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「勉強=最強の投資」は本当か? |勉強が報われない本当の理由

真面目に努力しているのに、なぜこれほど報われないんだろう……?

高校受験、大学受験、就職試験。社会に出るまで、“暗記”や“テスト対策”をひたすら求められた。そして社会に出てからも、SNSでは”資格を取らないと将来がヤバい”といった扇動的な発言が注目を集める。

実際、目の前のテキストや問題集をこなすことで、成績や資格という“勲章”は手に入る。 これ自体は素晴らしいことだ。

しかし、それが本当に自分の人生を豊かにしてくれるのだろうか?

多くの人が「勉強=良いこと」という前提を疑わずに取り組んでいる一方、「使わない知識ばかり蓄えても意味があるのか」「勉強に費やした時間やお金はペイできるのか」と、勉強のコスパ(費用対効果)に対して疑問を抱いている人も少なくない。

本記事では、勉強のコスパの悪さについて掘り下げて考えてみる。


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1. “買い手のいない商品”としての勉強

まず、勉強に対する疑問を「商品開発」に例えて考えてみる。

普通、ビジネスで商品を開発する場合、「これを欲しがる人がどれだけいるか」「市場ニーズはあるのか」が重要になる。実際にまともな調査をしている企業の割合は低くギャンブルになっているところが多いのは別にしても、実際に、売れるかどうかを把握することは非常に重要だ。

ところが、勉強の場合はどうだろうか。多くの人が、どこで・誰が・どんな形でその知識を“買ってくれる”のかを明確にしないまま、やみくもに知識を詰め込んでいるのが現状だ。

実際、「英語を学べば仕事で有利」「プログラミングを覚えれば稼げるようになる」といった漠然とした期待を抱いて勉強に踏み出す人は多い。 

確かに、学ぶことは大切だ。しかし、実際に身につけたスキルをどこでどう活用し、何らかの価値に変換するのかを考えていないと、いつまで経っても“勉強しただけ”で終わってしまう。

(確かにその2つは正しい。他の専門的なスキルもある人が英語を学べば実際に報酬は増えるだろうし、高い収入を貰っている優れたエンジニアもたくさんいる。しかし、英語しかできずに困っている外語大の学生や、エンジニアになれずにプログラミングスクールに100万円払ってブラック企業に入る人もたくさんいる)

このように「売れない商品を作り続けている状態」は、まるで“買い手のいない商品”を延々と作っているのと同じだ。現時点で売るあてのない商品を大量生産しても、在庫が積み上がるばかり。

つまり、知識だけを山のように溜め込んでも、それが誰かの役に立つ形にならないと、キャリア的に意味がない。

勉強を始める前に「自分がこの知識を提供できる相手は誰なのか」を意識することは、とても大切だ。

2.“勉強している間は無収入”

次に、勉強を「投資」に例えてみる。

投資の王道は「小さいリスクで大きいリターンを得る」ことだ。

しかし勉強においては、どうしてもリスクが先行しがち。具体的には、書籍代や講座費用、講師への支払いなど、学びを得るために出費が生じる。

一方、勉強そのものはお金を生み出すわけではないので、勉強に時間を割いている間は無収入になりやすい。

特に、社会人が何らかの資格取得やスキル習得のために勉強をする場合、余暇をすべて勉強に費やしたり、さらには仕事を辞めて勉強に集中することもあるだろう。

その間の収入はどうするのか、生活費をどう捻出するのか。勉強なんてせずに副業した方がいいんじゃないか。

もちろん、新たなスキルを身につけて収入アップにつなげるという考え方自体は間違いではない。

しかし、それが「本当にリターンを生む投資なのか」を、学び始める前に見極められるかが重要だ。

多くの人は勉強が目的化している。学生時代から、親からも先生からも勉強しなさいと言われ、勉強は良いことだと思うのは普通だ。

だが、目的は違う。習得後のリターンを大きくすることが目的だ。目的と手段を取り違えている。

3. “暗記のムダ”と成果の不透明さ

学校教育をはじめ、多くの勉強はテストや試験を前提にしている。

短期的には、暗記で得点を上げることが“勉強した証明”になりがちだ。

しかし、現実社会で必要とされるのは、単なる知識の暗記量ではなく、知識を組み合わせて問題を解決する能力だ。自分でそれを役立てることができなければ何の意味もない。

そもそも暗記で得た知識は、使わなければ簡単に忘れてしまう。

また、たとえ高得点を取ったところで、それがリアルなビジネスや日常生活で活かせるかどうかは別問題だ。「テストではいい点を取ったけれど、実際の場面では全然使いこなせない」という声をよく聞くように。

