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【往復書簡】自分は美しくて面白くてカッコいいことを知れ。

壇珠さんの記事へのお返事です。

壇珠さん、おはようございます!!我々が往復書簡を書けば書くほど人々が去っていく気配を感じているのですが、コアなファンの方々から「往復書簡素晴らしいです!!」と感想をいただいております。こういう時に「ありがとうございます!嬉しいです!これからも応援してくださいね!」とか言えたら俺もアイドルになれたかもしれないのに、ついつい本音が漏れてしまって「素晴らしいとか言ってんじゃねえ。素晴らしいんじゃなくて、おぞましいんだよ。俺たちは血を流しながら書いてんだよ」などと思っちまう俺です。押忍。

しかしながら、おさえるところはしっかりおさえている読者の方からは「けけけけけけいちゃん…もう…すごいよ…往復書簡は狂人達の宴だよ…一流の詐欺師であり役者だよ!」と感想をいただいております。私は、このような感想を前にはじめて「お前、わかってるじゃねえか」と思います。私はロマンス詐欺師肯定派の男なのですが、いい夢を見させてやることができたなら、それはいい仕事をしていると思うのです。詩人と同じことだと思うのです。ディズニーランドと同じことだと思うのです。そして、実は、生きとし生けるものみなロマンス詐欺師であると思うのです。自分にどんなロマンスを見せているか。自分にどんな夢を見せているか。俺もお前もロマンス詐欺師。どうせだったら、いい夢を見ようぜと思うのです。

よく男性は太陽で女性は月だと言われますが、私はちょうどその逆だと感じます。女性は自ら単体で核融合してエネルギーを生み出している太陽で、男性は自らは光熱を生み出すのではなく、太陽の光を浴びているのだと思うんです。女が内側からやりたいことが出てくるのもそのためだし、燃えたいように燃えるわがままな性質なのもそのためで、男は女のキラキラや温もりのためになら頑張れて、けれども女に見せられない寂しい裏面があり、哀愁や陰があるのもそのためだと思います。女が単体で発熱発光できることが男には眩しく不可解であり、女には男のアンタッチャブルでさみしき裏面が不可解です。

これぞ、男と女の往復書簡。はじまりましたね、俺たちの夏が。壇珠さんがおっしゃる男女の話、俺、大好きです。俺の中の男が燃えます。俺の中の男が燃える時、俺の中の女も燃えます。あたしゃ思うんですが、俺たち両性具有だと思いませんか?一応、体は男(女)だから男(女)をやっているだけで、奥の奥では、男も女も関係ねえ、光も闇も関係ねえ、生も死も関係ねえ、俺たちは全部なんだよと思っている部分がありませんか?その部分から、一応体は男(女)だから、男(女)として発言しているだけなのだと思いませんか?

男の幸せとか、女の幸せとか、性差を超えて、人間の幸せを追っかけている気がするのです。これが男(女)の幸せだよと言われたら、なんとなくそんな気もするのですが、いや、違う。俺はそんな小さな枠にはおさまらねえ。俺は人類の幸せを追っかけているのだ。人類さえも超越する、鳥類の幸せ、昆虫の幸せ、銀河の幸せを追っかけているのだ。俺が笑えば銀河も笑う。俺が銀河で、銀河が俺で。そんな、べらぼうにでかいスケールを己に感じながら、ちっぽけな自分を、吹けば飛ぶ蟻暮らしをエンジョイしている気がしませんか?

壇珠さんの男女の話には、そういう、性差を超越する前提を感じるからこそ、俺の中の男が燃えると同時に、俺の中の女も燃えるのだと思います。俺たち、多分、こうすると幸せになれるよっていう前提(答え)を探しているっていうよりは、前提(答え)をぶち壊す側の輩なのだと思います。あるかなきかの前提が崩れることで、小さな枠におさまっていた自分が崩れて、ほんのりと自分が拡張する。この「ほんのり」を繰り返した先に、あれ、もともと俺なんてものはなにもなかった、俺が銀河じゃーん!!!になるのだと思います。

だから私は、女性はみな威圧的で良いと思っています。女はサウザーでなければならない(※ラオウも可)とすら思います。威圧的な女を嫌う男は多いですが、それは自分がその強い光に耐えられないからであって、女のせいじゃないと思うんです。私の威圧に文句を言うな。嫌なら離れるか、オゾン層を確保しろ!と思います。このような自分と遊戯に興じてくださる圭吾さんを、我は愛します!!

