長野市の長野中央病院の事務職員が会計窓口のレジから現金を盗み、懲戒解雇されていたことが分かりました。

被害は数千万円に及ぶ可能性があります。

長野中央病院によりますと、懲戒解雇されたのは医事課に所属し、会計や保険請求の業務を担当していた50代の男性職員です。

男性は、会計窓口のレジのデータを改ざんし、十数年にわたって現金を盗んでいました。

現金は1回あたり、数千円から数万円ずつ盗まれ、被害はあわせて数千万円に及ぶ可能性があるとしています。

2024年、内部通報があり、8月末に懲戒解雇していて、刑事告訴なども視野に入れているということです。

男性は、現金を盗んだことを認めていて、消費者金融からの借金の返済に充てていたとみられます。

事件を受けて病院は、会計データを入力できる職員を限定するなど、対策を行いました。

男性以外の職員のIDで、データの不正操作を行っていたとみられる記録があることから、ほかにも、現金を盗んでいた職員がいる可能性もあるとみて病院が調べています。