女優、橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おむすび」(月~土曜前8・0=土曜は振り返り)。橋本演じる福岡県の糸島で育ったギャルの米田結が、栄養士となり、現代人が抱える問題を食の知識とコミュ力で解決していくオリジナル作品だ。公式インスタグラムが7日更新され、コンビニの商品開発部に勤める結の幼なじみで友人、佐久間菜摘(田畑志真)の企画した高齢者向けの健康弁当がついに商品化。販売初日に菜摘の地元、神戸・さくら通り商店街の人たちが食べて喜び合うシーンの画像が投稿された。
★以下ネタバレあり
放送では、コンビニ会社「フォーチュンストア」に勤める菜摘は、最近元気のない母・美佐江(キムラ緑子)や同年代の人たちのことを考え、高齢者向けお弁当を作りたいと企画、病院の管理栄養士、結の力を借りながら共同開発を進める。そこに立ちはだかるのは、菜摘の上司で商品開発部長、豊岡修治(隈本晃俊)。簡単にはGOサインを出さない。菜摘と結は、弁当の製造委託会社の管理栄養士、土屋信也(森優作)の意見を聞いて作りやすさやコスト面に配慮したり、結の勤務先病院の医師の専門的な見解を取り入れて改良を重ねる。
菜摘が最終的に提案した弁当に病院の栄養科長、塚本文香(濱田マリ)も土屋も賛成するが、なおも豊岡は渋い顔。販売するためには目を引くための〝ウリ〟が必要なようだ。菜摘はあと一押しの決定打として「フレイル」(高齢者の健康と要介護状態の中間の段階)予防の大切さを商品と連動して訴えかけることを提案する。名づけて「栄養はエエヨ~」キャンペーンだ。
頑として菜摘の提案をはねつけ続けてきた豊岡は、「うんええやないか。これはやる意義がある」と納得し、「行政も巻き込んだら大きいプロジェクトになるかもしれん」と自分の考えも披露し、OKを出す。そして、菜摘を「よう自分で気づいたな」と褒める。
これまで菜摘は「嫌っていじめられている」と思っていたが、豊岡は実は菜摘を見どころがあると評価していたがために、あえて厳しくしていたことが判明した。
2020(令和2)年1月、菜摘の手掛けた「健康弁当」の販売初日となった。「ヘアサロンヨネダ」にいつも集まってくる仲間たちと一緒に弁当を食べた美佐江は、「これでもうな~んも思い残すことないわ」と満足する。その様子に結の父・聖人(北村有起哉)に老人ホームに行くのかと尋ねられた美佐江は「行くわけないやろ~! やっと菜摘が一人前になったんよ。これから旅行にいったり、社交ダンスやったり、好きなこといろいろやったるで~!」と張り切る、といったシーンが描かれた。
フォロワーからは「なっちゃんおめでとう。諦めずチャレンジして本当にヨカッタ!」「結ちゃんと一緒にがんばって努力が認められて良かったですね。美佐江さんも元気になれましたね」「570円でこの内容なら良いかも。ガス代や食材探しの時間を考えたら一見高そうだけど妥当な価格かもしれない」といった感想があがっている。
またXでは、豊岡を評価する声も多数。「豊岡部長、『いただきます』が言える人だから悪い人じゃないなって思ってましたよ」「豊岡部長のフィナーレ、何というか爽快ですね。痛快ではなく。みんな良い人だった」「『見込みがあったから厳しくした』の所でなっちゃんが豊岡部長に感謝!みたいな単純な終わり方やなくてそこで塚本課長が『今は令和ですよ』ってちゃっかりクギを刺すのが良いよね」といった反響も寄せられている。