「未来は7日先までしか考えない」ー不確実な時代で成功に導く方法
「1年後の目標を書きなさい」
「将来の夢を持ちなさい」
「その夢や目標に向かって毎日努力しなさい』
会社や学校で言われた私は、何を書いたらいいのか分からないので、思いついたことをなんとなく書いた。いつのまにか1年の目標になり、それに向けて頑張ることを求められた。
――同じような目に遭ってしまった人は多いでしょう。私もその一人でした。でも、私は何を書いたらいいのか分かりませんでした。周囲の期待に応えるため、とりあえずそれっぽい目標を作り、日々それに向かって努力するふりをしていました。しかし、いつも心のどこかで違和感を抱えていたのです。「本当にこれが自分のやりたいことなのだろうか」と。
時代の変化が激しく、1ヶ月先に何が起こるかわからない
夢なんてないけれど、「頑張っているように見せざるを得ない雰囲気」に困っている
1年先のための努力なんてできない!
そんな私がたどり着いたのが「未来は7日先までしか考えない」という考え方です。不確実な今だからこそ、あえて「未来は7日先までしか考えない」。そう割り切ることで、驚くほど気持ちがラクになるうえに、思わぬチャンスを引き寄せることになるんです!
なぜ「7日」なのか?
私たちの生活は週単位で回っていることが多く、1週間というスパンであれば、計画から実行、振り返りまでをスムーズに回転させることができます。短すぎるとあっという間に終わってしまい確認も大変、逆に長すぎると計画に振り回されがち。7日という絶妙な期間だからこそ、自分がどれだけ進捗を出せたか、変化を実感するにはちょうどいいのです。
学校で「将来の夢」を決めてそれに向かって何年も努力しろと言われても、正直ピンとこない人は少なくありません。1年先どころか3カ月後のこともわからない不確実な時代では、先を見通すこと自体がリスキーです。
「チェスや将棋のコンピュータが、次の1手でより良い状況を目指すように最善を尽くす」のと同じように、7日先の自分をベストな状態に持っていくために、いま目の前でやるべきことを決める。これが「未来は7日先までしか考えない」アプローチです。
書籍出版は降ってきた1度きりのチャンスを掴んだ結果だった
実際に私も、1年どころか2週間先すら予定を入れていません。
1年前、2024年の3月、取材を受けた日、取材してくれた方から「本を書いてみたら?」と勧められました。「面白そうだな」と思った私はその日のうちに知人に相談し、さらに1週間後には出版社の担当者と会うことが決まっていたのです。そこからは企画書を2ヶ月近くかけて書いて出版社に持ち込み企画を通しました。
しかし、当時の私は本を書くことなんて想像すらしておらず、文章を書くのは苦手で、完全に興味本位で進めていたら書くことになってしまったんです!
そのため、ストーリーテリングを学ぶために、数カ月の間昼夜ずっと本のことを考えていて、何度も原稿を書き直し、更に6ヶ月かけてついに出版へとこぎつけました。もともと「1年後の自分はこうなっている!」と決めていたわけではなく、7日先にできる最善策を積み重ねてきた結果が、本の出版につながったのです。
「来週の金曜日にハンガリーで講演できますか?」
さらに、2024年の11月末、テレビ会議をしていると突然、「ハンガリーで講演してほしい」と依頼され、次の週の金曜日、12月6日に講演をすることを頼まれました。わずか1週間前。急な誘いではあるものの、こんなチャンスが次に来るのはいつになるのか分からない。私は迷ったものの、答えは決まっていました。もちろん「快諾」です。
その後の私は今でも驚くほどスムーズでした。先生(私の指導教員)に出張することを伝え、勤務先の会社には有給を申請して、日本での予定はすべてキャンセルや延期。書籍の執筆が終わり疲れ切っていた私はついでにいっぱい遊んでこようと思ったので、2週間くらいの旅程を組みました。
先生には「遊んでないで研究しなさい」と言われたものの、200連勤で疲れたとかお土産にワイン買ってくるとか伝えたら、快く送り出して貰えた。
会社には、溜まってた有給を消化したいと伝えたら快諾された。「飛行機もう取っちゃった」とか言おうと思っていたけど、交渉の手間が省けて本当に良かった。
その後、短い期間の中で、プレゼン資料は執筆後の燃え尽き症候群に苦しみながらも50時間くらいかけて作ろうとしたけどまとまらず、結局15時間のフライトの間になんとか完成させ、無事講演を成功させることができました。
もし何ヶ月も先の計画も既に経っていたら、タイミングを逃していたかもしれません。思いがけないチャンスは、長期的な計画ではなく「7日先に最も良い状態にするにはどうしたらいいか」という視点があったからこそ掴めたのだと感じています。
「7日思考」で得られるメリット
柔軟性が高い:長期計画のように外部要因で崩れるリスクが少ない。何かあっても素早く予定を組み直せる。
負担が少ない:先のことを考えすぎず、必要な準備と対策に集中できるのでストレスが減る。
モチベーションの持続:1週間ごとに成果や進捗を確認できるので、「やればやっただけ前に進める」という実感が得やすい。
おわりに
「未来は7日先までしか考えない」というのは、決して未来をないがしろにしているわけではありません。不確実な時代において、あれこれ悩むよりも、“いま” と “すぐ先” に集中することで、結果として大きな成果につながる可能性を高める考え方です。
次の1週間で自分はどんなアクションを起こせるのか? そこに焦点を当てて、ブレずに行動を積み重ねていく――。このシンプルなアプローチこそが、不確かな時代を切り拓く秘訣なのかもしれません。ぜひ今日から「未来は7日先」を意識して、あなたも新しい一歩を踏み出してみてください。
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