長女が長男を呼びだす。
私はとっさにそばのスマホのボイスメモを立ち上げた。
リビングに全員揃った。
長女「さっき、うちらがインスタ見た事、言ったからね。
それと、さっきパパが嘘ついた。」
長男「なんて?」
長女「浮気やめたのは、悪いことだと思ったからって。」
長男「は?違うだろ。お母さんにバレたからだろ。」
うなだれた旦那は、顔を上げることすらできない。
まあ当然
長女「ちょうどよかった。いろいろ聞きたいこともあったし、言いたいこともあったから。」
話す気マンマンの娘をを見て、やっと停止していた思考が復活した
私「ちょっと待って。その前に2人に話したいんだけどね、
インスタ見ちゃって、その・・・特に画像とか
やっぱり深く傷ついてると思うのね?
お母さんとしては、なんかもう、お父さんの不倫なんかどうでもいい、
2人とちゃんと話したいって、そう思うんだけど・・・。」
2人の負った傷とどう向き合うか。
そのことで頭がいっぱいで、正直旦那のことも、旦那の不倫も、どうでもいいやという気持ちになっていた。
長女「傷?あ、それは別に大丈夫。
画像なんてエアドロで飛んでくるのと大差ないし。
浮気って時点で、そういうものだろうなって思って見たし、別に見たからどうってことでもないし、ただDMで気になるところを聞きたいだけ。」
長男「長女から言われて、俺は自分で見たいと決めて見たから。
ネットでああいう画像拾って、顔貼り付けたやつとかふざけてリプしてくるヤツとかいるじゃん。
画像はどうでもいいんさ。
俺もDMの内容について聞きたい。」
さらに私の頭の中は混乱する
混乱した私は置き去りにされたまま、長女が口火を切る。
長女「パパさ、家族を捨てるって言ってたでしょ?
そんなこと、させないから。
パパが捨てるんじゃない、ママと私たちがパパを捨てるんだよ。」
長男「捨てるタイミング、お父さんに決める権利ないだろ?
決定権を持ってるのは、お母さんだから。」
長女「それが明日だろうと、パパが年取って死ぬ日だろうと、いつになるか決めるのはママだから。」
長男「自分に決定権があると思ってたこと、恥ずかしい?」
うなだれた旦那が、小さく頷く。
長女「家族を捨てるって、凄いよね?
動物だって、子どもが独り立ちするまで育てるのに、IQの高い人間が出来ないなんて。
しかも捨てるって、意思表示だけは立派。」
長男「どういう気持ちで言ったわけ?
俺たちは、そんだけ軽い存在ってこと?
それとも、俺たちより、その女の人がより大事だったってこと?」
旦那「ただ、カッコつけて、家族の中で自分は絶対的存在で、自分の一言でどうにでもできるって、自分を強く大きく見せたかった。
お父さんは、その人よりもかなり歳上だったから、若くない分、そういう強さみたいなものを見せたかった。」
長女「だっさ。
強く見せておいて、ママにバレたら速攻戻ってくるとか。
ちょっと本気でだっさ。」
長男「相手の女の人も、は?って感じだったろうな。」
長女「口先だけの人って気づけたんじゃない?」
長男「あ、口先だけで思い出したけど、実際離婚になったら、次男が何言おうと引きずってでも連れてくから。
お父さんの元に残したら、アイツまで捨てる感覚になるから。
だから、お父さんは次男が残るって思ってるかも知れないけど、連れてくから。」
長女「あと、まだ聞きたいことあるんだけど。」
突然の展開についていけない、私と次男。
次男はダンマリを続けるうちに、居眠りを始めた。
私はテレビでも観てるかのごとく
100%客観的立場に成り下がって、3人が会話する様子を見るしかできなかった。
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驚いた
ももん
2019-10-03 16:10:25
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