大神の元眷族、再び迷宮へと潜る


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作:袖釣り
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入団


俺は今、ベルの主神である女神ヘスティアと一対一で対面している、ベルには俺がダンジョンで稼いだ金を渡して食材を買いに行かせているので邪魔は入らない。

 

「それで話って何かな、レイ君」

 

「あぁ、ベルの事だ」

 

俺の言葉にヘスティアは真剣な顔になり、こう言って来る。

 

「ベル君の事、君は一体何を知っているんだい?」

 

「いや、ベルの秘密を話す前に聞きたい事がある」

 

「なんだい、それは?」

 

俺の真剣な声音と顔にヘスティアも真面目な顔をする。

 

「ベルに不貞を働く者は?」

 

「「有罪(ギルティ)デリート(抹殺)」」

 

息のあった声を聞いたその瞬間、俺とヘスティアとの間に信頼が生まれて握手をするそして、その瞬間の後ベルが食材を買い終えて帰って来たため話はあとでする事にした。

 

「ただいま戻りました、神様、レイさん」

 

「「お帰り、ベル(君)」」

 

そのベルを俺とヘスティアは快く出迎えるのだった。

 

この日は俺の【ヘスティア・ファミリア】入団祝いで豪勢な食事を堪能するのだった。

 

 

 

夕食の後、俺とベルは【ステイタス】更新をするために上着を脱いだ。

 

「えっ、レイさんその傷ってどうしたんですか!?」

 

「ただ事ではないよ、その傷は!!」

 

慌てた様子でそう言って来るベルとヘスティアに俺はこう言った。

 

「あぁ、この傷だらけの身体は前の派閥(ファミリア)にいた時に負ったものばかりだ。気にしなくていいぞ」

 

「・・・でも、僕は早く強くなって玲さんの背中を守りたいです!!」

 

真っ直ぐとしたその目でそう言って来るのを見ていると、メーテリアに瓜二つだ。

 

「あぁ、待ってるぜ」

 

「はい!!」

 

俺の言葉にやる気に満ちた返事をするベルはヘスティアに【ステイタス】更新の為に寝台(ベッド)へうつ伏せに寝る。

 

 

・・・ん?今、おかしかったよな?

 

何故、一々うつ伏せになる必要がある?

 

そう思った俺はベルにこう言った。

 

「ベル、【ステイタス】更新は一々うつ伏せに寝なくていいぞ」

 

「えっ、そうなんですか!?」

 

「だって、男神がうつ伏せになってる女眷族の上に跨ってるの見たら勘違いが起こるだろ」

 

「・・・っ!?」

 

俺の言葉で何を想像したのかはこの際無視するとして、問題は・・・。

 

「おい、ヘスティアそんなに『送還』されたかったのか?」

 

「ごめんなさい!!!」

 

底冷えしたように冷め切った眼と声にヘスティアは極東の伝統謝罪術である土下座を敢行するが、俺には効かない。

 

「【ステイタス】更新した後、お前は外で寝ろ」

 

「お許しを!!」

 

「この程度はまだ軽い方だ」

 

「そんな~~っ!!」

 

俺はヘスティアの嘆願を突き放し、ベルに風邪を引かせないように【ステイタス】更新をさせるのだった。

 

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力i77→82 耐久i13→93 器用i93→96 敏捷h148→172 魔力i0

 

《魔法》

【】

 

《スキル》

【】

 

それを見た俺は違和感しかなかった、【ステイタス】の上昇値が高すぎる。

 

すると、ベルがヘスティアに問いかける。

 

「あの、神様スキルの欄に何か消した跡があるような・・・」

 

「・・・・・・ん、あぁ、ちょっと手元が狂ってしまってね。いつも通り空欄だから安心してくれ!!」

 

「ですよねー・・・・・・」

 

質問に対してヘスティアは誤魔化したようだが、俺はベルの異常な経験値(エクセリア)上昇は【スキル】が関係していると。

 

俺も持っているからこそ解る、ベルは目標を見つけた事を。

 

ベルの更新が終わった所で次に俺が【ステイタス】更新及び改宗(コンバージョン)をする。

 

「それじゃあ、始めるぜ」

 

そう言ってヘスティアは俺の背に神血(イコル)を一滴落とし、【ステイタス】を更新する。

 

「へっ?えぇええええええええええええええええええええええええっ!!?」

 

俺の【ステイタス】を見たヘスティアは大声を上げてひっくり返ってしまい、床に頭をぶつけて痛みに悶えている。

 