禿同。俺の中の禿が、激しく同意をしています。俺たち全員矛盾の塊であり、両極具有であるからこそ、サウザーばりの威圧感をリリースした時、死ぬほど可愛らしい部分も同時に花開くのだと思います。本当は自分の中にサウザーがいるのに、サウザーを出すことを躊躇っていると、花の部分も枯れてしまう。サウザーなくして、開花なし。すべての女よ、男たちを戦慄せしめよ。奪えるものは全部奪え。泣き落としにかかられたら「這い上がれ」と言ってのけよ。君がいなければ生きていけないと言われたら「お死になさい」と言え。

すべての男は捨て駒である。男の矜持はそこにある。鉄砲玉の美学。男の願いは「女のために死なせてくれ」なのであります。幼稚でバカな男は、安っぽいヒロイズムを食べて生きているのです。だからこそ、男は女への愛を忘れちゃならねえのです。おだてられたら木にも登る俺たちは、女におだてられるために、命を賭けるのであります。秋はもみじ狩りとか言っている場合ではないのです。もみじ狩りより、ほの字狩り。女を惚れさせてなんぼなのです。女は瞬時に見抜くので、本気か嘘かは即座にばれます。だからこそ、混じりっ気なしの、純度百%の殉職が必要になるのです。

何をしている時が一番楽しいですかと女に聞かれた時、男は、問答無用で「君を見ている時だよ」と答えなければならないのです。プラモデルなんて答えたら絶対にダメで、君を見ている時だよと言わなければ即刻死刑。それに対して、女は「私もよ」などと言っている場合ではないのです。男のまなざしを受け取った上で、直接的な返答はせずに、私は苺が好きだの、私は海外旅行が好きだの、私は横浜流星君が好きだの、自分の好きを言えばいいのです。自分の好きを表明することが、巡り巡って「あなたが好きよ」になるのです。そこがわからない男が、くだらない嫉妬をしたり、くだらない支配をするのです。元来女は太陽だった。太陽即天皇。女は元来天皇だったのであります。天皇陛下から愛されたいだなんて、思い上がりも甚だしい。男は、天皇陛下のために死ぬのであります。天皇陛下ばんざーーーい!!(殉死)

私も誤解を恐れながらいうと、死んだ人のことを、死を超えているということにおいて、かっこいいと思ってしまうところがあります。その人もそれまで共にさなぎだったのが、死による変態を遂げて殻から出ていってしまい、その後どうなったのかが、さなぎの俺たちからはわからないからです。生者だったのに、死という関数にその者の値を入れたら、俺たちには思議すら不可な別の値になって出て行ってしまった。そのトランスフォームを、すっごい子どもっぽい感覚で、すげえ!!と思ってしまうところがあります。

うわぁ~、こんなことを書くのは怖いぜ!!和尚さんに怒られそうだぜ!!でも俺ももちろん今このときもずっと敗者なので、敗者がつべこべ言うな!黙って書け!と思うのでこのまま送ります。怖い、あたし怖い!!助けて圭吾!!(聖帝モード充電切れ)

呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!あたし圭吾!!特技は自爆のお助けマンよ!!という訳で、姫、お助けに参りました。しかしながら、私にできることは「わかる、わかるよ、めっちゃわかる」と、五億%の共感を抱いて風神雷神の職務を全うする、たったそれだけなのであります。壇珠さんがおっしゃったことの中に、全部があります。私にできることは、壇珠さんを神と崇め、信仰する。壇珠が神なら、俺聖書(※逆も可)。宣教の過程で迫害を受けることがあろうとも、それによって死を迎えることがあろうとも、我、本望なり。骨を埋める場所はここなのであります。

俺たちが狂人と言われる所以の一つに、この「骨を埋める場所志向」があると思います。通常だったら、得か損か、有利か不利か、儲かるか儲からないかで決めるような局面で、俺たち社会不適合者は「ここは骨を埋めるに値する場所だろうか」などと考えてしまって、イエスならゴー、ノーなら離散、どちらでもない時は「俺がここを骨を埋めるに値する場所に変えてやるぜ」と、能動的に骨を埋め始める。この「やるからには、骨を埋める覚悟で」という思いが、普通であることを拒絶させて、俺たちを狂人せしめたのだと思います。

だからこそ、俺たちに相談をしてくる方々は、俺たちから「そこは骨を埋めるに値する場所なのかい?」と逆に問われてしまって、戦々恐々とするのだと思います。倒産するからやめる、倒産しないからやめない、とか、俺たちの労働意欲はそんなレベルではないのです。たとえ倒産するとしても、自分が骨を埋める場所はここなのだと、会社と一緒に美しく悲しく清々しく散るのであれば、その生き方は「あっぱれ」なのであります。俺たちは(株)風神雷神のファウンダーなのであります。倒産必須のこの会社。だが負けねえ!!まだまだ夏は終わらねえ!!俺たち風神雷神ズ、生きられるだけ生きてやろうじゃあぁりませんか!!

