ARG『かがみの特殊少年更生施設』の闇に触れよう※ネタバレあり
謎解きゲームや、ミステリー・ホラー系のモキュメンタリー小説を楽しんでいたところ、モキュメンタリーを体感できるゲームに出会った。
それが『かがみの特殊少年更生施設』だ。
ARG(alternate reality game、代替現実ゲーム)とも呼ばれており、「施設のウェブサイトにアクセスする」という現実・日常でも起こり得る動作から繋がるゲームになっている。
自分がモキュメンタリーの一部になったような体験ができることが新鮮で、早速最近話題の『かがみの特殊少年更生施設』の謎解明に取り組んでみた。
『かがみの特殊少年更生施設』とは
一見すると更生施設を紹介するウェブサイト。
しかしよくよく見ていくと妙なところに気づける。その「妙なところ」を皮切りに、検索窓を駆使して隠されたページを探していくゲームだ。
サイトで分かりやすく「これが謎でーす!」とアピールしてあるわけではないため、ざっと眺めるだけでは違和感に気づきにくい。
とっかかりすら見当たらず困惑する人もいると思う。下記の公式の動画をみると取り組みやすくなると思う。
関連書籍として、公式設定資料パンフレットと令和6年度施設案内冊子が出版されている。
公式案内パンフレットは上記Webサイトの公式設定の解説で、理解を深めるためのもの。新たな謎はない。
令和6年度施設案内冊子には新たな謎が含まれている。
※※※
ここから先は
Webサイト、公式設定資料パンフレット、施設案内冊子
のネタバレを大量に含みます。
※※※
主要人物
同学年の少年達
在院していた少年の中でも蒼乃晴翔、乙坂響は主要人物になっている。そしてこの二人に絡んでいたのが林野廣剛。蒼乃晴翔が少年院、そして更生施設に入った原因に関わるのが花城璃子だ。
蒼乃晴翔 No.467
友人の花城璃子に性加害を行った高校教師を刺殺した少年。2022年に16歳で施設に入った。
内気な性格であまり人と交流したがらない。画家の家柄出身で、彼も画家としての指導を受けて育っていた。ただ彼自身はマンガを好んでいた。父親がマンガ嫌いだったため、隠れて楽しんでいた。
施設内での卒院制作で自らマンガを描くことに決めた。不正アクセスで施設の闇を知り、マンガで晒そうとしたが、カネモリ式を施されたことで記憶・思想が変化。完成したマンガ「バイカラー・ムーン」では施設への批判要素がなくなる。
2023年4月に17歳で卒院。
乙坂響 No.449
虐待の加害者で、妹を殴打した父親を刺殺した少年。2021年に15歳で施設に入った。
美術、とくに油彩画に才能がある。おどけた性格で突飛な行動を取る。
自分を庇った妹を父親が撲殺したことに怒り我を忘れ、その後も後悔の念を持っていなかった。しかしカネモリ式を施されたことで記憶・思想が変わり、罪悪感を持つようになる。
2022年12月に17歳で卒院。
林野廣剛 No.431
貧しい家庭環境などによるストレスから、非行を繰り返すようになる。業務用消火器で同級生を殴った少年。カッとなると歯止めがきかない性質。
2021年末に16歳で施設に入った。
カネモリ式を途中まで受けた後一般育雛法も受け、暴力性が消失。
2023年7月に17歳で卒院。
花城 璃子
蒼乃晴翔の同級生。彼女の被害に対する復讐によって少年院、そして更生施設に入った蒼乃晴翔が、卒院後様子がおかしいことに気づき、何があったのかを知りたがっている。
用語
「社会不適合因子洗脳施術」「カネモリ式」「特殊育雛法」「悔悟の礼」「くずかわ特例」「特例優等賞」
時代や関係者によって呼び方が変遷しているが、基本的には同じものとみて良い。ただし時代や誰が呼ぶかによって少しずつ形や呼び名が変わっている。
金森寿一郎が考案した施術を、水無瀬研究所の九頭川雅道が現代に適応させた。
1号施術:自己批判・催眠
2号施術:監薬療法
3号施術:UTT法
4号施術:脳孵化術
「悔悟の礼」「くずかわ特例」「特例優等賞」はいずれも蒼乃晴翔が「バイカラー・ムーン」内で用いた言葉で、カネモリ式を受けたことで現実に対する認知不協和の解消の過程で使われた言葉。
