2025-03-08

職業ドキュメンタリー増田NO.13「パンティ保護司

パンティ保護司の朝は早い

「早朝、午前、午後、夜。毎日四回、くりかえし町内を巡回してます

屋外やベランダに干した洗濯物が風で飛ばされたり、コインランドリーの行き帰りに落としたり、はたまた何らかの事情で脱ぎ捨てられたり。

衛生観念の発達した現代社会においても、様々な理由女性下着、すなわちパンティーが道端に落ちていることがしばしばある。

そうした迷子パンティーを見つけ出し匿ってあげる職業、それがパンティ保護司だ。

日本で数少ない現役パンティ保護司の一人であるM島さんは語る。

「行き場のないパンティーが今もどこかの街角孤独に震えている。そう思うと、いてもたってもいられないんです」

取材に訪れたのは、まだ雪の残る春の初めごろ。

このような肌寒い季節では、パンティーが室外で干されることがあまりないため、保護の機会も少ないのではないか

そう質問すると、意外な答えが返ってきた。

「春先には、溶けた雪の下からパンティーがひょっこり出てくることがあるんです。穴場の季節ですね」

発見したパンティーをM島さんは自宅兼仕事場に持ち帰り、念入りにクリーニングを行う。

「土まみれ泥まみれのパンティーをていねいにていねいに洗っていくと、ある瞬間に、パッと輝きだすんです。みにくいアヒルの子ってあるじゃないですか。あんな感じに」

M島さんの自室には、色とりどりの保護パンティーたちが美しくディスプレイされている。M島さんは、そのひとつひとつ名前をつけて平等に可愛がっているのだという。

おはようスワンプリンセス白パンティー名前)」

そんな、地域必要不可欠とされてきたパンティ保護活動だが、防犯意識の高まりなどにより、道端にパンティーが落ちていることも年々少なくなってきているそうだ。

パンティーたちにとっては、いいことなのかもしれません。でも、やっぱりちょっと寂しいかな。親の代から続けてきた仕事ですから

日本パンティ保護司を続けることが難しくなった場合に備えて、海外への移住も考えているという。

「はぐれパンティーがたくさんいる国は、世界にはまだまだありますからね。そうした大勢パンティーたちを救うために海を渡るという選択も、自分としてはアリだと思っています

生涯をパンティーに捧げる。その強い覚悟がなければ務まらない職業パンティ保護司

社会はその功績に対して、色眼鏡を外し正当な評価を与えるべきだろう。純白のパンティーのように、まっさら気持ちで。


職業ドキュメンタリー増田、次回NO.14は「灯油ガブ飲みマン」を予定しています

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