「法秩序全く意に介さず」米軍訓練場前などで妨害のチョウ類研究者に有罪 那覇地裁判決

判決後、取材に応じるチョウ類研究者の宮城秋乃被告(左から2人目)=6日午後、那覇市(大竹直樹撮影)
判決後、取材に応じるチョウ類研究者の宮城秋乃被告(左から2人目)=6日午後、那覇市(大竹直樹撮影)

令和4年の沖縄県知事選に出馬した自民・公明推薦候補の街頭演説会で空包を投げつけ妨害したり、米軍北部訓練場ゲート前で車両の通行を妨害したりしたとして公選法違反や道交法違反、威力業務妨害などの罪に問われたチョウ類研究者の宮城秋乃被告(46)=同県東村=の判決公判が6日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれた。佐藤裁判長は懲役3年、執行猶予4年、罰金30万円(求刑懲役4年、罰金45万円)を言い渡した。公務執行妨害罪については無罪とした。

佐藤裁判長は判決理由で、宮城被告が適法な抗議活動では目的が達成できないと考え、自身の信念を押し通すべく繰り返し犯罪行為に及んだと指摘。「法秩序を全く意に介さない点は厳しい責任非難が妥当する」と指弾した。

宮城被告は判決後、報道陣や支持者らを前に「私の有罪は皆さんの有罪だ」と述べ、「ここでひるんでしまったら後退してしまう。私は変わらず戦おうと思っている」と強調した。

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