「一般育雛法」
前述のカネモリ式とは別の施術。以下の4段階の施術が行われる。
1号施術:自己批判・軽度の催眠
2号施術:軟禁・投薬
3号施術:磁気刺激法
4号施術:記憶矯正カウンセリング
「規格卵No.」「因子番号」
蒼乃晴翔などの在院している少年に付与されている番号。
違和感を訴える呼ぶ声
サイトで一般公開されている作品の中に、外部に助けを求めていたり、忠告しているように見えるものがいくつかある。
血塗れの医師の存在|更生のキセキ.pptx
Youtube動画でも触れていたもの。【更生理念】からDLできるPR用スライド。
スライド3枚目の『先生たち、ありがとう』という絵。一番左に描かれていた血塗れの医師?がトリミングされている。
【補足】
このような資料は一般的にPDFで配布するはず。それが手違いでpptのまま公開されてしまった(という設定)なのだろう。
院生が描いた事実を示す絵を職員がトリミングしたもののはず。
妙な映像|PR動画
【PR動画】で視聴できる動画。4秒と8秒のところに一瞬妙な映像が挟まる。
【補足】
映像はさすがに職員が制作しているはず。
途中で目が覚めた松浪か、唯一施術を受けず卒院し職員側にまわった鎌倉(公式設定資料パンフレットより)が仕込んだのだろうか。
「高島が記憶変える」|愛宝新聞002
【愛宝新聞002】の記事内でフォントが他と異なる文字のみ拾って読むと「たかしまがキおくかえる」⇒「高島が記憶変える」と読める。
一般には公開されていないが、施設には高島啓介という精神科医が在籍している。
「隠した ぼくらのコトバ さがして」|令和元年度院生作品優秀賞
【院生作品】に掲載されているポスターのような画像。背景に書かれている数値とアルファベットの羅列を4文字ずつ区切ると、Unicode変換で文章が現れる。
\u96a0\u3057\u305f\u3000\u307c\u304f\u3089\u306e\u30b3\u30c8\u30d0\u3000\u3055\u304c\u3057\u3066
⇒「隠した ぼくらのコトバ さがして」
「オカベキッタ」|絵画002
Youtube動画でも触れられていたもの。題名『己』という作品。右上にかなり薄くて読み取りにくいが「オカベキッタ」と書いてある。「オ」と「タ」が比較的読みやすい。
一般には公開されていないが、施設には脳外科医の岡部勝博が在籍している。
「こひなたのくすりのむな」|絵画007
【絵画007】の題名『音、二秒遅れて』という作品。下部に描かれている弧が「ー」と「・」でモールス信号になっている。
ーーーー ーー・・ー ・ー・ ー・ ・・ーー ・・・ー ーーー・ー ーー・ ・・ーー ー ・ー・
⇒こひなたのくすりのむな
一般には公開されていないが、施設には薬剤師の小日向紀子が在籍している。
【補足】
ここまで名前が挙がった高島・岡部・小日向はいずれも更生局の喜多見勇次郎からの指示で施設に送り込まれた職員。率先して研究を進めたいと考えていたメンバーだろう。
日誌の断片|絵画008
【絵画008】の題名『日常』という作品。
ノートに書かれた日誌をちぎったものが使われている。復元すると内容を読み取れる。
「今日●●●●とをしました。にげだそうとした子を、取●おさえるおてつだいを●ました。●変でしたが●●●っておさえこむことがで●●した。あの子●別棟行きです。早くキレイ●なって、帰ってきてほしいで●」
推測で欠損部分を補うと、
「今日は良いことをしました。にげだそうとした子を、取り押さえるおてつだいをしました。大変でしたががんばっておさえこむことができました。あの子は別棟行きです。早くキレイになって、帰ってきてほしいです」
「OKABEKIKEN」|絵画012
Youtube動画でも触れられていたもの。【絵画012】題名:『対称』という作品。
チューリップの形になるように紙を折ると、赤い文字で「OKABEKIKEN」と読める。
前述の通り、施設には脳外科医の岡部勝博が在籍している。
「くすりのまされた」|ポスター002
Youtube動画でも触れていたもの。【ポスター002】職業訓練推進ポスター。
