中国・開封のユダヤ人 増補版

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開封ユダヤ人の千年にわたる集合的記憶が甦る

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著者 小岸 昭
ジャンル 歴史  > 西洋史
歴史  > 東洋史
アジアの本
出版年月日 2021/05/30
書店発売日 2021/05/30
ISBN 9784409510902
Cコード 3022
判型・ページ数 四六・314ページ
定価 3,300円(3,000円+税)
在庫 在庫あり
内容紹介
目次

開封のユダヤ人の興隆と衰退の歴史

著者のライフワークであるディアスポラ・ユダヤ人の軌跡を追う研究の集大成。開封のユダヤ人を「発見」し、ローマに伝えた宣教師マッテオ・リッチの晩年に関する補論を加えた増補版。

 

「私の開封への旅は、漢民族の真ん中に浮かぶ「孤島」に生きてきたユダヤ人集団の「記憶」に向けられていた。だからその旅は、信仰と歴史が集団を通して伝えられてゆくという開封のユダヤ人の内なる「神秘」に向かう紀行でもあった。」(本書より)

まえがき
第一章 開封のユダヤ人街を訪ねて
「開封のユダヤ人」を知ることになった経緯/上海社会科学院の潘光教授を訪ねて/シナゴークの古井戸/古井戸の水を汲む

第二章 開封のユダヤ人とイエズス会宣教師の歴史的な出会い
開封のユダヤ人艾田/北京在住のイエズス会宣教師マッテオ・リッチ/中国のユダヤ教徒とイエズス会宣教師はいかに互いに理会し合ったか/開封のユダヤ人「発見」後のイエズス会の動き

第三章 ゴザニの手紙
一七〇四年十一月五日付、開封発信、イエズス会宣教師ジャン=パウル・ゴザニのイエズス会宣教師ジョゼー・スワレス宛書簡/ゴザニの手紙から見た開封ユダヤ人共同体の歴史と当時の状況

第四章 石は語る
開封への初めての旅/一四八九年の碑文「重建清眞寺記」/一四八九年の碑文「重建清眞寺記」解説/一五一二年の碑文「尊崇道経寺記」/一五一二年の碑文「尊崇道経寺記」解説/一六六三年の碑文「重建清眞寺記」/一六六三の碑文「重建清眞寺記」解説

第五章 開封のユダヤ人共同体の崩壊

第六章 開封のユダヤ人末裔の現状
一九四〇年の開封のユダヤ人共同体/蔡庄の「金氏家族譜系」/開封のユダヤ人末裔の生き方

第七章 二〇〇六年三月、開封への最後の旅
出発まで/鄭州から開封へ――あるいは二人の石磊/開封の石磊/金兄弟の選択

補論 逆説的な人間――マッテオ・リッチの晩年
「中国人になった」西洋人/逆説としての死/「真人」としてのマッテオ・リッチの死/柵欄墓地

あとがき

開封ユダヤ人年表
用語解説
主要参考文献
メディアで紹介されました
重版・復刊情報
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