大分大教育学部付属小は3日、PTAが雇用していた元事務員が2021年度からの3年間で会費など計約910万円を着服していたと明らかにした。学校の備品などを購入したように装っていた。元事務員は3日付で全額返済したが、刑事告訴などの対応は、PTA総会などの意見を踏まえて決めるという。
県庁で記者会見を開いたPTAの池田俊輔会長らによると、元事務員は15年5月から24年3月まで勤務。学校側が同12月に収支を確認した際、不審な点があったため、元事務員に確認したところ、着服を認めたという。
着服の内訳は、会費約440万円、後援会費約470万円。調査に対し「投資や賭け事、生活資金に困っていた」と説明したという。元事務員は会費などの預金口座について通帳や印鑑を持ち出せる立場にあり、会費などを使う際に本来提出が必要な承諾書の確認などPTA側のチェック体制も不十分だったという。
池田会長らは「関係者にご迷惑をおかけした。深くおわび申し上げる」と謝罪。事態を受け、印鑑の保管場所を変更し、使用する際は学校長の承認を義務づけると共に、会計監査の回数を増やしたなどと説明した。【神山恵】
あわせて読みたい
Recommended by