いまさらだけれど Salesforceの Known Issues(既知の問題)について

いまさらだけれど Salesforceの Known Issues(既知の問題)について

サポートへ問い合わせをして、Known Issues のページに誘導されることもありますよね。
いまさらだけれど Salesforceの Known Issues(既知の問題)について
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いまさらだけれど Salesforceの Known Issues(既知の問題)について
Admin
2022/07/20 11:09:05
このサイトではよく IdeaExchange の投稿などを取り上げていますが、Known Issues にもお世話になる機会があります。これまで Known Issues についてあまり書いてこなかったので、どのような情報を得られるのか、あらためてご説明します。


Known Issues (既知の問題)

◇ SALESFORCE >known issues

「既知の問題」とあるとおり、Salesforceさん側で把握している問題について、概要(Summary)、再現手順(Repro)、回避策(Workaround)、Salesforce 側の対応状況("IN REVIEW"などのステータスが表示されます)について確認できるページです。そして、ほぼ英語で運営されています。


情報の探し方

「動作がヘルプやリリースノートに書いていたとおりになっていない」「明らかにおかしな動きになっている」というときに、Known Issuesを確認します。

◇ SALESFORCE >Known Issues

・画面トップの検索バーからキーワード検索が可能です。
・左側に表示されているタグ一覧でタグをクリックすると、タグ付けされた報告が表示されます。
また、ステータスで絞り込むことも可能です。
※trailblazer.me にログインをしていないと、検索が正常に機能しない場合があります。




投稿は出来ないが、自分も確認している事象だということは伝えられる

Known Issuesのサイトに、直接ユーザが投稿することはできません。Salesforce へ問い合わせなどで寄せられた情報から掲載が適切と判断された問題が、こちらに掲載されます。
もし、自分が経験しているのと同様な問題の報告を見つけたら、右上の【 This issue affects me 】をクリックすると、報告数にカウントされ、「Reported By」にご自身のアイコンが追加されます。



対応状況の確認方法

不具合の修正が完了しても、メールなどで通知はされません。
Known Issuesの該当のページでステータスを定期的に確認することになります。
また、右側の「Is it fixed?」ではインスタンス毎の修正の適用状況が表示されているので、ご利用の Salesforce組織のインスタンスを確認してください。


インスタンスは[ 設定>会社の設定>組織情報 ]で確認
組織のインスタンスは「組織情報」で確認できます。




IdeaExchangeとの違い

基本的に IdeaExchangeは、現在の仕様が正常に機能していることを前提に、動作の改善やサポート範囲の追加、新しい機能の要望などを自由に投稿する場です。現在の仕様を理解したうえでの、弱点や改善の余地が議論の始まりになることが多く、またユーザがコメントを自由に追加できることもあり、情報がとても豊富です。
「現状の仕様でやりたいことを実現するために、どういう方法があるか」を探しているときは、IdeaExchangeを探します。
Known Issuesは前述のとおり、「ヘルプやリリースノートの記載と明らかに異なる動きをしている」「以前はできていたことが突然できなくなった」というようなときに、Salesforce 側での問題の有無を確認するときに使います。

とは言いましても、お互いの領域の境界線は曖昧なところもあるので、両方確認するのが確かだと思います。個人的には、IdeaExchangeの方が情報量が多いため、日頃から大変お世話になっていますが、Known Issuesは dataloader の新バージョンリリース時に時々発生する不具合の確認でぐらいしか利用していませんでした。問題によっては、Known Issuesのほうが確実に実装可否や回避策を確認できたりする印象なので、まだ両方のサイトをよくわかってないという初心者の方は、毎回両方を探してみて、「こういう場合はこっちのサイトがいいかも」の感覚を養ってみてください。


※ヘルプのホームからSalesforce内のドキュメント、サイトをまとめて検索できますので、見出しなどから関連度が高そうなページを開くといいかもしれません。
ただし、英語で検索しないと Known IssuesIdeaExchangeの情報はなかなか出てきません!



Trustは緊急事態に確認

「ログインできない」「どんなに待っていても Salesforceのページが表示されない」などの致命的な問題が発生しているときは、Trsutを確認します。
平時でもインスタンス単位のイベント(メジャーリリース、メンテナンスなど)の詳細な日時は、Trustで確認できます。

◇ SALESFORCE >Trust | 状況 >Salesforce Services




参考

◇ SALESFORCE >HELP>Known Issues (既知の問題) サイト FAQ


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