画面の中に書いてある文字「R$D@FMD@KEA」をPCのキーに書かれているひらがなに置き換えると「すうじはもじのいち」⇒「数字は文字の位置」になる。
ポスター内には数字が散らばっている。これらはポスター内の文字(漢字の箇所はふりがな)を上から順に数えた時に何番目の文字を読むべきかを表している。
3・11・23・54・87・92・96・103
⇒く・す・り・の・ま・さ・れ・た
【補足】
動画では一番最初が7文字目となっているが、ポスターは「3」となっているため3文字目を読ませる意図のはず。一応7文字目も3文字目と同じ「す」であるため結果的には問題ないが。
「これ以上 犠牲出すな」|ポスター005
【ポスター005】施設PRポスター。真ん中にいる人物の、右側の影になっている部分をよーく見ると文字が書いてある。これはUTF-8という文字コードで書かれた文章。
e38193e3828ce4bba5e4b88ae38080e78aa0e789b2e587bae38199e381aa
⇒これ以上 犠牲出すな
「ちずにないへやがある」|写真006
【写真006】題名『寄り添って生きる』という写真。
よーーーく見ると赤枠で囲ったところに上から順で「ちず」「にない」「へや」「がある」という文字が仕込まれている。ダントツで見つけにくい隠し要素。
誤字|絵画011・作文001・002
【絵画011】題名『カツミレの花』の「カツミレ」は「カミツレ」のこと?カミツレはカモミールの和名。
作文は文中に誤字があり、【作文001】題名『宣誓文』、【作文002】題名『旅立ちの春』に不自然な誤字がある。
誤:媟 正:蝶(001)
誤:単立つ 正:巣立つ(002)
書き換えの痕跡|作文004
【作文004】題名『学園について』のなかで、明らかに一度書いたものを消して上から書き換えた痕跡がある。
6行目 良い人になりました⇒おかしくなりました
8行目 正しい道⇒変な部屋
時系列
1938年(昭和13年)
◆11月25日(金)
鴻池院信親と金森寿一郎(25)が共同研究を開始した年。
辰京医科大学の解剖室で、金森寿一郎(25)が何らかの実験を行う。
1941年(昭和16年)
◆時期不明
水無瀬精神病院が設立される。
1947年(昭和22年)
◆夏
金森寿一郎(34)が論文『社會適合論』を発表。彼発案の施術が「カネモリ式適合術」と呼ばれる。
1952年(昭和27年)
◆時期不明
金森寿一郎(40)がカガミノ脳病院の院長に就任。
1954年(昭和29年)
◆9月
金森寿一郎(41)が「かがみの特殊少年更生施設」を開設。
主幹研究員として研究を続行。
1969年(昭和44年)
◆1月
金森寿一郎(57)が死亡。自殺が疑われる。
死ぬ前に実験データと関連書類の一部が破棄されていた。
◆2月15日(土)
金森寿一郎を偲ぶ会が催される。
【推測】
この偲ぶ会は、【偲ぶ会式次第】曰く2回目の開催が取りやめになっている。実質、金森に関する資料を寄せ集める場として利用されただけだろう。
1970年(昭和45年)
◆4月1日(水)
かがみの特殊少年更生施設が機密情報と予算追加を申請。
金森寿一郎の死亡による人員とデータ・書類の不足・欠損を補う必要があったため。
1975年(昭和50年)
◆10月7日(火)
前述の申請に応じるため、医学博士の九頭川雅道(35)が1928年の金森寿一郎の実験データの復元を作成。
【補足】
このデータについて【戦時下における実験資料】で「※12月15日に雅道氏に完成データ共有完了」とあるが、作成者の名前が九頭川雅道。作成者にデータを共有する方が作成日より後になってしまって、時系列がよくわからない。
1985年(昭和60年)
◆時期不明
医学博士の九頭川雅道が水無瀬精神病院の院長に就任。名称を精神病院から研究院に改名。
2000年(平成12年)
◆時期不明
医学博士の九頭川雅道(60)がカネモリ式の現代適用に関する論文を執筆。実用化に成功。
2005年(平成17年)
◆時期不明
脳外科医の岡部勝博(38)が「特殊思想教育」を確立。
◆4月15日(金)
鎌倉勇が誕生。
