彼女が生理でつらそう…声かけの正解は? 女子高から男子高への講座

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中井なつみ
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 「彼女が生理でつらそうにしていたら、あなたはどんな声をかけますか……?」 

 男子高に通う生徒たちを対象に、女子高に通う同年代の生徒たちが、こんな問いを投げかける講座を開催した。「生理は、『タブー視』されているから話しづらいし、生きづらい。男性にも正しい知識が広まれば、女性たちの悩みをもっと話しやすくなるはず」。自分たちが生きるこれからの社会を変えていきたいと、若い当事者たちが動き始めている。

 「生理のことをよく知らずにいると、将来心ない発言をしてしまうかもしれません」

 「生理のことは、分からないことがあって当然。でも、知っておいて損はないと思います」

 5月のある土曜日。放課後の教室で、女子中高一貫校である品川女子学院高等部(東京都品川区)の生徒たちが、パソコンに向かって呼びかけた。

 画面の向こうで聞いているのは、同年代の男子高校生約20人。中高一貫男子校の芝高校(同港区)の生徒たちだ。

 両校をオンラインでつないだ「講座」は、「月経が起こる仕組み」「ホルモンバランスに関する基礎知識」などを紹介しながら進んだ。

女子から総ツッコミ

 メインとなったのは、デートの場面を想定したロールプレイングだ。

 遊園地でデートをしていた彼女が、急におなかが痛いと言い出した、という設定。「彼女」役になりきった山田芽生さん(16)が、男子生徒にこんな言葉を投げかけた。

 「生理かな、なんだか急に調子が悪いな……」

 相手役に指名された男子生徒は、戸惑いながらも答えを探す。

 「えっと……トイレに行ってきたら? ここで待ってるから、行ってきなよ」

 この答えには、女子生徒からすかさず指摘が入った。

 「トイレに行っても生理のつ…

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