ベル・クラネルに養母の願いを受けた兄がいるのは間違っているだろうか?


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作:あっきーさん
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第7話


何故私は主人公の初戦闘シーンをヒロインとの戦闘にしたんだ?(迷走)
でも、Lv7にするとまともに戦闘させられる相手が…さっさと進めて怪人連中出さないと…次はベート辺りと戦わせることになる…!


リヴェリアの説教もそこそこに、遂に今日は怪物祭(モンスターフィリア)当日だ。

今日の俺の予定は、ベルのシルバーバック戦を見守ることだったのだが、唐突に予定が入り込んできた。

 

最初に、朝食を食べていたらティオナに皆と一緒に巡ろうと誘われ、勢いのあまり首を縦に振ってしまった。

次にロキに絡まれて、知り合いの女神に会いに行く護衛としてアイズと共に抜擢された。

 

そして今は、その知り合いの女神こと美神フレイヤの元にいる訳だが…。

 

「やっぱり、その子イイわねぇ…ロキ、くれない?」

 

「アホ抜かせ、レイはやらんわ」

 

「ふふっ…残念。レイ、来たくなったらいつでも歓迎するわよ?」

 

周囲の客が魅了されていることによって、店内には2人の話し声しか聴こえない。

 

「今の所、改宗(コンバージョン)の予定は無い。特にフレイヤ・ファミリア(色ボケ共)の仲間入りはゴメンだ」

 

「そーやそーや!……今の所?なあレイ!今の所って言わんかった!?言い切って〜な!」

 

「…ロキ・ファミリア、辞めるの、レイ?」

 

「……分かった分かった、辞めねぇよ」

 

騒がしいロキの声と、アイズの無言の訴えに音を上げ、レイは両手を上げて降参のポーズをとる。

フレイヤはそれを微笑みながら見ているのみだった。

 

ふと窓の外に視線を向けると、人混みの中を走る白い髪の少年が目に入った。

 

「……」

 

フレイヤを見ると、彼女も視線を窓の外に向けており、用事が出来たと撤収して行ってしまった。

 

ロキは呆れたように溜め息を吐き、俺とアイズに解散の許可を与えた。

 

______________________________________________________________________

 

「レイ、ちょっと休憩しよー!」

 

俺、アイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤ達は祭り巡りも程々に、適当な昼食を買って椅子に座っていた。

 

「悪いわね、レイ。ティオナのワガママで付き合ってもらって」

 

「別に。一応用はあるけど、まだ時間はある」

 

「えっと…レイさん、人混みで走れませんし、ご予定があるなら早めの方が良いと思います」

 

「大丈夫だよレフィーヤ!いざとなったら屋根とか壁とか走ればイイし!」

 

「……なるほど」

 

「馬鹿ティオネ、平時でそんなのやってたら苦情来るわよ…レイも考えない!アイズもそんな手が…みたいな顔しない!」

 

「あはは…それにしても、何だか視線が…」

 

ロキ・ファミリアにはファンも敵も多い。

それは都市最強派閥と言う称号の元、しょうがないことである。

それに、幹部がこれだけ集まっていれば嫌でも注目が集まる。

 

「…“響け”共鳴(レゾナンス)

 

『チッ、ロキ・ファミリアの英雄様のハーレムかよ』

 

『百合の花に邪魔してんじゃねえよ…』

 

『いいご身分だなぁ…』

 

音塊によって集められた音から、嫉妬の声ばかりが聴こえてくる。

確かに、ハーレムに見えなくはないだろうが…。

 

溜め息を吐いていると、妙な音を拾ったことに気がつく。

地の中を這うような…それでいて近付いてくるような音だ。

 

「キャァァァァァッッ!!」

 

突如聞こえた悲鳴に、周りが騒然となる。

悲鳴の先には、地面から生えた、蛇のような何かが揺れ動いて暴れていた。

 

そいつはしばらく暴れた後、何かに気がついたようにこちらに直進してきた。

 

「ちょっと…何よあの蛇みたいなやつ!?」

 

「モ、モンスター!?でも、あんなの…見たことない…」

 

…確か、名前は食人花(ヴィオラス)。極彩色のモンスターで、魔石や魔力に反応して動く……

 

「あ」

 

咄嗟に、さっきまで音を拾わせていた音塊に目を向ける。

…もしかして、コイツに反応して動き始めた?

 

音塊からは「モンスターの脱走だ!」と声が聞こえてくる。

騒動が始まってしまったようだ。ベルのシルバーバック戦も近いな。

 

ベルの現状を知っておきたいので、なるべくこういった観れるイベントは見逃したくない。

さっさと片付けるかと剣に手を伸ばす。

龍の遺剣(フロッティ)。主兵装では無いが、かなりの業物だ。

 

剣を抜こうとしたその時、背後からもう1匹の食人花(ヴィオラス)が現れる。

 

「…そっちは任せた!」

俺は音塊を身体の周りに漂わせ、背後の方へ駆け出す。

食人花(ヴィオラス)はすれ違うと瞬時にこちらに方向転換し、狂ったように追いかけ始める。

 

「りょーかい!えいっ…やー!」

最初に現れた方もこちらを追おうとしてくるが、ティオナが綱引きのように引っ張って妨害する。

その隙に俺は片方を連れて、アイズ達が見えなくなるぐらいまで離れていった。

 

______________________________________________________________________

 

…十分に離れたかな。

一緒に討伐すれば、レフィーヤの成長の機会を奪うかもしれないし、討伐した後一緒に居られたらベルの戦闘の見学に差し支える。そう考えて、俺はアイズ達と距離を取った。

 

「“響け、留まれ音響”」

 

攻撃を避けながら空中に複数の音塊を留まらせる。

やがてそこら中に浮かんだ魔力に反応して挙動がおかしくなった食人花(ヴィオラス)が、丁度音塊の包囲網の中で止まった瞬間…

 

「“終音(ピリオド)”」

 

複数の音塊が破壊の振動波へと変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公に惚れてるのは?

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