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忽那賢志氏、ワクチン接種の「メリットデメリット」を若者に解説する動画文字起こし(2022年6月21日政府広報)

新型コロナウイルスワクチン推進の代表格・大阪大学の忽那賢志氏が、毎日新聞の取材で情報発信において注意したことを聞かれてこう答えていました。

〈あまり言い切らないことです。ワクチンについても推奨する立場ではあるものの、「皆さん、ぜひ打ってください」という書き方はせずに、メリットとデメリット、デメリットはこの場合副反応ですね、を、しっかり説明した上で、接種をご検討ください、と伝えてきました。〉

これは果たしてどうだったか? 同氏は様々な情報発信をしてきましたが、その中でも若者が3回目を打つ前夜にあたる2022年6月21の政府広報での発言を文字起こししています。終始「と思います」「というデータもあります」「と言われています」と断定しない喋り方を徹底しております。ではメリットとデメリットはどうなっているか? また、2021年夏にしきりと主張していた「若い人は自分のためというよりは周りの人のために打つという意味合いが強い」発言はしていません。この動画では教師役と生徒役が忽那氏に質問をする形式になっています。

新型コロナワクチンについて聞いてみた(ボンボンTV)

教師役:ネットの情報を信じてはいけない。詳しい人がいる。ステキなヒゲですね。私は教授と仲が良いんです

忽那氏:ワクチンというのは特定の病原体に感染することなく免疫をつけることができるものを指します。今のように新型コロナウイルスが流行している状況と新型コロナウイルスに感染せずに新型コロナに対する免疫をつくる。つまり感染しにくくなったり、重症化しにくくなるための免疫をつけるため。

教師役:必ずしも感染しないわけではない・

忽那氏:そうですね。最近は特に変異株が出てきていますので、感染を防ぐ効果は少し落ちてきている。感染することもありますが、感染可能性はワクチンを打つことでずっと下がりますし、重症化しにくくなる効果は今も変わりません。

教師役:若者は無症状・軽症で済むと聞くが。なぜ重症化しにくいのに打つか?

忽那氏:確かに若い人は高齢者と比べると軽症。ただし、無症状感染者は高齢者よりも割合が高いという。高齢者と比べると重症する可能性は低い。ただ、若い人も重症化することはあり、自身の身を守るためにワクチンを打つ意義もある。ご自身の身を守るためにワクチンを打つということもありますし、あとは後遺症という病態があります。コロナに感染した後何か月もだるいような状態が続いたりとか、そういうことが若い人でも見られますので、そういう後遺症を防ぐためにもワクチンを打つ意義があります。あとはやっぱり自分が感染しにくくなることで、周りの人に広げにくくなりますのでそういう意味でも周りの人を守るためにも、ワクチンを打つメリットというのはあるだろうと思います。

教師役:若いからと言って重症化しないわけではない?

忽那氏:そうですね。

教師役:自身で守りたい人であったり、その人のためにも自身で判断してワクチンを打つみたいな感じ

忽那氏:そうです、はい。おっしゃる通り、まぁ、良いことばかりではなくて副反応というものもありますので、メリット・デメリットを考えて判断していただくことが大事だと思います。

教師役:副反応で、38℃以上の発熱が出たり、他のワクチンよりつらいのはなんでですかね。

忽那氏:これは新しい技術のmRNAワクチンというものが日本では特に打たれてますけども、これはコロナウイルスが持つスパイクタンパクというトゲトゲの部分を人の細胞の中に作りそれによって免疫を作ると言うワクチン。このワクチンは他のワクチン…例えばインフルエンザのワクチンとかと比べても熱が出る頻度が高いと言われています。元々ワクチンと言うものは感染に似たような状況を作ることで免疫を作るというものですので、免疫反応が起こることで熱が出るということです。或いは打ったところが腫れたりとかですね。ですので、どんなワクチンでもそういう症状は起こるんですけど、特に今回の新型コロナのmRNAワクチンではそういう熱とかだるいとか頭痛とか頻度が高いと言われています。

教師役:あくまでも免疫を強めるための症状ってことですよね?