◆8月8日(月)
乙坂響が誕生。
◆11月1日(火)
林野廣剛が誕生。
2006年(平成18年)
◆2月7日(火)
蒼乃晴翔が誕生。
2010年(平成22年)
◆時期不明
カウンセラーの鳥居諒(29)が『精神の統一について』を出版。
【補足】
カウンセラーの紹介ページごと隠匿されている。
◆9月1日(水)
「美羽統一の適用化について」の内部通達。
◆9月15日(水)
更生局から水無瀬研究院へ、政府通達としてカネモリ式の研究許可が下りる。
実施施設として「かがみの特殊少年更生施設」が指定される。
これを受けて、水無瀬研究院 研究統括部 部長 長谷川一季が「かがみの特殊少年更生施設」院長の久下沼智教に連絡。
【院長の言葉】曰く、表向きは「更生教育拠点施設の認定を受け」たことになっている。
【補足】
「かがみの特殊少年更生施設」の住所が【政府通達】と【令和6年度施設案内冊子】で異なる。
政府通達:茨城県木更津市山長町3-4-6
令和6年度施設案内冊子:茨城県桜北市水晶14-6
2010年~2023年(施設案内冊子の作成より前)に移転したのだろうか?
2012年(平成24年)
◆時期不明
更生局の喜多見勇次郎からの指示で、精神科医の高島啓介(44)が「かがみの特殊少年更生施設」に派遣される。
【補足】
高島の在籍は一般には非公開。
高島が載っているページ【医師(高島啓介)】はLV2で、通常は閲覧できないようにされている。
2013年(平成25年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に表現指導の更生官として真部唯一郎(53)が赴任。
2015年(平成27年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に生活指導の更生官として山口義雄(39)が赴任。
2016年(平成28年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に教育指導の更生官として有野正隆(29)、表現指導の更生官として箕輪玲奈(21)、心理カウンセラーとして鳥居諒(34)が赴任。
2017年(平成29年)
◆時期不明
乙坂響(12)の母親が病死。
これ以降父親の乙坂史郎(37)による虐待が始まる。
2018年(平成30年)
◆時期不明
更生局の喜多見勇次郎からの指示で、薬剤師の小日向紀子(39)が「かがみの特殊少年更生施設」に派遣される。
【補足】
小日向の在籍は一般には非公開。
小日向が載っているページ【薬剤師(小日向紀子)】はLV2で、通常は閲覧できないようにされている。
「かがみの特殊少年更生施設」に特別活動指導の更生官として松浪健介(26)、教育指導の更生官として柴崎美代(35)、体育指導の更生官として小野村耕平(29)が赴任。
2019年(令和元年)
◆5月22日(水)
乙坂響(13)の虐待相談・通告受付票が受理される。
◆6月17日(月)
スポーツ大会を開催。
その宣伝ポスターを2015年度の院生が作成。
2020年(令和2年)
◆時期不明
更生局の喜多見勇次郎からの指示で、脳外科医の岡部勝博(52)が「かがみの特殊少年更生施設」に派遣される。
【補足】
岡部の在籍は一般には非公開。
岡部が載っているページ【医師(岡部勝博)】はLV2で、通常は閲覧できないようにされている。
「かがみの特殊少年更生施設」に表現指導の更生官として千木良竜吾(30)、体育指導の更生官として青木忠治(36)、坂口優翔(22)、生活指導の更生官として霜川洋子(57)、看護師の関口晃(40)、管理栄養士の國松一人(34)が赴任。
【補足】
千木良竜吾は院長の久下沼智教の息子。ただし千木良は「被験体16号」だったときに父親久下沼の記憶を失っているため、父子関係に気づいていない。
この年に赴任してきたスタッフが妙に多い。
◆9月28日(土)~9月30日(月)
表現祭を開催。
その宣伝ポスターを2018年度の院生が作成。
【補足】
令和6年は表現祭は3月だった。この当時は9月開催だったものが、後に変わったのだろうか?
