滋賀県東近江市の湖東記念病院で患者が死亡し、殺人罪に問われて服役後、再審無罪が確定した元看護助手、西山美香さん(45)が国と県に約5500万円の損害賠償を求めた訴訟で、大津地裁が双方に和解協議を打診したものの、国と県が拒否していたことが8日、原告側への取材で分かった。
西山さんの弁護団によると、今年2月20日の結審翌日、地裁から和解協議の打診があった。原告側は西山さんの希望を踏まえ、国と県が違法な捜査などを認めて謝罪し、相当の金銭を支払うことを条件に和解に応じる意向を伝えた。
一方、国と県は協議に応じないとの意向が、今月6日までに地裁を通して原告側に伝えられたという。