忽那氏:そうです。研究によっては、そういう熱が出たりだるさの症状が強く出た人の方がより免疫反応が出ていますので、抗体がたくさんできる。免疫が強くなるというようなデータも一部では出ています。ですので、ある程度体がワクチンに反応して免疫を作るためには副反応が出てしまうこともある。

教師役:そもそもどうしてワクチンを打つと副反応が出てしまうのか

忽那氏:例えば新型コロナウイルスに感染するとその人は少なくともしばらくの間は次に新型コロナには感染しにくくなる。これは免疫というものができるので、一度感染した者に対しては抵抗力が強くなる。ただし、感染してしまうと重症化してしまうとかそういうリスクがあるので、ワクチンによってそれに似たような状態を作ることで免疫を作るというのがワクチンの意義なんですね。ただ、まったく症状を起こさずに免疫を作ると言うのは難しくて、免疫反応をしっかり起こすときに熱が出たり、だるくなったりなど症状が出てしまう。

生徒役:なるほど。副反応が出る人と出ない人がいますが、どういった人が出やすいとか出にくいとかって傾向はあるか?

忽那氏:コレは人によって全く出ない人もいるし強く出る人もいますが、若い人の方が頻度が高く、男性よりも女性の方が頻度が高いとは言われています。ただじゃあ高齢者の人で副反応が出ないかと言うとこれも人によって様々ですが、あくまでも傾向としてはですが、若い人、女性の方が頻度が高いと言われています。

教師役:5歳~11歳の小児接種も始まりましたが、問題はないのでしょうか?

忽那氏:小児の場合は若い人と比べてもさらに重症化しにくい傾向にあります。ですので、高齢者の方と比べるとさらにご自身が重症化するリスクは低くはなるわけですね。ですので、もちろん重症化することはあります。実際にはお子さんでも重症化している人はいるので、そういう意味ではワクチンを接種する意義というのはあると思いますし、特に持病を持っている方ですね。持病のある方については打った方が安全だろうとは思いますね。一方で先ほどの副反応はお子さんでも起こりますので、そういうことも踏まえて重症化する可能性や持病のこと、副反応についても踏まえて打った方が良いか打たずに様子をみるのかっていうのを検討していただくことかな、と思う。ただ、お子さんの場合はですね、接種する量が成人より少なめに設定されています。ですので、副反応の頻度も成人に比べると海外の報告だと少なめに報告されています。

教師役:私たちはモデルナを2回接種していますが、別の種類を打っても問題はない?

忽那氏:交差接種といって、2回目までファイザーを打った人が3回目にモデルナを打った場合も、モデルナを2回打った人が3回目にファイザーを打った場合もしっかりと免疫が作られるということは分かっていますので、別の種類のものを打っていただいても問題はありません。

今後は例えばノババックスとか他の承認されるワクチンも出てきますのでそういった他の承認されるワクチンも出てきますので、そう言ったものに関しても段々とどれくらいちゃんと免疫ができるかというデータも揃ってくれば、そういったものを打っていただいてもおそらくしっかりとした免疫が作られるということになるだろうと思います。

生徒役:新たな変異株にも有効か?

忽那氏:はい、これはですね、なかなか予想が難しいところですけども、今ってオミクロンって言う変異株が広がっているんですけど、今までの変異株と比べると、ワクチンで感染を防ぐ効果が落ちてしまっているんですね。ですのでオミクロンに関してはワクチンを2回、3回打ってる人も感染することがあります。打ってない人に比べると打っている人の方がずっと感染しにくいんですけど、今までと比べると感染することがあり得るということになりますね。ですから今後の変異株もそういったことは起こりうるだろうと思います。

つまり、ワクチンを打っていても感染してしまう。ただ、重症化を防ぐ効果ですね。ワクチンを打てば、重症化もしにくくなりますので、これはオミクロンでも効果は変わらない。今までも変異株でもずっとこれは保たれていますので、恐らく次の変異株、どういうものが出てくるか分かりませんけれど、ワクチンを打っていれば重症化を防ぐことはコレは変わらず恐らくできるだろうと思います。

教師役:4回目接種という話も出てきましたが、今後も定期的に打った方がいいのでしょうか?