◆11月10日(日)
「こばやし」という少年がカネモリ式の施術を受け終わる。
この前後でバウムテストを受け、前後で全く異なる画風の木の絵を描く。
◆12月1日(日)
乙坂響(15)が父子家庭での一家心中に見せかけて、父親の乙坂史郎(42)を刺殺。
2021年(令和3年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に生活指導の更生官として岩村聡(32)が赴任。
◆2月4日(木)
利根少年院に在院中の乙坂響(15)を「かがみの特殊更生施設」に移送することが決まり、特別指示書が発行される。
◆2月10日(水)~12日(金)
乙坂響(15)が利根少年院から「かがみの特殊更生施設」へ移送される。
◆2月16日(火)
乙坂響(15)の少年調査票が発行される。
◆3月30日(火)
研究機関対象テスト担当の向井奨が対象者テスト内容を開示。
◆7月21日(水)
【桜北総合病院閉院のお知らせ】が公開される。
◆10月14日(木)
林野廣剛(15)が男子生徒を業務用消火器で殴り、全治2カ月の重傷を負わせるという傷害事件を起こす。
◆10月31日(日)
桜北総合病院が閉院。
◆12月9日(木)
林野廣剛(16)の少年調査票が発行される。
2022年(令和4年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に生活指導の更生官として谷崎大智(22)が赴任。
◆3月14日(月)
蒼乃晴翔(16)が火辰高校教員の辻太一(35)をキャンバススクレーパーで刺殺。
◆4月5日(火)
蒼乃晴翔(16)の少年調査票が発行される。
◆5月
林野廣剛(16)が乙坂響(17)に喧嘩を売る。
◆8月21日(日)
No.411の精神鑑定結果を記録。特殊思想教育への適性ありと判定。
【補足】
No.411の氏名は不明。林野廣剛(No.431)や鎌倉勇(No.422)よりも前の人物。
精神鑑定結果を記録している村上好恵は職員として名前の記載がない。施設外の人間か。
◆8月23日(火)
No.431林野廣剛(16)の精神鑑定結果を記録。特殊思想教育への適性ありと判定。
◆8月24日(水)
No.438の精神鑑定結果を記録。特殊思想教育への適性ありと判定。
【補足】
No.438の氏名は不明。ただ番号が林野廣剛(No.431)より後、乙坂響(No.449)より前で、彼らと同時期に在院していたことは推測できる。
蒼乃晴翔や乙坂響と同室だった山下、内藤、清水、坂田の誰かかもしれない。
◆9月2日(金)~11月29日(火)
乙坂響(17)がカネモリ式の施術を受ける。
同時進行で卒院制作が行われる。
【補足】
施術が進むにつれて彼の画風が変化している様子を【乙坂響卒院制作】で確認できる。
もとの彼の画風は抽象的だったが、施術が進行すると写実的に変化している。
◆12月5日(月)
鎌倉勇(17)が窃盗事件を起こす。
◆12月15日(木)
鎌倉勇(17)の少年調査票が発行される。
【補足】
これらの時系列から、鎌倉勇が施設に入ったのは2022年(令和4年)末のはず。
しかし【研究機関データ 対象者テスト内容】にて、令和3年度の成績優秀者として鎌倉勇の名前が挙がっている。
令和3年度は一般的に2021年4月~2022年3月までを指すことが多いため、鎌倉勇の在院期間に矛盾が起きている。
彼に付与されている番号からみても、おそらく少年調査票が誤りで、1年前の出来事と思われる。
◆12月24日(土)
