大神の元眷族、再び迷宮へと潜る


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作:袖釣り
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十五年前2


【ヘラ・ファミリア】の本拠に辿り着くと、そこには負傷した【フレイヤ・ファミリア】【ロキ・ファミリア】の団員達が転がっている。

 

考えられることは唯一つ、アルフィアの魔法しかなかった。

 

今の【ヘラ・ファミリア】の戦力は色ボケ(フレイヤ)無乳道化(ロキ)の眷族に対抗できる眷族はアルフィアしかいないからだ。

 

しかし、アルフィアの身体はもう戦うことすら困難な状態に達している為無茶な真似をしたことは容易に想像できる。

 

それに、あいつはメーテリアが第一だったからメーテリア()思いの優しくも不器用なアルフィア()なのだ。

 

「あのバカ娘が・・・!!」

 

そう悪態をつきながらも俺は足を動かしてアルフィア達と合流しようと探し回るも何処にもいない。

 

もしや、既にと最悪な予想が頭の中を過ぎったその瞬間、一人の男神が現れる。

 

「やぁ、怪物王(テュポーン)

 

「ヘルメス、何の用だ。俺は今、すこぶる虫の居所が悪い」

 

そう言いながらニヤけた面を止めない男神(ヘルメス)に大剣の切っ先を向ける。

 

大剣を突きつけられているというのに男神(ヘルメス)は平然とした態度でこう言ってくる。

 

大神(ゼウス)女神(ヘラ)、その眷族達はもうここにはいない」

 

「それは世界のことか?都市内のことか?」

 

答えようによってはという意味も相まっての問いに対して男神(ヘルメス)はこう答える。

 

「もちろん、都市内での意味さ。君も早くここから去った方が良い」

 

そう言いながらヘルメスは羽根付き帽子を深く被り、この場から去っていく。

 

「そうか、あいつらは無事なんだな」

 

そう安堵しながら呟いた後俺は大剣を背負い直すと、ある場所にへと向かった。

 

それはアルフィアとメーテリアの二人の姉妹が大好きだった教会。

 

ゆっくりと中に入るとまっすぐ祭壇まで歩くと、祈る姿勢を取りこう言った。

 

「アルフィアとメーテリア、愛すべき二人の義理の娘にあらん限りの幸福を」

 

まぁ、こんな事(アルフィア)にでも聞かれたら魔法(ゴスペル)が飛んでくるだろうけどな、と思い出し笑いを浮かべる俺はオラリオを離れるのだった。

 

オラリオを出た後、俺は黒竜の情報を集めるために世界を回った。

 

その道中、オラリオの事を耳にしない日はなかった。

 

【フレイヤ・ファミリア】【ロキ・ファミリア】が大神(ゼウス)女神(ヘラ)に変わる最強派閥になったこととか【ロキ・ファミリア】から世界最速保持者(レコードホルダー)が誕生したとか、そういった感じのものが多かった。

 

しかし、事件は起こった。

 

それはかつての最強大神(ゼウス)女神(ヘラ)の眷族が闇派閥(イヴィルス)に加担したという話を耳にした俺は更に驚愕の事実を突きつけられる。

 

それはその加担した眷族が俺を困惑させられた。

 

《暴喰》のザルドそして、《静寂》のアルフィアだった。

 

どうして、こんな事をと思った。

 

お前達の身体はもう限界なんだぞと、人目を憚らず抑えることの出来ない激情に苛まれるが、こえをなんとか押し殺すのだった。

 

 

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