忽那氏:はい、これもですね、今まさに海外では高齢者の方を対象に接種が始まってるんですね。高齢者の方にとってはワクチン4回目を打つことで重症化を防ぐ効果が高くなると言われてます。重症化を防ぐこうかというの、時間が経つとだんだんと下がってくるんですけど、これを4回目を打つことでまたさらに重症化を防ぎやすくなる。ただ、感染を防ぐ効果というものは3回目と比べても4回目ってあまり差がそれほど大きくないと言われています。元々そんなに重症化しにくくない例えば重症化しにくい若い方にとっては現時点では4回目を急いで接種するような状況ではない。ですので、少なくとも高齢者・或いは基礎疾患のある方に関しては4回目を今後接種していきましょうということになっていますがそれ以外の方に関してはどれくらいの間隔で今後打っていくのかっていうのはこれからのデータの蓄積を見て判断していくことになるだろうと思います。

教師役:悪い噂をSNS等で見ることがありますが、正しい情報はどこで見ればいいでしょうか。

忽那氏:SNSとかでいろんな人が色んなことを言っていて、もちろん正しいことを言ってる方もいらっしゃるんですけど、なかなかどの人が正しいかっていうのが判断難しいことがありますよね。一番確実なのは厚生労働省や国立感染症研究所など国や自治体のデータを参考にしていただくのが一番確実だと思います。国とか政府が出しているデータって何かお堅いようなイメージがあると思いますけど、最近は厚生労働省のホームページとかもいだいぶ見やすくなってますので、わかりやすく伝えられるようになっていると思いますのでまずはそういうところを確認していただいて、本当に何が正しいのか。正しい情報をそういった正しい情報源から知っていただくのが一番確実。

教師役:今後は自分で正しい情報を取っていくのが大事になってきますね。

忽那氏:そうですね。色んな情報があると思いますが、うーん、コレは本当かな? と思ったら正しい情報源を確認していただくというのが良いと思います。

教師役:予防接種って痛いんですか?

忽那氏:最近は針がかなり細くなってるので、お二人も打ったと思うのですが、打った時自体はそんなにすごく痛くはないんですよね。ただ、後から翌日とかに腫れて痛くなるとかはありますけど、針を指すこと自体、「うわっ」っていう痛みではなくなってきてるのかなと個人的には思います。

教師役:針がちっちゃくなってるんですね。

※個人の見解や理解に基づく発信です。接種後も感染予防対策の継続をお願いします(とテロップが出る)

教師役と生徒役、正しい知識を学ぶことの重要性を説いて終了


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コメント

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iijyanka
iijyanka

忽那賢志さん。最初のころは「若年層らワクチン接種に際し(高齢者がいる家庭だから接種するなどの)諸々のリスクを各々が考え決めればいい」と言ってたんです。
忘れもしません。だって当時、そんなこと言ってた感染症専門家なぞ居ませんでしたし、ましてや忽那は政府の広告塔でもあったのにその危機感のある発言に拍手喝采しました。
しかし変節したんでしょうね。その発言、いくら探してもないから削除したのかも知れません。

尾身茂(厚労省官僚、感染症学)はハンセン病患者を見捨ててきました。裁判でもね。
はっきり言って「彼らの子孫は殺されても仕方ないわな」という立場を否定しなかった。
忽那もその仲間だからですね、仕方ないですね。


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忽那賢志氏、ワクチン接種の「メリットデメリット」を若者に解説する動画文字起こし(2022年6月21日政府広報)|中川淳一郎
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