イラン、米と直接交渉「拒否」 最高指導者、圧力政策に反発

演説するイランの最高指導者ハメネイ師=8日、テヘラン(最高指導者事務所提供・AP=共同)

 【テヘラン共同】イランの最高指導者ハメネイ師は8日、トランプ米大統領がイラン核開発問題の交渉を呼びかける書簡を送ったと話したことを念頭に、制裁強化などイランに対する「最大限の圧力政策」を復活させた米政権との直接交渉を拒否する考えを表明した。「彼らの交渉は問題を解決するためではなく、支配や押しつけのためのものだ」と反発した。

 政府高官らを前に首都テヘランの最高指導者事務所で演説した内容を国営放送が伝えた。イラン政府が米国と直接交渉するには国政全般の決定権を持つハメネイ師の許可が必要。政府はこれまでと同様に仲介役の欧州連合(EU)などを通じて間接的に米側と交渉し、制裁解除を求める方針。

 第1次トランプ政権はイラン核合意から離脱して制裁を再発動し、ハメネイ師最側近の革命防衛隊有力司令官を殺害。第2次政権でも制裁を強化した。ハメネイ師の対米不信は根強く、直接交渉のハードルは高い。

 ハメネイ師は、イランが開発に注力する弾道ミサイルを巡り、米側が射程を伸ばさないよう求めてくると警戒した。

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