障害者施設職員が利用者など約1400人分個人情報持ち出し
三重県の外郭団体が運営する津市の障害者施設で、職員が利用者や保護者などおよそ1400人分の個人情報を無断で持ち出していたことが分かりました。
個人情報が持ち出されたのは、県の外郭団体「三重県厚生事業団」が運営する津市の障害者施設「三重県いなば園」です。
厚生事業団によりますと、いなば園に勤める職員は令和4年8月と去年5月に、園が管理するサーバーにアクセスし、利用者やその保護者など1384人分の氏名や住所、生年月日などのデータを無断で複製し、持ち出していたということです。
サーバーは通常、一部の担当以外はアクセスできませんが、保守点検中に担当以外でも閲覧できる状態だったときに不正にアクセスしたということです。
内部調査などで判明し、これまでのところ漏えいに伴う被害は確認されていないということですが、施設ではアクセス権限を強化するなど、対策を講じたということです。
漏えいについてこの職員は「興味本位だった。とても反省している」と述べているということです。
三重県厚生事業団の井戸畑真之理事長は「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます」とコメントしています。
いなば園を巡っては、職員による入所者への虐待行為が相次いで確認され、おととし県による特別監査が行われましたが、その後も虐待行為が確認され、県が対応を検討しています。