チョウ類研究者に有罪判決 米軍廃棄物への抗議巡る道交法違反など 公務執行妨害は無罪 那覇地裁


チョウ類研究者に有罪判決 米軍廃棄物への抗議巡る道交法違反など 公務執行妨害は無罪 那覇地裁 那覇地裁
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 沖縄県の米軍北部訓練場返還地で米軍廃棄物を回収する活動を巡り公務執行妨害や火薬類取締法違反など複数の罪に問われている同県東村のチョウ類研究者(46)の判決公判が6日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれた。佐藤裁判長は被告の研究者に懲役3年、執行猶予4年、罰金30万円(求刑懲役4年、罰金45万円)を言い渡した。公務執行妨害罪については無罪とした。

 起訴状によると、被告は2021年3月から24年9月にかけて、米軍北部訓練場ゲート前で車両の通行を妨害したとする道路交通法違反、浦添市の在沖縄米総領事館前に北部訓練場跡地で回収した鉄パイプと火薬を持参して「投げるぞ」と警察官を脅したなどとする公務執行妨害の罪など、計7件の事案で起訴されていた。

 このうち、弁護側は、道交法違反や威力業務妨害、公務執行妨害の3件について「抗議活動の一貫」の「正当行為」などとして無罪を主張していた。

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