<メダリスト>キャスティングの裏側 アニメならではの魅力 山下愼平Pインタビュー(2)
「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門1位に選ばれたことも話題のつるまいかださんのフィギュアスケートマンガが原作のテレビアニメ「メダリスト」。今年1月にテレビ朝日の深夜アニメ枠「NUMAnimation(ヌマニメーション)」で放送をスタートし、フィギュアスケートの世界に憧れる少女・結束いのりとスケーターとして挫折した青年・明浦路司が、指導者と選手として栄光のメダリストを目指す熱いドラマ、美しく迫力のあるフィギュアスケートの演技シーンが注目を集めている。結束いのり役の春瀬なつみさん、明浦路司役の大塚剛央さんら声優陣の熱演も話題となっている。アニメを手掛けたKADOKAWAの山下愼平プロデューサーにキャスティングなど制作の裏側を聞いた。 【写真特集】泣ける!と話題の「メダリスト」 熱いオープニング! 魅力的な選手続々 ビジュアルを一挙に
◇原作者、スタッフ満場一致のキャスティング 「全員が同じ方向を向いていた」
「メダリスト」は、マンガ誌「アフタヌーン」(講談社)で2020年に連載を開始。幼少期からの選手を取り上げ、「五輪を目指すには5歳から始めなければ遅い」とされるシビアなフィギュアスケートの世界を選手、指導者、選手の家族といったさまざまな視点から描き、連載当初から話題を呼んでいた。
山下プロデューサーは、キャスティングについて「我々もアニメ化させていただきたいと原作サイドにお話しした時点から、『メダリスト』の原作CMに出演されていた春瀬さんが、いのり役の第一候補ではありました」と明かす。
とはいえ、春瀬さんはオーディションの末、いのり役を勝ち取った。
「ほかのキャストと同じく、オーディションという形で実際に演技をしていただきました。結果、改めて我々も、春瀬さんの声を聞いて『いのりだな』と思いました。その上で、監督や音響監督も『こういう演技をしてほしい』というところはあったので、ご本人とも打ち合わせしながらアフレコを進めていきました」
いのり役の春瀬さんに限らず、司役の大塚さんも原作者を含め「満場一致で、迷う余地がなかった」といい、「ほかのキャスト全員そうでした。今回のキャスティングは、つるまいかだ先生、⼭本靖貴監督、私たちの意見がぴったり一致していたんです。ゲストキャラも全員はオーディションこそしなかったのですが、今泉雄一音響監督や音響スタッフの皆さんが挙げたキャストがぴったりで、全員が同じ方向を向いていた気がします。何も悩まないオーディション、キャスティングでした。そういうことはなかなか珍しいかもしれないです」と語る。