作:袖釣り
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俺が次に向かった目的の場所というのが、人気の無い路地裏深くに建っているうらぶれた教会である。
この教会は【ヘラ・ファミリア】に
姉の方もこの教会には思い入れが会った事も知っている。
まぁ、俺もあの二人を娘の様に想っていた所もあるからかもしれないがな・・・。
姉の方には魔法で迎撃される事が多かったが・・・。
変わり果ててしまった教会の中に入りながらあの頃を思い出していた。
妹の方が血を吐けば
此処を歩くだけで記憶が呼び起こされたかの様に出て来る、そうしている内に祭壇の前まで着た俺は来る途中に買って来た花束と籠に入った果物を置き祈りを捧げる。
その祈りを終えると、俺はオラリオに来る前
『レイ、頼みを聞いてくれるか?』
『いいぜ、変な事じゃなけりゃあ聞かねぇ事もねぇぜ』
そう言って来るゼウスの顔は思わず殴ってしまいそうになるくらいムカつく顔をしていた。
『実はな、お前には孫と呼べる者がおる』
『孫?どういう意味だ?』
『その子は大神《ゼウス》の眷族の血筋であり『
『ちょっと待て、それは・・・どういう事だ?』
『ジジイ、そりゃあ何時の話だ』
『丁度、十四年前じゃな。・・・後は、父親と母親の顔も覚えとらんというか目にすらしておらん』
『俺はそんな話聞いてねぇぞ・・・』
ゼウスとヘラの系譜を持つその子供は既に生まれていて、父と母の顔すら見ていない事まで聞かされてしまった。
『それで、その父親と母親は誰なんだ?』
『・・・聞いても怒りに任せて怒らない、暴れないというのであれば教えてやる』
『解ったから、早く教えろ』
俺だって良い年した大人だ、やたらめったらに暴れる事はしない・・・と思う。
『父親の名前は「・・・・・・・・」、母親の名前は「メーテリア」だ』
それを聞いた瞬間、俺は一度思考が止まった。
父親の名前は【
『そうか、あいつがか・・・』
その一言を聞いて
『なんじゃ、意外と納得をした様な顔をしおって・・・。』
『ジジイ、メーテリアは笑っていたか?』
【あぁ、あの子は太陽の様に笑っておったよ】
『・・・そうか、そいつぁ良かったよ』
そう言いながら俺は屋根で隠れた空を仰ぎながら
『それで、その二人の子供の名前はなんていうんだ?』
『ベル、ベル・クラネルだ』
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「ベル・クラネル」
あいつと
「さてと、行くとするか」
そう言いながら後ろを振り向くと、そこには『白』があった。
白雪の様に穢れを知らぬ白髪に紅く炎を思わせる
そして、俺は確信した。この目の前にいる子供がメーテリアの子供だと。
「あの、どうかされたんですか?」
おどおどしながらもそう言ってくる少年に対して俺はこう言った。
「あぁ、すまない。君に娘の様に想っていた子供の面影を見てしまってね・・・」
苦し紛れに放った言葉に俺は失敗したと思ってしまったが・・・。
「そうなんですか?その人も貴女の事を想ってくれていると思います!!」
真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに純粋な目で、そのやさしさから言って来る姿はますますメーテリアに似ていた。
「ありがとう、少年。おっと、俺とした事が名前を言うのを忘れていたぜ!俺の名前はレイ・ティフォン、再起する為の
俺がそう名乗ると、少年も名前を名乗って来る。
「僕の名前はベル・クラネルと言います、【ヘスティア・ファミリア】唯一の団員で冒険者です!!」
その名乗りを聞いて俺はやはりと・・・。
【ヘスティア・ファミリア】、オラリオを離れていた十五年間でも聞いた事が無い
つまり、後ろ盾など全くといってないという事だ。
これでは、他の派閥に目を付けられた場合あっという間に潰されてしまうのは目に見えている・・・ならば、俺がこの子の盾にやらなくてはという使命感に駆られた。
そんな事を考えていると、ベルが俺に近付きながらこう言って来る。
「・・・あの、
「あぁ、是非とも入れてくれ!!」
「あ、ありがとうございます!!神様も喜びます!!」
おっと、つい
そう考えていると、ベルが祭壇の先にある小部屋にへと向かっているのを見て俺は質問をする。
「おい、ベル何をしているんだ?早く
向かおうと言おうとした時、衝撃の言葉がベルの口から聞かされた。
「ここが僕達【ヘスティア・ファミリア】の本拠なんです」
それを聞いた瞬間、俺は今まで数々の
しかし、メーテリアの血の繋がった
そう諦めながら俺は小部屋の方にへと入って行くと、そこには大きな
それを見た俺はひとまずホッと安堵の息を漏らした。
そこへベルがやって来てこう言って来る。
「あっ、レイさん神様をお連れしました」
その言葉を聞き、俺がベルのいる方へ身体を向けるとそこには巨乳の
「やぁやぁ、君が入団希望の子だね!ボクはこの【ヘスティア・ファミリア】の主神のヘスティア、よろしく頼むね!!」
「あぁ、よろしく・・・」
俺は主神であるヘスティアの姿を見て最初に思った事は、ベルはこの女神に騙されているのではないかと。