【3月8日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は7日、自国開催となる2026年W杯北中米大会を支援するべくホワイトハウスにタスクフォースを設立すると発表し、メキシコとカナダとの貿易摩擦がさらに大会を盛り上げると述べた。

米国は現在、26年W杯を共催するカナダとメキシコと対立関係にあり、これが大会に影響を及ぼす可能性があると指摘されている。

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長とともに大統領執務室で会見に臨んだトランプ氏は、3か国の緊張関係が大会にどう影響するか問われると、「それがさらに大会を盛り上げるだろう」と懸念を一蹴した。

さらに、タスクフォースを正式に設立する大統領令に署名した後には、「緊張は良いことだ。それがもっとエキサイティングな大会にする」と付け加えた。

大統領令にはW杯が「史上最大のスポーツイベント」と記されており、トランプ氏はタスクフォースが大会の計画を後押しするだろうと語った。

一方、インファンティーノ会長は、26年W杯に加えて米国で今夏開催されるクラブW杯が合計20万人の雇用を生み、経済効果も400億ドル(約5兆9000億円)に達すると述べた。

また、W杯の参加国が48チームに拡大されることは、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のスーパーボウルが1か月にわたって1日3回開催されるのと同等であると付け加えた。

これに対してトランプ氏は、「そう考えるとは本当に驚くべきことだ」「そのような表現は聞いたことがない」と述べた。(c)AFP