術後監察官の山口義雄(47)が乙坂響(17)の施術内容報告を提出。
【補足】
表向き、山口義雄は生活指導担当の更生官。2015年赴任。
おそらくこの日からまもなく乙坂響(17)は卒院したと思われる。
◆12月26日(月)
「表現指導評価レポート」が提出される。
【補足】
受領した人物は院長の久下沼智教。
【表現指導評価レポート】写真に写り込んでいる左上のメモに書かれている息子は被験体16号(千木良竜吾)のこと。
提出した人物は氏名の記載がないため断定できない。表現指導を担当する更生官は千木良竜吾、箕輪玲奈、真部唯一郎の3名いるため、このうちの誰かと思われる。
上記メモをあえて一緒に置いていたことから、もしかすると千木良竜吾かもしれない。
◆12月29日(木)
水無瀬研究所の九頭川修一宛に、「研究拡大に向けた対象年齢の引き上げについて」が発行される。
2023年(令和5年)
◆時期不明
「かがみの特殊少年更生施設」に教育指導の更生官として日浦悠(29)が赴任。
◆1月10日(火)
蒼乃晴翔(17)がカネモリ式の施術をを受け始める。
◆1月30日(月)
更生官の松浪健介(31)が蒼乃晴翔(17)からマンガ「バイカラー・ムーン」の一番初期段階のネームを見せられる。
◆2月2日(木)
更生官の松浪健介(31)が「バイカラー・ムーン」のネームを再読したところ、気分が悪くなる。
◆2月7日(火)
精神科医の高島啓介(55)が、1号施術~4号施術による心理的変化についての調査書を提出。
◆2月7日(火)~3月10日(金)
更生官の松浪健介(31)が施設で行っていることに疑問を抱き始め、不正アクセスを繰り返す。
【推測】
明らかに蒼乃晴翔(No.467)を助けようとしている。
2月9日時点で既に疑問を持ち、2月22日には蒼乃晴翔に直接「目が覚めた」と日誌で伝えている。
◆3月9日(木)
蒼乃晴翔(17)が自発的にマンガ「バイカラー・ムーン」のネームを修正。
1号施術と2号施術の間の時期。
◆3月20日(月)
蒼乃晴翔(17)がマンガ「バイカラー・ムーン」の原稿を作成。
3号施術まで受けた影響で、認知不協和を解消するためマンガの内容を事実ではない内容に改変し始める。
◆3月24日(金)
蒼乃晴翔(17)の卒院制作のマンガ「バイカラー・ムーン」が水無瀬研究所に送付(ラボレート)される。
◆4月2日(日)
更生官の松浪健介(31)がまんぞく運送への不正アクセスしたことを理由に、「被験体19号」としてカネモリ式を施されることが決まる。
◆4月4日(火)
更生官の松浪健介(31)が「被験体19号」としてカネモリ式1号施術(自己批判・催眠)を受ける。
【補足】
ちなみに監薬療法は2号施術だが、脱走防止のために1号時点で地下室に監禁されている。
◆4月5日(水)
術後監察官の霜川洋子(58)が蒼乃晴翔(17)の施術内容報告書を提出。
【補足】
表向き、霜川洋子は生活指導担当で副主任の更生官。2020年赴任。
◆4月10日(月)
蒼乃晴翔(17)が美羽日誌を書く。更生官の山下衛が担当印を押印。
卒院制作が完成する。
【補足】
もともと担当だった更生官の松浪健介は4月2日に違反行為(不正アクセス)が露呈し、カネモリ式施術の対象になった。これにより解任され担当が変わったとみられる。
山下衛は表現指導担当の更生官。サイトには掲載がなく、令和6年度のパンフレットには掲載があるため、新任なのだろう。ちなみに同様にパンフレットにのみ名前がある更生官がもうひとり(白川京香)いる。
◆4月18日(火)