実は私は一週間前から夫と突然別居しているのです。というのも、私が聖帝サウザーであるため、夫は私にもの申されることが死の恐怖のようで、先週末に魚市場に向かって通りを歩いている時に、今後は銀行口座の管理をしっかりしよう、私はこういうことに、1セント単位でビシッとしたくなったんだ!!と伝えたらば、今日からやりますなどと口走り、言ったからには完遂しようぜと言うと、お金に限らず数字全般に恐怖症に近い恐れを持っている彼は、ムンクの叫びの顔をして、あろうことか私を残して走って逃げていったのです。私を通りに残し、振り返らずにランナウェイしていったのです!!狂人の夫は狂人なのですね。私から走って逃げていったので、そのまま帰宅しなくていいと伝えて、コントみたいに別居がスタートしました。14年も一緒にいるのに!!なんたる滑稽ななりゆきでしょうか。

今日はあちらから、公園でバスケットボールをやらないかとか、買い物に行かないかとか、イケアに行かないかとか、ドライブしないかとか、変えろと言われたところはすべて変えるから外を一緒に歩かないかなどと誘ってきましたが、私を残して走り去るなど、万死に値すると言って断固拒否しました。私は、胃に穴が空いても自分の幸せを守らなくてはなりませんので、ここでだらしない了解をするわけにはいきませんでした。他人から別居の理由を聞かれたら、自分が風神(※雷神も可)または聖帝であるためだ、と言うしかないと思います。

そんなわけでまたもや人生が極彩色どころか地獄色に染まりつつある中、恐怖の深淵から覗かれながら、雷神(※言わずもがな風神も可)であることを死守して、またのお返事を楽しみにしております。成功者界隈の人々はレッドカーペットの上を歩くのに、自分は地獄絵図の巻物を敷いてその上で孤独という金縛りに遭いながら眠りたいと思います!!だが負けねえ!必ずや脱獄穴を掘って、ここからまた青空を見てやります!!どうしよう、このままアタイ、独身になっちゃうかも知れないわ!!

怒涛の引用をお許しください。一文字たりとも欠かすことのできない、大事な大事なお話でした。壇珠さんから放たれる「私が聖帝サウザーであるため」「言ったからには完遂しようぜ」「なんたる滑稽ななりゆき」「万死に値する」「胃に穴が空いても自分の幸せを守らなくてはなりません」「ここでだらしない了解をするわけにはいきませんでした」「他人から別居の理由を聞かれたら、自分が風神(※雷神も可)または聖帝であるためだ、と言うしかないと思います」などの連続コンボには、吹き出す鼻水を抑えられませんでした。

鼻水を吹き出しながら、ああ、これは俺の涙だ。俺は鼻から涙を流しているのだ。爆笑しながら爆涙(ばくるいと読みます。いまつくりました)しているのだと思いました。鼻で笑い、鼻で泣く。俺たち、世間様から鼻で笑われるような生き方しかできていないと思いますが、それでも、そんな自分の人生が本当は大好きだったりしますよね。自分に嫌気が刺す時もありますが、嫌気が刺すのは「平均的な人と比べた時」であって、相対的には嫌気が刺しても、絶対的には超好きですよね。落ち込んでいる時も、落ち込んでいることを含めて、超好きですよね。超好きだから落ち込んで、超好きだから顔をあげて、超好きだから風神になったり、雷神になろうとしたりするんですよね。

壇珠さん、俺、思うんスよ。本当は、誰もが自分のことを面白いと思っていて、誰もが自分のことをカッコいいと思っていて、誰もが自分のことを素晴らしいと思っている。だけど、それをそのまま出すのは恥ずかしいからとかなんとか言っちゃって、これを持っていたらちょっとはひけらかしてもいいかなとか思って、外側の装飾を求める。だけど、本当はそんなものは要らないんスよね。いまのまま、ありのままの姿で、俺たちは美しくて面白くてカッコいいことを、とっくの昔から本当は知っているんスよね。俺たちは、大きな声でそのことを訴えているんスよね。自分は美しくて面白くてカッコいいことを知れって、他者を巻き込みながら、己をさらして生きているんスよね。自分がつまらないことを知っているから、つまらない人間がつまらないことをするなって、己を律して、己を律しているそんな自分もまたトータルではつまらないってことを知っているんスよね。それをそのまま最高として認めて、それをそのまま超好きになっているんスよね。極彩色どころか地獄色の人生を共に駆け抜けてゆきましょう。俺たち地獄のふなっしー。血飛沫ブシャー。まだまだ夏は終わらねえ。俺たち生まれたばっかりさ。毎日がゴールで、毎日がスタート。それでは、今日もいっちょ死んで参りたいと思います。飛び出せ、動物の俺!!あちょーーー!!(駆け出す)

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坂爪圭吾
バッチ来い人生!うおおおおお〜!

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【往復書簡】自分は美しくて面白くてカッコいいことを知れ。|坂爪圭吾
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