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“通報社会”が招く悲劇:なぜネットに会社名や学校名を書いてはいけないのか

「SNSでちょっと愚痴をこぼしたら、なぜか会社に連絡がいっていた」

「友達だけが見ているはずの投稿だったのに、いつの間にか上司から『こんな噂を聞いたんだけど』と呼び出された」

――そんなことを聞いたことはないだろうか?

暗いニュースが跋扈するいまやネット社会は“通報社会”とも呼べるほどに、些細なことを問題視する人が増えている。

クレームを入れたい人にとっては、あなたの学校名や会社名は格好の攻撃材料になりかねない。

ここでは、ネット上で会社名や学校名を明かすことがどんな問題を招きうるのか、その理由を3つの観点から検討しようと思う。


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1. チクる奴がいる

世の中には、何かにつけてクレームや通報をする厄介者が一定数存在する。

しかも、その基準は実に曖昧。たとえば学生時代、学校近くの公園で少し騒いだだけで、「○○中学の生徒がうるさい!」と近隣住民が学校にクレームを入れてきた──そんなエピソード、聞いたことはないだろうか?

学生なんだから騒ぐのは当たり前だし、昼間なんだから放っておけばいいと普通の人は思うだろう。

しかし、こうした些細なことを「正義感」の名のもとに通報する人たちは、驚くほど多い。

もちろん通報する人にも、ストレス発散や、うっぷん晴らしなど何かしらの理由はあるだろう。

けれど、「学校名・会社名を名乗っている人」が目につくと、「あ、あそこに通ってる(または勤めている)人なんだ。ちょっとムカつくしクレーム入れよう」と、余計に標的にされやすくなる

通報する側の気分ひとつで、被害者になる可能性があるわけだ。

私が新卒で入社した会社についてネットや著書で一切言及しなかったのも、まさにこの理由からだった。

私の本には、「先生に言われて仕方なく、日銭のために就職させられるストーリー」が書かれている。

それを見た人が通報したり、それをもとに訴えられたりするリスクを考えると、書かないほうが良いという結論に至った。

「こんな些細なことで?」と思うかもしれないけれど、残念ながら世の中にはその些細なことを重箱の隅をつつくように問題視する人たちが一定数いる。世の中の9割はまともな人であるけれど、1割くらい性格の曲がった性悪人間もいるのだ。

だからこそ、ネット上で自分の所属先を公言するのはリスクが高い。好き勝手な発言をするためにも、所属については適当にぼかした方がいいはずだ。

2. 組織は「対応」してくる

仮に通報されると、あなたが所属する学校や会社は当然「何か問題があった」と見なして動き出す。

ここで厄介なのは、通報内容がどれほど些細なことであれ、組織はとりあえず「注意」や「指導」という形で対応をすることが多いという点だ。

とくに、学校や会社の体質によっては「通報されるほうが悪い」という暗黙の前提があり、こちらがいくら正論を訴えようと、「通報がきたからには何かあったのだろう」と耳を傾けてもらえないケースも多い。

結果として理不尽な叱責を受けることになり、自分自身がどんなに正しく行動していたとしても、立場が悪くなるばかり。結局、「波風を立てた自分が悪い」という流れになりがちだ。

大きな組織や権威を背景にしている人たちは「組織の平穏」を第一に考えるので、外部からの通報に対しては過剰なくらいに反応しがちだ。

大きな組織や権威への対応は、本気でねじ伏せにかかるか、素直に従うかのどちらかにするのが定石だ。

そう考えると、そういう鬱陶しい相手にはできるだけ見えないように活動した方が、都合が良いだろう。

3. その組織という「印象」が付いてしまう

もうひとつ、あまり意識されないデメリットとして、「自分自身のアイデンティティが、所属組織の印象に埋没してしまう」という問題がある。

「○○大学の人」「△△商事の社員」という肩書きは、一見すると分かりやすいブランドかもしれない。

しかし、それが時としてあなたの個性を薄めてしまう。

結局のところ、会社や大学という“看板”は、辞めたり卒業したりすれば関係なくなる。

もちろん学校や会社に対して恩を感じているのなら、その想いや感謝の気持ちを持っていることは素晴らしいだろう。

でも、それをわざわざネット上で書く必要はない。

むしろ、個人で活躍する時代だからこそ、「どこの組織に属しているか」よりも「自分は何を作り、何を発信し、何を成し遂げてきたか」という実績や人格が重視される流れがある。だからこそ、表に出すべきはあなた自身の活動内容であり、所属組織の名前は二の次でもいいのではないだろうか。

副業をする際にそちらの名前があると通報されるリスクがあるのも理由の1つだ。もちろん、GAFAやBig4のようなブランド企業に勤めていたのであればメリットの方が大きいかもしれないけれど、一社員として一般企業に勤めている場合、リスクの方が大きいと思う。「大手SIer就職」のように適当にぼかした方が都合が良いだろう。

私自身、「学生時代に宿題をサボるためにChatGPTに熱中していたら、そのままエンジニアになって本まで出してしまった人」というふうに覚えてもらえれば十分だと思っている。

私が「どこの会社に勤めていたか」「どこの大学を出たか」ではなく、「何を作り、何を発信しているか」で評価されたいからだ。

(私の名前で検索すると、「就職先」という予想検索が出てくる。皆さんが知りたいのは分かっているけれど、ネットで色々と書いている以上、書くと問題になる可能性がある。その点ご了承頂きたい。)

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おわりに

ネットで会社名や学校名を書かないほうがいい理由は、「些細なことでも通報されるリスク」「通報に対して組織が過剰反応するリスク」「所属組織の印象に自分のアイデンティティが埋もれるリスク」の三つに集約される。

SNSで所属組織を書くと信頼性が増すので書きたくなってしまう人が多いと思う。しかし、それ以上に次々とデメリットが思い浮かぶ。

ネットは便利な分、「頭のおかしいクレーマー」に対しても容易に届いてしまう。

そういったクレーマーは、本人に言う勇気はないため、その人の所属組織などに通報する。

そんなギスギスした世の中で、余計な被弾をしないようにするためにも、ネットでのブランディングには気を付けていきたい。


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