更生官の松浪健介(31)が「被験体19号」としてカネモリ式2号施術(監薬療法)を受け始める。
違反行為を認め始める。
◆5月1日(月)
林野廣剛(17)がカネモリ式1号施術(自己批判・催眠)を受け始める。
◆5月10日(水)
更生官の松浪健介(31)が「被験体19号」としてカネモリ式3号施術(UTT法)を受け始める。
◆5月18日(木)
林野廣剛(17)がカネモリ式の2号施術(監薬療法)を受け始めたところ凶暴化。
その後複数回2号施術を施されたが改善せず、施術中止。
一般育雛法への切り替え決定。
◆5月27日(土)
更生官の松浪健介(31)が「被験体19号」としてカネモリ式4号施術(脳孵化術)を受け始める。
◆6月2日(金)
術後監察官の岩村聡(34)が「規格卵No.431に関しての報告」を提出。
(規格卵No.431=林野廣剛)
◆6月5日(月)~7月21日(金)
林野廣剛(17)が一般育雛法の施術を受ける。
◆6月20日(火)
更生官の松浪健介=被験体19号(31)が復職。
◆7月30日(日)
術後監察官の岩村聡(34)が林野廣剛(17)の施術内容報告書を提出。
【補足】
表向き、岩村聡は更生官。生活指導と集団行動を担当。
【施術結果報告書 規格卵No.431に関しての報告】曰く7月30日に放野のスケジュールが設定されているため、施術内容報告書日=卒院日とみて良さそう。
おそらくこの日林野廣剛(17)は卒院したと思われる。
◆8月30日(水)
【愛宝新聞001】が発行される。野菜を収穫したことを掲載。
◆9月15日(金)
【愛宝新聞002】が発行される。ゴミ拾いボランティアに参加したことを掲載。
【隠し】
フォントが異なる文字のみ拾って読むと、「たかしまがキおくかえる」=「高島が記憶変える」。
高島とは精神科医の高島啓介のこと。
◆10月30日(月)
【愛宝新聞003】が発行される。体育祭をしたことを掲載。
◆11月29日(水)
【愛宝新聞004】が発行される。芋煮会をしたことを掲載。
◆12月
更生官の松浪健介=被験体19号(32)の容態が急変。突如発狂し死亡。
2024年(令和6年)
◆1月10日(水)
術後監察官の岩村聡(35)が【施術結果報告書 被験体19号に関しての報告】【松浪健介施術報告 施術内容報告書】を提出。
◆2月8日(木)
林野廣剛(18)が花城璃子(18)にDMを送る。
ある人からDMをもらった
— 気づいて (@about_A_message) February 8, 2024
A君がいるかもしれない場所
◆2月11日(日)
花城璃子(18)が蒼乃晴翔に接触。
A君は、なんだか別人みたいだった
— 気づいて (@about_A_message) February 11, 2024
ずっと何かにおびえてるみたいに
震えながら周りをにらんでた
◆2月27日(火)
林野廣剛(18)が表現祭の招待状を入手し、花城璃子(18)に連絡。
A君の居場所を教えてくれた人から
— 気づいて (@about_A_message) February 27, 2024
また連絡があった
展示会の招待状を手に入れてくれたって
◆3月1日(金)
表現祭開催。
花城璃子(18)が見学に行き、展示物や資料を盗撮。
◆4月2日(火)
花城璃子(18)が出国。
◆6月25日(火)
令和6年度施設案内冊子が発行される。
サムネイル及び記事中の画像:ⓒ第四境界 / 6417




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