今回は一桁の計算問題に挑戦しましょう。簡単そうに見えるかもしれませんが、意外に間違える人が多いかもしれませんよ。
自分の計算が間違っていないか、よく注意して答えを出してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
1+(2−1)×4÷2
解答
正解は、「3」です。
あなたが出した答えは、正解と一致したでしょうか?
間違えてしまったという人は、ぜひ次の「ポイント」を確認してください。
ポイント
この問題のポイントは、「計算の順序」です。特に「掛け算と割り算を足し算より優先すること」が大事です。
まずは、以下の計算順序のルールを確認しておきましょう。
<計算順序のルール>
次の順番で計算します。
1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ優先順位の計算がある場合は、左から優先して計算します。
今回の式を見ると、( )が付いているので、まずはここから計算すればよいことが分かりますね。
1+(2−1)×4÷2 ←( )の中から計算する
=1+1×4÷2
( )を優先するというルールは覚えやすいので、ここまでは正しく計算できたという人も多いのではないでしょうか。
問題はこの次です。式の左側に戻って足し算から計算してしまったのなら、残念ながら間違った答えが出てしまいます。
<式の冒頭の足し算から計算した場合>
1+1×4÷2
=2×4÷2
=8÷2
=4 ←誤答!
計算順序のルールを確認すると、どうしてこの計算過程が間違いであるのかが分かるはずです。足し算・掛け算・割り算で構成されている式で足し算の優先順位は最も低いのですが、最初に計算してしまっているのはおかしいですね。
正しくは、次のように計算します。
1+1×4÷2 ←最初に掛け算
=1+4÷2 ←次に割り算
=1+2 ←最後に足し算
=3
掛け算と割り算の優先順位に差はありませんが、「同じ優先順位の計算がある場合は、左から優先して計算する」というルールがあるため、掛け算→割り算と左から順に計算すればいいのです。
これで、正しい答えを出せましたね。
まとめ
今回の問題では、計算の順序がポイントになりました。
一桁の数だけの簡単な計算に見えても、計算順序を間違えてしまえば正しい答えにはたどり着けません。( )の中の計算を最優先すること、掛け算と割り算を足し算と引き算より先にすることは計算順序の基本ルールです。ぜひ覚えてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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