空想の話
テーマ:ブログ
ある田舎街に
中学3年生の女の子Aさんがいました
受験生のAさんは、同じ中学のBくんに片想い中です
Aさんは分かっていました
もうすぐBくんとはお別れ
会う事も見かける事もなくなるだろう
同じ高校に行こう、行けるなんて微塵も思った事はなく、
2人の成績、学力には差がありすぎました
Aさんは、Bくんがどこの高校を受験するのか
なんとなく分かっていました
同じ高校には行けない事は分かっていても
少しでも近づきたい…勉強だけじゃなく、その他の事にも色々頑張りたい…
それはたくさん頑張ってる彼がそうあるように、自分も頑張る事で少しでも彼に近づける様な気になっていたからです
だからといって、すでに開き過ぎた学力差は埋まる事はなく…受験期を迎えたのです
思っていた通り、Bくんの受験する高校は
X高校
驚く事もなく、やっぱりねという気持ち
Aさんは、今の自分の力を出して、合格できる学校を受験しよう
それが彼とはかけ離れていたとしても、頑張ってきた彼と、頑張って来なかった自分との差を少しでも埋めたかった
そんな思いでずっと過ごしてきました
そして受験日当日
Aさんは地元の駅で一緒に受ける友達を待っていました
その時、Bくんの姿を見かけました
もちろん声をかけれる訳でもなく…
もう会う事もなくなる
これが最後の制服姿だろう
そう思って友達と共に受験校に向かいました
合格発表の日
Aさんは無事に合格する事ができました
Bくんは…というと、
風の噂で合格したと聞きました
そしてその後も大学に進学したとも…
その後、大人になり
AさんもBくんもそれぞれ結婚し
偶然にも子どもが同じ年だという事も風の噂で聞きました
同じ学年に生まれ、同じ地域で育ち
今となっては生活地域も違えど
同じ年の子を育てている親となり…
その後
彼はどんな風に過ごしたんだろう
どんな高校生活だったんだろう
彼の高校時代を全く知らない
あの時、あの入試の日
どんな気持ちでX高校の門をくぐったんだろう
彼の3年間がつまったX高校…
正門も、校舎も、運動場も体育館も…
全て彼が過ごした空間
私が全く知らない、想像もできない場所
この春
Aさんの子どもは
X高校の門をくぐります
Aさんは門をくぐる我が子の後ろ姿に
彼の影を見るのかもしれません
あの時の彼の気持ちを、我が子を通して感じる事ができるのかもしれません
また少し、彼に近づけた…と
淡いあの頃の気持ちを思い出すのです
ここから得られる教訓
サボっていると、埋まらない差ができる
好きな人には告白しないほうが美化できる