東京大学では学校推薦型選抜が行われ、毎年約100人がこの制度で入学しています。東京の中高一貫女子校、品川女子学院からは2024年度入試で初めて吉田朱里さんが受験し、見事合格をつかみました。スーパー高校生が突破していくイメージがある「東大の学校推薦型選抜(以下、東大推薦)」。それをクリアした吉田さんはどのような小中高時代を送っていたのでしょうか。上編の本記事では中学受験体験や中高時代の過ごし方を、下編では東大推薦を決めた経緯、受験準備について聞いていきます。

(上)東大推薦入試に初の合格者 品川女子学院時代の取り組みは ←今回はココ
(下)東大推薦受験を高3秋に決意 共通テスト「8割の壁」どう突破?

吉田朱里さん。品川女子学院在学中、同校の起業体験プログラムをきっかけに、生理について情報提供を行う有志団体「CLAIR.」を立ち上げ代表として出張授業などの活動を行った。2024年に学校推薦型選抜で東京大学法学部に合格
吉田朱里さん。品川女子学院在学中、同校の起業体験プログラムをきっかけに、生理について情報提供を行う有志団体「CLAIR.」を立ち上げ代表として出張授業などの活動を行った。2024年に学校推薦型選抜で東京大学法学部に合格

地元中学に行きたくなく、自分から親に相談

編集部(以下略) 小学生時代はどんな子どもでしたか?

吉田朱里さん(以下、吉田) 自己主張が強かったと思います。公立小学校に通っていましたが、協調性もなかったので学校になじめませんでした。それで地元とは別の中学に進学したいと思い、母に相談して中学受験することを決め、小5の春から塾に通い始めました

――習い事はしていましたか?

吉田 低学年の頃からピアノとヒップホップダンスを習っていました。ただ時間でしばられるのが嫌いだったのと、塾に通い始めて忙しくなったこともあって、2つともやめてしまいました。

 他に、幼稚園の頃から小学校4年生まで公文で国語、算数、英語を勉強していました。国語は特に中学受験に役立ったと感じました。記述問題があったことや、自分にとって難しい文章に触れられた点がよかったです。算数は中学受験でも苦手だったのですが、公文で中学レベルまで先取りしていたことで、計算力が役に立ったと思います。

――親御さんは勉強に関してどんな考え方だったのでしょう。

吉田 父は仕事が忙しく、私の勉強についてあまり関心はなかったと思います。母は塾探しなどで協力してくれましたが、勉強のやり方や学力に対して干渉することはありませんでした。受験のサポートとしては、塾で食べるお弁当を作ってくれるくらいでした。

――勉強面は塾と吉田さんに任せていたのですね。中学受験に向けてどのように勉強していましたか?

吉田 入塾してすぐは勉強の仕方が分からず、成績が上がりませんでした