「なにしてんだよ、早く【ステイタス】更新頼むぜ」

 

「いや、これは誰だって驚くよ!!なんだよ、Lv.9って!!」

 

「レ、Lv.9!?」

 

俺の言葉にそう言いながら俺のlevelを言ったヘスティアに反応するベル。

 

「まぁ、一度引退する前はこのオラリオの最強派閥の看板を背負っていたからな」

 

「それって【フレイヤ・ファミリア】とか【ロキ・ファミリア】ですか!?」

 

「違う」

 

何故か【ロキ・ファミリア】を強調して言いながら期待したような目でそう質問して来るベルの言葉を即答で否定する。

 

その瞬間、ベルの落ち込みようは凄かった。

 

「俺がいた派閥(ファミリア)は【ゼウス・ファミリア】だ」

 

「ゼウスだって!?」

 

俺のいた派閥の名前にいち早く反応したのはヘスティアだった。

 

「神様、そのゼウスという神様とはお知り合い何ですか?」

 

ベルがそう質問すると、ヘスティアの口からとんでもない衝撃の言葉を聞いた。

 

「知り合いどころかゼウスはボクの弟なんだよ、女好きで節操なしの、ね」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと待て」

 

あまりの衝撃発言に俺はそう言うしかなかった。

 

あのゼウス(クソジジイ)の姉がこんなロリ巨乳(ヘスティア)だなんて俺はつくづく神々とは何なのかが解らなくなっていた。

 

「あー、うん、もう・・・どうでもいいや」

 

「おいおい大丈夫かい、レイ君目が死んでいるようだよ!?」

 

俺の言葉にヘスティアはそう言って来るが、衝撃のあまり疲れてしまった。

 

しかし、気をしっかり持って俺はヘスティアにこう言った。

 

「サッサと【ステイタス】を更新したら外に出ろ」

 

「えっ、元主神の姉なのにそんな扱いでいいのかい!?」

 

「むしろ、当然だろうが」

 

「えぇえええっ!?」

 

ヘスティアの言葉を鼻で笑いながら言い切ると、ベルがこう言って来る。

 

「でも、神様を外で寝させるというのは・・・」

 

「ベル君・・・!!」

 

神の自分を庇ってくれる最初の眷族(ベル)の言葉に感動しているが、俺はこう言った。

 

「ベル、確かにこの行為は不敬かもしれないが、俺達の主神だったゼウスは毎日ヘラの眷族の魔法による制裁を受けていたぞ」

 

「えっ!?」

 

神を魔法で制裁を加える、下手をすればその神は送還されてしまい「神殺し」を背負う事になってしまうというのに・・・。

 

「それってゼウス様送還されちゃうんじゃ・・・」

 

「あぁ、それならば大丈夫だ。あの狒々爺の好々爺なら懲りる事無く何度もやらかしていたからな。それでその後はヘラのババアに追い掛けられていたが・・・」

 

「ヘラも相変わらずのようだね・・・」

 

俺の言葉を聞いてヘスティアがそう返しているとベルがこう聞いて来る。

 

「あの、ヘラって人も神様なんですか?」

 

「あぁ、そうだ。そして、【ゼウス・ファミリア(最強)】と並ぶ【ヘラ・ファミリア(最恐)】だった」

 

「そんな派閥(ファミリア)があったなんて知らなかったな・・・」

 

()じゃなくて最()だけどな・・・。

 

眼を更に輝かせながらそう言っているベルに対して俺はこう言った。

 

「ベル、お前が望むのであれば俺の指導を受けるか?」

 

「えっ?」

 

俺の提案にベルは驚きの表情を浮かべるのだった。

 

「言葉通りだ、ベル・クラネル。元最強派閥(ゼウス・ファミリア)にいた俺の所業を受けるか否か、どっちだ?」

 

「修行を受けたいです、お願いします!!」

 

やる気を全身に滾らせながらそう言って頭を下げるベルの姿を見て、俺はこう言った。

 

「ならば、今日はそこの寝台(ベッド)でゆっくりと休め。明日からは始めるぞ!!」

 

「はい、レイさんいえ、先生!!」

 

先生、そう言われるのは初めてだが良いものかもなと思った。

 

「それじゃあ、ボクも・・・」

 

「お前は俺と話が残っているからこっちへ来い」

 

「そんなっ!?ベルく~~~~~~~ん!!」

 

どさくさに紛れてベルと同衾しようとしたヘスティアを引っぺがして隠し部屋の外に出るのだった。

 

 

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