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【生成AIに仕事を奪われる!?】 生成AIを5000時間使ったエンジニアが予想する、生成AI時代に残る仕事は?

最先端の生成AIに仕事を奪われる

──そんな漠然とした不安を感じている人も多いのではないか? 

実際、ChatGPTのような最新の生成AIツールが、文章作成やアイデア出し、さらにはプログラミングすら支援し始めている。

実際、生成AIは驚くべきスピードで成長し、連日Xでは生成AIでやってみたことで盛り上がっている。

しかし、現実問題として「AIに奪われる仕事」と「AIを使いこなすことでより価値が高まる仕事」の両面が存在する。

生成AIを活用する、勝ち馬に乗るためには、どのような職業に就く必要があるのだろうか。


著者は「100日チャレンジ」を通じて、ChatGPTを5000時間使うことでエンジニアになりました!

大学は出たけれど…

現在の大学生の大半がホワイトカラーの仕事を希望している。

1960年代以降、いわゆるサラリーマン(ホワイトカラー)は多くの人の憧れだった。

しかし、2025年現在、大学進学率が上昇した結果、その地位は必ずしも高給が約束されるものではなくなった。

今では「大卒余り」が問題視され、事務職のように、大学で高度なスキルを学ぶ必要のない仕事は倍率が非常に高い一方で、給料は最低賃金に近いケースも少なくない。

一方で、業種によっては人手不足が深刻化しており、仕事の需要と供給のバランスが大きく崩れている。

つまり、「良い大学を出れば安泰」という時代は終わり、明確なスキルを持つ人材が求められているのだ。生成AIが登場した今、その「明確なスキル」はこれまで以上に重要になるだろう。

それ、ChatGPTでよくない?

ChatGPTをはじめとする生成AIの登場で、文章の作成やコードの雛形づくり、資料の要約といった業務が容易に代替されつつある。

「それ、ChatGPTでよくない?」という言葉を聞く機会も増えたのではないだろうか。確かに、簡単なリサーチや単純作業なら、わずか1プロンプトの指示で形になってしまう。

一見、こうした“誰でもできる仕事”が増えるのは良いことのようにも思える。

しかし、これは「多くの人が参入できる仕事は、限りなく最低賃金に近づく」という現実も意味する。

給料はその仕事の大変さで決まるわけではなく、需要と供給で決まる。コンビニ店員、飲食店バイト、介護職などのエッセンシャルワーカーは普通のホワイトカラーよりも遥かに厳しく、社会に必要な仕事をしているものの給料が最低賃金に近いのはそのためだ。

たった1プロンプトでできるのであれば中学生でもできる。そうなると、市場価値の差は縮み、報酬は下がりやすくなる。

Few winners take the most

では、すべての職業がAIに奪われてしまうのかというと、決してそうではない。

専門家の領域――例えば高い専門性や豊富な実務経験を必要とする仕事は、ChatGPTを使う素人には簡単に真似できない。

生成AIの時代では、プロがChatGPTを道具として使うことで、さらに圧倒的な成果を出せるようになるケースが増えるだろう。

私は1年前から主張しているが、誰でもプロ並みのことができるようになるということは、起こり得ない。検収ができないためだ。

この構図は「Few winners takes the most(少数の勝者が大部分の利益を得る)」とでも称しよう。この流れはトップ層に報酬が集中する現象を加速させる。

したがって、高所得を望むのであれば、やはりある分野におけるプロとしての立場を築く必要がある。単にAIで得られる一般的な知識ではなく、AIの助力を得てもカバーできない経験やノウハウを持つ人材は、その価値を失うことはないだろう。

資格を取っても意味がなくなる!?

さらに、資格の価値も変化するだろう。独占資格でない限り、ChatGPTで情報を補完しながらある程度のタスクをこなすことが可能になってきた。

例えば情報技術者試験を合格していても、実際にソフトウェア開発をやった経験が浅ければ、業務を熟知するプロにはかなわない。逆に、実務をやりながら困ったことがあった場合、AIに聞くことができる。

現在の資格試験のは暗記に大きく依存している。「やり方を知っている」のではなく、「やり方を知る方法を知っている」くらいで十分であるのにもかかわらず、暗記を求めてくる今の資格試験制度は明らかに時代遅れだ。

ニッチな分野の方が生き残れる??

そうした中で雇用制度はどうなるだろうか。

大企業に所属していれば、安定を得やすいのは事実だろう。しかしプロジェクトごとに最適な人材を配置する動きが進むにつれ、今後フリーランスが急増する可能性もある。

なぜなら、ChatGPTで簡単にこなせるような仕事は大幅に減り、特化型スキルを持つ人材を臨機応変に組み合わせる必要が高まるからだ。

生成AIは魔法の道具ではなく、優れたプロが使ってこそ真価を発揮する。

よって、ニッチな専門領域を極める人材ほど、むしろAI時代に生き残りやすいともいえる。

おわりに

以上を踏まえると、「生成AIに仕事を奪われないためには何をすべきか」の答えは二つに集約される。

まず、もし最低賃金でも十分だと割り切れるなら、特に何も変えなくてもいいかもしれない。

一般的なオフィスワークや誰でも実行可能な作業は、ほぼAIでカバー可能になるため、残ったポジションのほとんどは「機械よりも人件費の方が安い」という理由で残されたものになるだろう。そのため競争が激化しやすく、その中で生き残ったとしても、報酬はあまり期待できない。

しかし、高い収入を得たいのであれば、今ある仕事の中で「プロフェッショナル」としてAIを使う素人には踏み込めないスキルを磨くか、もしくはまだ世の中に存在しない新しい職業を自らの興味や特技で切り拓く必要がある。

実際、AIが加速させる時代の変化は厳しい一方で、自分の強みを発揮できる独自の場を見つける人には、大きなチャンスをもたらしてくれるだろう。

「努力は夢中に敵わない」という言葉があるように、自分の情熱を注げる領域でプロを目指すことは、今後ますます重要になる。

生成AIの登場で“誰でもできる仕事”の価値は下がっていく一方、“誰にもできない仕事”の価値は一層高まる。県に1件しかない仕事であっても、世界中からかき集めれば数千もの仕事になるからだ。

変化を恐れず、自らの得意分野や好きなことに真剣に向き合い、AIを最大限に活用する道を探求してみるのが、今後生き残る主要な方針となるはずだ。


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