自民、杉田水脈氏を参院選比例区で公認 差別的投稿で人権侵犯認定

有料記事

神野勇人
[PR]

 自民党は8日、今夏の参院選比例区で新顔の杉田水脈前衆院議員(57)の公認を発表した。杉田氏は、在日コリアンアイヌ民族に対して差別的投稿をし、法務当局から「人権侵犯」と認定された。比例票を掘り起こす狙いがあるが、党の人権意識が問われることになる。

 杉田氏は2012年に日本維新の会から衆院選に出馬し、初当選。17年と21年は自民公認で衆院比例中国ブロックで当選した。

 16年に国連の会議に参加した際、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」などと自身のブログに投稿し、その後撤回。23年に札幌法務局法務省がそれぞれ人権侵犯だと認定した。自民は人権侵犯認定に伴う処分はしなかった。

 杉田氏は、18年には月刊誌…

この記事は有料記事です。残り188文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
神野勇人
政治部|自民党担当
専門・関心分野
国内政治、選挙、地方自治
  • commentatorHeader
    南野森
    (憲法学者・九州大学法学部教授)
    2025年3月9日14時16分 投稿
    【視点】

    さすがにこの方を向こう6年間、我々の税金で国会議員として雇うことが正しいと言えるのか、大いに疑問です。自民党は本当にこれで良いのでしょうか。この記事にある数々の差別発言、こんな発言を繰り返してきた人を与党が公認するということは、そういう発言

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    明石順平
    (弁護士・ブラック企業被害対策弁護団)
    2025年3月9日17時13分 投稿
    【視点】

    自民党は杉田氏の行った差別行為を「公認した」と受け止めるべきである。 誰かを差別し、見下し、傷付けて喜ぶ醜悪な有権者が一定数いる。そんな有権者の票であっても、選挙に勝てるならば欲しい。そういった願望が透けて見える。 また、自民党が結局裏

    …続きを読む