つまり、「何をもって勉強したと言えるのか」「どの段階で“モトが取れた”と言えるのか」が非常に曖昧なのが実状だ。

学んだ結果、自分の人生がうまくいくのか、それとも無駄だったのかはやってみないとわからない。まるでギャンブルのように、勉強が当たるかどうかは運任せになっていると言っても過言ではない。

4. 勉強のコスパを改善するための対処法

1. 大企業に入って“勉強させてもらう”

日本の大企業では、新入社員研修や外部のセミナーへの派遣、社内勉強会など、社員に対して積極的に学習の機会を提供している。

海外は仕事を人に割り当てるが、日本は人を仕事に割り当てるため、未経験でも就職でき、会社が仕事を教えてくれる。

つまり、「勉強のコスト」を会社が負担してくれる形が整っているといえる。

新卒入社後の数年間を“会社の金”と“会社の時間”で勉強に充てられるのは、大企業の大きなメリットと言える。

実際、学習の機会を活かしてスキルを身につけた社員が、早期に転職(特に外資系など)してしまうことが大きな問題になっている。

企業側としては人材育成にかけたコストが回収できないため、一時期「転職防止策」を議論する動きもあった。

しかし、個人の視点で見れば、企業のサポートを活用してスキルを磨き、それをもとにより良い条件を探すのは戦略的な選択肢であり、今の優秀な若手なら誰もがやっていることだ。

2. 小さくても確実に実績やお金を得ていく

大企業に入らずとも、勉強のコスパを高める方法として「小さく実績や収入を得ながら学ぶ」というアプローチがある。

たとえば「〇〇の案件を取るために必要なスキルを勉強する」「〇〇のコンテストで賞を取るために必要な技術を身につける」といったように、学ぶ先に具体的なアウトプットや報酬が設定されている状態だ。

学問の世界でも「論文を書くために研究を進める」という形がある。

その際、自分のキャリアにまったく関係のないテーマを選んでしまうと、苦しくなったときに続けるモチベーションが湧きづらくなる。やはり、「自分のこれからにプラスになる」「実践的に活かせる」という要素がなければ、勉強はただの重荷になってしまいがちだ。

そのため、「何かを目的に努力していたら、結果的に勉強をしている」という状態にするのがベストだ。

大学などでどうせやらないといけないことについて試行錯誤しているうちに必要な知識や技術を身につけ、そのまま実績や報酬へつなげていく。

小さくスタートすればリスクは抑えられるし、学びを活かす場がすぐにあるので忘れる心配も少なくなるという点で有利だ。

3. "自然に学べる環境"を作る

これはキャリアとは若干外れるものの、”教養”を深めるためのアイデアだけれど、そもそも「意識的に勉強しよう」と構えるのではなく、自然と学びに引き込まれる環境を作ることが重要だ。

たとえば、戦略ゲームで勝つための戦略として、交渉術や心理戦が起こることがある。その際、「勝ちたい」という欲求からゲーム理論や行動経済学を学ぶ方向に持って行くといい。

これなら「暗記しなきゃ」「勉強しなきゃ」といった義務感は薄れ、強い目的意識から効率よく学習することができる上、一度経験したことは覚えているものなので、定着が良い。

実際、ゲームで学べることはとても多いので、「ゲームで勝つために学ぶ」ことを一度してみると面白いと思う。戦略ゲームだけではなく、都市開発ゲームや経営ゲームなどでも良い。スマホよりも、パソコンゲームの方が複雑でちょうど良い。

おわりに

勉強のコスパが悪いと感じる最大の原因は、学習内容をどこで・どのように活かすのかが明確になっていないからだ。

“買い手のいない商品”を作るように、無数の知識をかき集めても、それが活用されなければ在庫過多になるだけ。

勉強が投資だとすれば、投資先(=勉強する分野)と回収プラン(=知識の活用方法)を先に決めておくべきだ。

とはいえ、実際にどの勉強が自分の未来を開いてくれるかは、始めてみないとわからない部分もある。その場合先に「買い手」を仮定できるような環境を探しつつ、小さく試しながら学んだり、学ぶ過程をお金や実績に変えるための工夫をすることが大切だ。

最終的には、「学んだことで本当に自分の人生が豊かになるのか」を問い続けることが、勉強を単なる“自己満足”で終わらせないコツだと言えるだろう。

勉強はあくまで手段。知識が役に立つタイミングでしっかり活かし、“人生というプロジェクト”を一歩先に進めていこう。


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コメント

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澪斗
澪斗

日本の贅沢病ってこういう人なのか。教育がどれだけ高価なのかしらないってさ。いるんだなぁ

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