言ってたらしいよ! 童話の『アルゴノゥト』に書いてあった!」
リューの悲鳴にも似た叫びに、アーディは子供のような笑顔で応えた。
「『さぁ、踊りましょう、麗しいお嬢さん。愉快に舞って、私に笑顔を見せてください』!」
「は、はぁ!?」
唖然とするリューの手を取り、アーディは軽やかに回る。
陽気な声が通りに響き、人々の笑い声が少しずつ広がっていった。
リューはその雰囲気に呑まれながらも、引かれた手を振りほどくことができない。
その光景を静かに見つめていたアゼルの目が、一瞬だけ細まった。
(……綺麗だ。)
アーディの正義は、何よりも優しく、純粋で、そして尊い。
しかし——
その純粋な正義は、きっと巨悪にとって何よりも甘美な餌。
その優しさは、いずれ無慈悲な現実に踏みにじられ、試される時が来るのかもしれない。
アゼルは静かに目を伏せた。
まるで、その尊い正義が辿る未来を見通しているかのように。
(これほど尊い正義すら、踏みにじられるものか……。)
そんな内心の独白を断ち切るように、突如アーディの声が響く。
「正義は巡るよ!」
「……!」
不意を突かれたように、アゼルが目を上げる。
彼女の声は、明るく、揺るぎない。
「たとえ真の答えじゃなかったとしても、間違っていたとしても!姿形を変えて、私たちの正義は巡る!」
それは、アーディが信じる正義の源流。
リューが、アゼルが求める答えとは違うかもしれない。
それでも彼女は、自分が見て、感じ、胸に秘めているものを明かす。
「柔らかいものが頑固なものになってたり、優しかったものが冷たいものに変わっているかもしれない! それでも私たちが伝えた正義は、きっと違う花になって咲く! もしかしたら花じゃなくて、星の光になってみんなを照らすかも!」
「私たちが助けた人が、他の誰かを助けてくれる! 今日の優しさが、明日の笑顔をもたらしてくれる!」
それは——
取るに足らない少女の願いかもしれない。
ただの夢想なのかもしれない。
「私は、そう信じたいんだ」
アーディの強く、澄んだ声に、リューは思わず息を呑んだ。
「アーディ……」
彼女の正義は、現実の厳しさを知らない幼さではない。
それは、絶望を知りながらも、それでも信じたいと願う意志の力。
アーディはリューに向けて、満面の笑みを浮かべる。
「だからリオン、笑おう! 巡っていく『正義』のために、今日を笑おう!」
「……ええ!」
リューもまた、自然と笑みを浮かべていた。
少女たちの舞いが再開する。
周囲に広がる笑い声に混じり、いつの間にか楽器の音色が加わっていた。
穏やかな夕焼けの舞踏会は、どこまでも続いていく。
人々の中から笑顔が生まれ、幸福の音が響いていく。
その光景を少し離れた場所から見つめながら、アゼルは静かに目を閉じ、心の中で呟いた。
——正義は消えない。
巡るもの…か。
人から人へ、形を変えながらも繋がり続ける。
その想いは、きっと誰かに届く。
ならば、もう一度、信じよう——
僅かな迷いは、絶たれた。
たとえどんな地獄に落ちようとも。
どれほど心を折られることがあったとしても。
君たちなら、きっと——。
俺は道となり、壁となろう。
それを乗り越え、俺と”あの
願わくば、その先に光がありますように——。